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待望の第三巻。
今回も面白かった!展開としては地味で、動きも少ないにも関わらずグイグイ読ませる上手さは流石です。
やはり登場人物達がそれぞれ魅力的なのが良いですね。
綺羅星のような歴史上の人物達から、“蒼穹メンバー”や、新キャラまで、見てきたような生き生きとした描写で描かれています。
次巻で完結とのことで、張学良が帰国してからの展開になるかと思いますが、今からとても楽しみです。
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久しぶりの最新巻。蒼穹も中原も完結後に読んだから、この待ち遠しさはなかった。あと、内容を忘れがちなのも玉に瑕。でも素晴らしさは相変わらずだし、本シリーズの読書で得られる感動も揺るぎないから、当然文句はなしです。溥儀の界隈や、それに絡んでの満州と日本の状況も上手く交えつつ、いよいよ張学良の中国復帰。不条理に、唐突に絶たれた張作霖の物語を、その子がいかに紡いでいくのか。歴史の中で結末は知ってしまっている訳だけど、クライマックスたる次巻、否が応にも期待は高まります。
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蒼穹の昴シリーズ第5部の3巻目。
時代は満州国が帝政に移行するところまでで、欧州歴訪の張学良と満州国執政の溥儀の視点を中心に、新しい歴史上の人物、架空の人物も登場して、次巻で完結するのか?と思ってしまいました。
これまでのシリーズで登場した架空の人物の状況も語られたのはうれしかったです。
特に面白かったのはココ・シャネルが張学良に語る翼の話と毛沢東の名前が出てきたことと馬占山がかっこいいことです。
日本人視点と中国人視点で固有名詞のフリガナを変えているので、その気持ちで読もうとしても中国読みがいつの間にか日本語読みに変わってしまいました。
龍玉の落ち着き先が気になりますが、張学良帰国と溥儀即位から西安事件へとつながっていくと思われる次巻完結の落としどころに期待です。
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今回の主人公は 張作霖の息子、張学良。
将軍と呼ばれた満州国の御曹司だけれどその悩みは深く暗い。
愛新覚羅の人々も交え日本軍の狡さと実直さが見え隠れして歴史はこうして編まれてゆくのだと今回も一気読み。
一気読みするから次の4巻が余計待ち遠しい。(しかも、内容も感動も忘れかけてしまうし…)
中国の歴史を大まかにとらえてから読み始まればよかったのにと「蒼穹の昴」からずっと思っていたけれど個々の人物のドラマがそれぞれに興味深く展開されるので全体像を見るのは後手になってしまう。
いつも思うけれど最初から、サイドストーリーも含めて読み返したくなる。
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1~3巻まとめての感想。
チュンルーーーーーーーーーーーぅぅぅ!!
『蒼穹の昴』から続くシリーズ第5部。
このあと第5部完結巻と第6部があるのだろうけど、叫ばずにはいられない。
主人公はやっぱり春児だった!!春児、尊い……!!
どんなことがあっても、何があっても、春児は春児っていう人間の本質の不変さに
ぎゅぅーーーーって心臓締め付けられた。
そして3巻まで読み終わって頭をよぎったのが、
「これで春児と文秀は最後の登場なのかな…」。
作中舞台はついに1930年代。
清朝が滅亡して、大きく時代がううつろいゆく中、3巻ではシリーズ1作目に登場していたあの人が再登場したり、新しい登場人物が現れたり、なんだか嵐の前の静けさのような…。これから大きく動き出しますよーっていう暗示というか。
まだ春児と文秀は大仕事が待っているのかもしれないけど、ひとまずこれまでおつかれさまでしたを。
とにかく4巻発売前にシリーズ全て読み返したさMAX!
やっぱりこのシリーズは抜群に面白い!
いよいよ近代、昭和の闇と謎、龍玉の行方、さぁどうなる。
登場人物たちの史実や近代史を調べて、極限の想像をとことん読みつくす所存!
「これが本当の史実やったのかもしれない」というフィクションと史実の融解具合にビシバシ想像力、妄想力を刺激されてたまらんですな!
