紙の本
生きる困難さ
2018/09/28 11:18
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
上原氏の著作を読むと、生きて在ることの困難さをしみじみ思う。
人生は割り切れる事ばかりではなく、
抱えている問題に正しい解決策がないこともままある。
勿論、生きていればいい事もあるが、それが本当にささやかでしかない事も。
それでも、こうして生きている人達が居るという事を
丹念に掬い取って見せてくれるコラム。
声高に何かを主張する本ではないが、
読むと、自分もこの困難な人生を生きて行こう、
と静かに思わせられる。
多くの人にとって、「困難さ」のない人生などないのだから。
電子書籍
生きる
2019/03/13 07:46
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きていくことの困難さを感じますが、そこがいいんです。短編なので、ちょっとした時間に読み切ることができるのも良かった。
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高いところから夜景を眺めていると、あの灯りひとつひとつにはどんな暮らしがあるんだろうと思うことがある。その答えが本書にあった。
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漢方薬のような本です。
題名からはペニシリンのような即効性かなって思ってたんだけど。じわじわとからだの芯から薬が効いてくる感じです。
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題名から、どんな内容の本かと思ったら、ひとつ目の話があっという間に終わってびっくり。こういう形式の本なのね。
後書きを読んで、また読み返したくなるような。
作者が、取材相手から聞いた話を文字にして、まとめて、物語にしたもの。
ということは、どれも実話なのだね。
本当に世の中にはいろいろなことが起きていて、その立場によって思うことも違っていて、行動も違うんだなぁと。同じ人生なんてひとつもないんだね。
私が作者に話したら、どんな物語になるのかなぁ。。
Don’t think twice,it’s all right
くよくよするなよ
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この人の本は初めて読んだ。ひとつひとつのエピソードを、淡々とした語り口で紡いでいく。ただの不幸話の羅列ではない。
100のエピソードからの抜粋らしいけど、全部読みたかったな。
帯の、涙と感動の22篇、という煽り言葉はイマイチ。
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■大丈夫、ひとりじゃない■
つらい時、さみしい時、上原隆さんのノンフィクションコラムがときどき無性に恋しくなる。基本的には上原氏の他の著書と同じ構成、同じ雰囲気だ。ただ、本書はタイトルが大げさで初めての人はイメージした内容と違うかもしれない。
登場するのは特別な人間ではない。駅前の交差点、公園のベンチやスーパーなど、日常目にする風景のどこにでもいそうな人間を直接取材し、彼らの生活の中に存在する孤独、悲しみ、苦悩、喜びを淡々と描く。その生活は今日もどこかで営まれているのだろう。
そこにスリルや興奮はない。ストーリーが特に面白いわけでもドラマチックなわけでもない。あるのは時に冷酷な、時に温かい、どこにでもありそうな現実だけ。
誰もがそれぞれ幸せや不幸を抱え、置かれた場所で生きている。僕もあなたも。言葉にするとそんな当たり前の事実。それ以上でもそれ以下でもないが、そんな当たり前の事実が冷え切った心を温めてくれたり、一人じゃないよって寄り添ってくれる。優しい歌声が疲れた心身を包み込んでくれるように。
寝る前に一話か二話ずつ読みたい。
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予約
インタビューして著者が新たに書き起こす。
1番最初の話がきつかったな。
妻のお腹には別の男の子がいる。
それを知ってもなお、その子を実子として育てようとするも…
私も書いて欲しいと思った。
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なんだかしんみりしてしまう、ノンフィクションというか何というかの短編集。
渋い。
どちらかというと、普通から外れた人生、大変な人生が多く収録されていた。あと、大変だけど幸せじゃないわけじゃない人生。
タイトルに惹かれて読みはじめて、あとがきで石川啄木の作品からとっていることを知った。パワーワードだ。
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ノンフィクション。様々な人の人生。
誰しも自分について人に聞いてもらいたい欲求があるし、上原さんは聞き手としてとても誠実なんだろうなと思う。