投稿元:
レビューを見る
切なくて,透明で,胸がきゅっとなる話。
青谷真未さんの小説の言葉の透明感が好きで,特にこの話の言葉の使い方が大好きです!ピアニストの指使いのようにすらすらと導かれているみたいに言葉が頭に入ってくるのが,魅力的です。
自分を持つこと,わがままを許してあげることが,一生に一度しかない自分の人生を楽にしてあげるために必要なことなのかもしれないなと思いました。人生は案外短い。他者や過去に縛られてばかりだと,自分の人生は見えなくなってしまう。他者や過去に流されてばかりになるのではなくて,自分がしたいこととしっかりと向き合ってみることが必要なんだろうなと感じました。
記録には残らない今を自分なりでいい,まっすぐに生きてみたいと感じさせてくれた一冊でした。