サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

パンツが見える。 羞恥心の現代史 みんなのレビュー

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー19件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
17 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人間とは面白い

2003/05/31 17:37

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、「羞恥心の現代史」という副題に興味を覚えて手にした。硬派の本ばかり選択して読んできた私だが、女性におけるパンツに対する羞恥心を取り上げた本書を選ぶとは、随分軟派な本を選んだものだと後悔しながら読み進んだ。しかし、読み進むの従って、著者の鋭い視点と調査の深さに感銘し、最後には、拍手を贈りたい気分になった。
 20世紀初頭まで、我が国の女性は、下着を着ける習慣が無かった。それが下着を着けるようになったのが通説では、「白木屋ズロース事件」とされている。「白木屋ズロース事件」とは、1932年12月16日白木屋百貨店の火災において、多くの女店員が、逃げる際に、下着を着けていなかった為に、裾が風に靡いて陰部が野次馬に見られる事を防ごうと、裾を手で押さえた為に、命綱を手放し墜落死したとされる事件である。だから、婦女子は、下着を着けようと啓蒙され、以後下着の普及が増進されたというものである。著者は、まず、この真相から明らかにする。多くの小説や読み物を調査する事により、当時の女性が陰部を見られる事に、そんなに羞恥心を抱いていない事を明らかにする。では、何時頃から我が国の女性はパンツを履き始めたのだろうか? それは、洋装が普及しはじめた頃と考えている。洋装の普及と共にパンツの普及も始った。しかし、現代我々がパンティと呼ぶ代物が普及したのは、1950年代後半としている。それまでは、ズロースと呼ぶべき代物であった。また、パンツに対する羞恥心、所謂「パンチラ」という感情は、女性には芽生えてなかったという。陰部を見られないためのパンツであり、それを見られても羞恥心は起こっていないのある。それを、数々の小説の中の心理を通して明らかにしていく。パンツに対する羞恥心は、パンツが所謂玄人さんから普及している、あるいは、情事、色事の際の道具として普及していった事に端を発していると分析している。当時の女性の心理として、「たしかに娼婦っぽいが、自分もああゆうのをこっそりはいてみたい。なんだか、今までの自分とはちがう女に成れそうな気がする」。しかし、「世間は、それらのパンティを、もっぱら性的にはやしたてている。娼婦めいている、よろめきにふさわしい、などと。だが、自分は娼婦になりたいわけじゃない。男をそそる小道具だなどと言われても、こまる」。こういう心情が、女性がパンティを隠す深層心理と読んでいる。また、上野千鶴子という人物の面白い女性評を載せている。「女は、しかし、男たちの知らないところで、自分自身のボディにもっとナルシスティックの固着している……観客のいないスカートの下の劇場で、女だけの王国が成立する……この特権的なナルシズムについて知らなければ、女の下着についての謎は解けない」。
 1950年代後半、これを「パンチラ」元年と位置付けている。それに大きく影響したのが、マリリン・モンローの「七年目の浮気」であったと言っている。それまで潜在化していた欲望が顕在化したと。
 「パンチラ」に女が羞恥し、男が歓喜するという状況は、ある種特殊な文化的状況下で起こる事であって、決して普遍的な現象で無いことを著者は強調している。それを1980年代の中国で実感している。1980年代の中国女性は、スカートで自転車に乗り、堂々とパンツを見せて走っていた事を目撃しているのである。
 著者は、10数年の研究の成果を纏め本書を書いており、女性の羞恥の歴史を明確に理解したものの、はやり、パンティが見えれば歓喜するという心は変わらなかったらしい。歴史を知っても、その魔法は解けなかったのある。世の大部分の男性がそうであるよう…。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/07/01 07:33

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/08/19 16:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/08 13:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/12/01 22:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/12/29 03:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/08/24 14:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2014/05/21 08:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/04/21 00:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/02/10 08:21

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/01/05 22:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/10/27 20:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/12/28 19:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/07/12 19:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/11/23 10:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

17 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。