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変わり者の整体師合田力は、"身体の声を聞く"能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。
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整体師シリーズ。
主に女性のメンタルの重たい事件を取りざたしているように思います。
キャラクターのよさが救い。ちょっとヘビーかも。でもまぁハッピーエンドだから…
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とりあえずこんな整体あったらいきてえよ。きもちよさそすぎ。そして買い物依存症って怖すぎ。ってか、みんな病みすぎ。みたいな。
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先に「Shelter」を読んで面白かったので、シリーズの先の作品のこちらも読んでみました。
あらゆる「依存症」から抜け出そうとがんばる女性たちの、あたたかなお話です。(2008/8/11読了)
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シリーズ三作目 失踪中の双子の姉がアイドル予備軍の少女をかくまうことに。合田力に整体してほしい・・。
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大好きな大好きなシリーズです。
最初図書館で借りて読みました。確か2度借りたなぁ。
再販見つけたときはめちゃくちゃ嬉しかった。
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何かしらの依存症を持った人々とカラダに触るだけでどんなことで悩んでいるかわかる整体師の話。
軽いタッチで読みやすく、ザッと読むことができました。
こんな整体師さん、近くにいてくれたらいいなー。
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整体師・合田力シリーズ
カードローンの泥沼にはまる女。結婚生活の不満、旧友たちとの再会から再び泥沼へ。カードローンの裏に隠されたミステリ。整体師・合田が救うカナリヤたち。
2009年9月16日読了
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新婚七ヶ月。
墨田茜は、夫から貰ったクレジットカードで買い物をしていた。
専業主婦である彼女は、店員さんに押し切られ9万円もするワンピースを買ってしまった。
着る事がほとんど無いと知りながら、その買ったものをそのまま押入れに・・。
ストレスを感じる毎日によって昔と同じ過ちを犯そうとしている・・。
新聞記者の小松崎は、その日寝方が悪かったのか首が回らないほど痛かった。
新しい仕事をその日に貰い、外に取材に出かけると道端で人にぶつかり首に激痛が走った。
ぶつかった女の子は、驚きそして自分の勤めている合田接骨院に連れて行く。
そこにいたのは、無愛想の整体師の合田だった。
小松崎は、痛かった首が治った。
合田は、「身体の声を聞く」事に長けていたのだ。
小松崎は、合田の腕前の凄さに驚き、そして体に無理をさせている事に気付かされ、私生活で体をいたわるようになる。
ある日、合田の接骨院に茜が訪れる。
茜の体に触って、身体の声を聞いた時合田は底知れぬ黒い影を感じた。
やがて、不安が現実に茜を襲う・・。
心の現代病理を描く、ミステリーです。
と、言ってもちょっとミステリー色が弱いです。
依存症の人々が立ち直って行く姿がいい作品です。
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祥伝社の400円の奴で、近藤史恵の感触がよかったので、買ってみた。よかった。ちょっと大阪弁っていうのが、キツイなぁって(自分はほとんど関西弁の癖に)思った。整体師合田力の元に引き寄せられるようにやって来た患者から、その心理の奥の問題を表面化し解決するっていうのが、あまり無理がなくてよい。
面白かったよ。
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内容(「BOOK」データベースより)
変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。
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面白かった! こういう依存症、とくに買い物依存症は理解しがたいので、これは途中で読むのが止まってしまうかも…と思ったけど、すいすい読めた。それどころか、先が気になって気になって読みたくてしょうがなくて、ない時間を縫ってさっくりと読んでしまったよ。
特に波乱万丈、ハラハラドキドキ、とかそういうわけではなく、次から次へと謎がでてきたり、でっかい謎がどかーんとあったりとかいうわけでもないんだけど、なーんか先が気になる話なのです。不思議。
最後のあたりで、陥れようとした(ダマした)人がダマされた人に向かって、「あなたの服の選び方が好きだった。自分の見て欲しいものを見てくれたから。服に罪はない。また店を開いたら見に来てくれ」ということを言うんだけど、その神経がわからん。たとえダマされて当然の人がいたとしても、ダマしていいというわけじゃないと思うんだが?お前、善悪の区別ちゃんとついてる?とツッコミたい。ま、本当に区別ついてたら、そもそもこんなことやらないと思うけど。
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私にも合田先生のような方がいます。整体ではなく鍼で、もっとずっとやさしい口調ですが。
身体に触れただけで、痛いところではないところを刺したのに、痛みがラクになる。ぎっくり腰で歩くのも危なげだったのに、帰りは電車で帰れる・・・。
いつのまにか涙が出ていたりして、
心と体はつながっているんだなー、と実感します。
このシリーズ、今後も楽しみです。
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2001年9月30日読了。以下、過去の日記から抜粋。
昨夜、日付を越して読んでいた本。
久々に現代ミステリーを読んだ気分になった。
最近の探偵は古本屋であったり、助教授であったり、薬剤師であったり、
建築関係の人であったり、落語家であったり、すでに人間でなかったり・・・と、
とにかく忙しい存在なのであるが(どれが誰だか分かる人には分かる)、
今作品の探偵役は整体師、作者は変わった職業を選んだものだと感心する。
内容は謎解きそのものよりも、流石女性作家(しかも若い)、
いわゆる女性という生き物をよく分かって書いているなと思った。
謎解き自体は「ふぅん」、女性描写に関しては「ほっほぉ」といったところか。
女性作家の活躍がめざましいと思う今日この頃。
そういえば、作品の中に「呼吸困難に陥ったカナリヤ」という一節があった。
「カナリヤは空気が薄いといきていかれへん」らしいのである。
この時、ふと頭に浮かんだのは西条八十の「かなりや」(1918年)
♪唄を忘れた金糸雀(かなりや)は 後の山に棄てましょか
いえ いえ それはなりませぬ
唄を忘れた金糸雀は 背戸の小薮に埋めましょか
いえ いえ それはなりませぬ
唄を忘れた金糸雀は 柳の鞭でぶちましょか
いえ いえ それはかわいそう
唄を忘れた金糸雀は 象牙の船に銀の櫂
月夜の海に浮かべれば 忘れた唄をおもいだす
このようなイメージを持たれる「カナリヤ」という鳥はいったい何なのだろう?
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雑誌の編集部にいる小松崎雄大は、ひょんなことで合田接骨院の受付嬢・江藤歩と知り合い、その接骨院に出入りするようになった。院長は腕はいいが変わり者と評判の力(りき)先生。彼は身体の歪みを見るだけで、なんとなくその人が抱えている悩みすら見通すことができるという。
シリーズ化されているらしく、本作はその一作目であるという。今回は、”買い物依存症”で悩んでいる女性を見事に見抜き、小松崎と共にその解決に一役買う。ただストレスからそうなったのではなく、裏に工作があっての病気だったというのが物語をさらにおもしろくしている。接骨院が舞台になっているというのも珍しい。世の中にはあんなに乱立しているというのに(笑)。
ぶっきらぼうな力先生、そして実は摂食障害のある江藤歩と、セックス依存症の姉・江藤恵。彼女達を”カナリヤ”とたとえてタイトルはつけられているそうだが、本作では彼女達にそこまでスポットは当たらない。次を読んでいけば、彼女達の病気も癒されることがあるのだろうか。