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蒼穹の昴シリーズ第五弾は、3巻目は多くの日本の市井の人らも絡み合いつつ、張学良の帰還までを描く。
全5部の内半分を過ぎたお話はあと2部。楽しみです。
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史実をなぞるから当然なんだけど、どんどんくらい方に向かってゆく。中学生の時に「蒼穹の昴」を読んでからもう十年以上。こんなところまで来てしまったんだなあと感慨深い。
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張学良、溥儀、そして日本人たちが章ごとに主人公として登場し、複合的に各角度から満州國建設、そして帝政までの歴史が示される。石原莞爾、甘粕正彦、断層の麗人・川島芳子たちの跋扈する世界がいよいよ佳境に入っていく。
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そこまで大きな事件はなかったけれど
じわりじわりと、悪い方向へ。。。
義を持つ人が亡くなるのは悲しい。。。
ココ・シャネルとかこの時代の人だったのか。。。
今巻で登場した中学生はどう絡んでいくのだろう。。
張作霖の死に際を工作した第五夫人登場!!
ウィキだと息子の妙計とあったけれど実際はどうなのだろう。。
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ココシャネルなんて出てくると、歴史のお話が一気にちょっと前のお話になる。
今回は張学良メイン。
彼なんと2001年まで存命、しかも100歳で亡くなったそうで、本当にそんな昔の話ではなくなってきた。
いよいよ役者が揃う4巻が楽しみです。
2019.5.25
82
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溥儀や張学良が主要となり、個人的には面白味の少ない巻となった。状況説明、心理描写が多くなり、実際は時代の流れとなる。展開としての事件もない。背景の描き方には感心するが、違和感もある。ふと吉川英治の作品と比較したりしていた。
ともあれ、大河シリーズとしては仕方ないんだろうなぁ~登場人物は多いが、感情移入する魅力的存在はない。もう皆、老齢か死んでるものなぁ(-_-;)・・4巻に期待~
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希望の地を目指し海を渡った少年二人。新天地から始まる果てしなき道へ、運命に導かれ、それぞれの楽土を目指す。
一方新たに満洲の怪人・甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子、欧州に吉田茂が登場。
昭和史最大の事件「日中戦争」前夜、大陸に野望を抱き、夢を摑もうとする者たちが動き出す。
大きな事件は起こらないものの、登場人物が入り乱れて全体感が掴みにくくなってきた。
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タイトル通り、廃帝・溥儀と、亡命者・張学良という二人の漂泊する貴人が主役を務める第3巻。溥儀編は重苦しいものの、張学良編はようやく雌伏を終えようとしており、盛り上がってきたところ。
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この本を読んでいて、敗戦を経てもなお、日本人はこの頃から全く変わっていないのだなと思った。ここに描かれる一部の日本人の姿が、今の日本の、特に政治家(安倍・菅政権の閣僚)や官僚と全く同じ印象なのだ。
また更に、最近話題になった大阪大学の研究結果ー日本人は世界の中でもとりわけ意地の悪い民族であり、それが社会経済活動を阻害する要因考となっているーが思い浮かんだ。
特に206~207ページの日本人考が心に残った。信念も良識もない天邪鬼で卑怯な恥知らずが大風呂敷を広げてこうだと言い切る大言壮語を信じてしまい、彼らの誘導するままに流されてしまう…とても腑に落ちてしまった。
私ももっと現実を見て、私なりに状況を見極めて、冷静に考えないとなと思った。
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白虎張張作霖の長子、張学良の出番が多めの3巻。。溥儀との対比が面白い。溥儀のほうはダメっぷりを描いて行く事ですでに知っている終局に向けて心の準備ができる。阿片でどれぐらいの人材がダメになったのかと、つい想像してしまう。他にも孫文の後継者、蒋介石や、毛沢東の名前がではじめる。イタリアでのエッダ・ムッソリーニやココ・シャネルとの絡みが面白い。とはいえ、イタリアで何をしていたのかは不明らしいというのが、著者のエッセイかなにかで読んだような記憶が(JALのフリーマガジン?)2001年にハワイで亡くなられた時に、いろいろとメディアで取り上げられていたので記憶に新しい。