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著者の杉山先生は2012年の日本ペットドッグトレーナース協会のカンファレンスで行動分析について講義をされました。
犬の本ではありませんが、犬も人間も行動を観察すると見えてくる、その行動を取る本当の理由を見つけるヒントがたくさんあり、講義をきっかけにこの本を手にしました。
本自体はある会社のマネージメントにおいてどのように行動分析を利用して組織を健康的に良い方向で導くかをストーリ仕立てで書いてあります。
組織といっても、人と人との問題を解決した結果いい方向に向かわせるという、行動分析学の技術が使った組織改革のお話です。
要所要所でストーリー中で起きた出来事を行動分析学の視点から解説してあるので、専門的な学問でもわかりやすいです。
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ビッグデータ分析の参考になるかと思って借りてきたのですが、どちらかというとコーチングの本ですね。
内容は、とても実際の現場で起こってる問題になっていて読みやすかったです。
基本は、好子と嫌子を使い分けて、現場のモチベーション要素を引き上げて行く。現場のストーリーでわかった気になるが、ちゃんと章の終わりで解説があってわかりやすい。
もう少し詳細に読みたい部分があるので、また機会があったら借りるか、買うかしよう。
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人の行動を変えるにはどうすれば?が行動分析学のアプローチで書かれている本。外資系の会社に合併吸収された日本の会社。一つのチームとしてワークする際に生じる様々な障壁を、行動分析学に詳しい人間が一つづつ解決していく物語形式で描かれている。テーマ別に章立てされており、物語編と解説編で1章となっているので理解しやすい。
【感想】
好子嫌子・強化弱化など、行動に関するいろいろな概念が出てくるが、平たく言うと「相手の行動にどのようにフィードバックを与えればよいか」に尽きると思う。
人の「行動」は他人から見える表層でしかなく、その裏には習慣や思考、経験などが広く絡みあって生成されている。本質的に変化を求めるのであればそれらの複数要素に働きかけるべきで、行動を変えるためにルールを設けるようなマネジメントは下策でしかないと改めて感じた。
行動分析学は人間をまるで動物のように扱う印象を受けたが、人の行動や組織の文化を変えて成長を促す方法としては有効と感じた。
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行動分析学という学問分野があります。
人間が行動する原因を分析し、
行動に関する法則を見いだそうとする科学です。
本日ご紹介する本は、
この、行動分析学を用いて個人の成長や、
組織活性化の具体的手法を解説した1冊。
人のクセや考え方を変えるのは大変ですが
まず行動を変えるのは比較的簡単にできます。
まずは、行動を変えていくことで
自分自信をマネジメントしたり
組織をマネジメントするという考え方です。
ポイントは
「行動の直後に起こること」
人間が行動を繰り返すか、行動しなくなるかは、
その行動をした直後に何が起こるかで決まってきます。
例えば、
ある人に話しかけたら、その人に怒られたとします。
すると、その人には話しかけたくないと思います。
別の人に話しかけたら、
やさしくしてもらえたとします。
もう一度話しかけたくなります。
極端な例ですが、
その行動の直後に何が起こるかです。
「強化、弱化」
行動には、増やしたい行動と減らしたい行動があります。
行動を増やしたいときは、その行動の直後に褒めるとか
ご褒美をあたええると、その行動は増やすことができます。
これを”強化”といいます。
行動を減らしたいときには、その行動の直後に
罰を与えると、その行動は減らすことができます。
これを”弱化”といいます。
「新しい習慣」
新しい習慣を作りあげるときは
連続して、毎回強化することが効果的です。
ちょっとしたことが出来たら自分を褒めたり
ちょっとしたご褒美を常に用意しておくと、
行動を継続することができ、
習慣を作り上げる手助けになります。
「習慣を維持する」
一度できた習慣でも、ちょっと油断すると
いつのまにかやらなくなってしまうことがあります。
そんなときは、”部分強化”
毎回強化するのではなく、
月1回など、定期的に行動ができたことに対する
ご褒美を準備しておくと、継続しやくすなります。
一度、行動の直後に何が起こっているか
意識してみましょう。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「人を変える」のではなく「人の行動を変える」
行動分析学=行動の原因を分析し、行動に関する法則を見いだそうとする科学
行動が繰り返させるか、しなくなるかは、その行動をした直後に何が起こるかで決まってくる
働き方の中の「どの行動」を強化すればよいのかを、まずは突き止めなければならない
”思っても言わない”行動が、いつの間にか誰に対しても異論を述べない、おとなしく活気のない風土を作っている
組織図をどう描こうと、その中の人々の動きがきちんとしなければ、会社はうまくいかな���
人と組織の行動を変えるためには、何度も何度も強化を繰り返さなければならない
結局、物事がうまくいくかどうかは、それを行う人々の心1つにかかっている
人の行動を考える時、常に本音が大切。人が見ていないところでは本音に従って動く
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次◆
序 章 今こそ組織・人材マネジメントに「行動の科学」を
第1章 褒めてやらねば、人は動かず(好子による強化と弱化)
第2章 鬼の上司が会社を伸ばす? (嫌子による強化と弱化)
第3章 ネガティブ社員はこう扱え (消去)
第4章 活発な職場を取り戻す (復帰)
第5章 上手な褒め方、無意味な褒め方 (強化スケジュール)
第6章 「頑張れ」というだけでは業績は上がらない (課題分析)
第7章 ハイ・パフォーマンス集団の作り方 (シェイピング)
第8章 「勝ち味」を覚えさせよ (チェイニング)
第9章 裏表のない組織を作る (刺激弁別)
第10章 お互いの悪い癖を直す (プロンプト、代替行動)
第11章 表彰制度はこう変えよ (好子の種類)
第12章 フィードバックで新人を育てる (フィードバック)
第13章 マンネリが組織を不活性化する (確立操作)
第14章 過去の自分と決別する (自己強化と抹殺法)
第15章 「苦手な顧客」の克服法 (レスポンデント条件づけ)
第16章 コンプライアンスを高める (ルール支配行動、トークン)
終 章 伸び続ける会社を作る
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マインドマップ◆
http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/64557379a996d6b8.png
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架空のケーススタディが冗長だなぁ…
と読み進めていたが,結果,良本であった。
行動分析学の本は,何冊か読んでいるので,
内容は既知であったり重複していたりもするけど,
何度か反芻することに意義もある――行動分析学的にも。
行動分析学の本質自体はすこぶるシンプル。
シンプルがゆえに,色んなことに応用もできる
――行動分析学的なアプローチは秀逸だと思う。
ちょっとずつだけど,自分の行動も,
良い方向に変えていきたいと思う。
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人は変えられなくても、人の行動は変えられる。
著書の中での行動の定義とは、「何か手を使って動くことではなく、ものを考えたり、推論したり、記憶したり、プランニングをしたり、相手の気持ちを思いやったり、喜びや怒りを感じること」、そして「能動的に何かアクションをすること」である。その行動の原因を明らかにし、行動に関する法則を見出そうとする科学が「行動分析学」である。
部下が思い通りの仕事をしないとき、「やる気があれば仕事をするだろう」と心の中と行動を結びつけ、やる気や能力不足を原因にしたところで問題は解決しない。いかに行動を変え、その行動を強化していくことで変えていくかが重要である。
覚えておきたいこと
・人は指示だけでは動かない。
自分が望むことを相手がしてくれないとき、なぜできないのかの分析、そしてどうすればさせられるのかの対応策には三つのレベルがある。
(1)やり方を知らない、やる意義がわからない→知識を与える必要あり
(2)頭ではわかっているが、技能が伴わない→練習が必要
(3)頭ではわかっているし、できるのにやらない→行動直後にポジティブなリアクションを返し、行動を増加させる(これを好子という)
・部下の行動に対し、嫌みや叱責、批判的な目つきを繰り返す(これらを嫌子という)と、行動が制御される。しかしそれによる問題もある。
(1)嫌子を繰り返すと耐性がつく→いつも叱られていると聞き流してしまう。効果がなくなるため、もっと強い嫌子を使うようになり、時には虐待のようになる
(2)嫌子を与える人を避けるようになる→適切な教育ができなくなる
(3)行動が全般的に制御され、新しい行動が生み出されにくい
(4)どの場面に適切な行動を何も教えていない→問題行動をしなくなるのが本当の解決ではないのにそこにしか目を向けられていない
(5)一時的な効果しかない→長期的に見て何の解決にもならない
・不適切な発言には、リアクションをしない(これを消去という)。
・行動を変えるには、行動の直後60秒以内でないと意味がない。
・行動の自己管理をするには、行動を強化している随伴性を改良すること。
そのためには以下の方法をとる
(1)標的行動を定義する(行動を作り上げるには、できるだけ好子を手に入れるチャンスが多くなければならない。1日に1階はする行動を取り上げる)
(2)行動を記録する
(3)ベースライン(従来通りの状況で起こる行動の量)をとる
(4)グラフをつける(横軸に日数、縦軸に行動の件数をとり、線グラフを作る)
(5)新しい随伴性を導入し、グラフを書き続ける
(6)随伴性を改良する→そこに好子を与えて行動を強化する
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題名は堅めだが、小説風にケーススタディが提示され読みやすくなるよう工夫されている。成功譚になっている感もあるが、納得性は高く参考になる。
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行動分析学を利用して仕事を効率化する方法が解説されていた。各章が事例を紹介する小説とその事例の解説の2部で構成されている。頭に入りやすいのでこの工夫は見事だと思う。
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結果を出すためには、気合とかではなく、良い行動を積み重ねることが重要。いい行動を支援すればいいじゃんというのが行動分析学のアプローチ。参考になった。
好子・嫌子という考え方を知り、今までの自分は好子をばらまいていなかったと反省。
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一人ひとりがいきいきと働き、成長し続ける組織を生み出す方法論を行動原理を用いて科学的・体系的に解き明かす。
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「人の行動は変えられる」、これは「人を変える」といったことを観念的な精神論ではなくて、行動分析学的な知見から具体的な行動にフォーカスして変化させること。
本書ではある人事コンサルタントがM&Aを行った企業の諸問題を行動分析学的な知見から解決していこうというもの。
全編通して内容が章立てに細かく分かれており、1つの章は問題→行動分析学を使って解決→行動分析学的な仕組みの説明という構図になっている。
個人的に役に立ったようなことなど。
人間が行動を起こするのは心の内部に原因があるのではなくて、その行動が強化されているから(しない理由は弱化されているから)
行動随伴性(その行動の直後におきていること)をしることが行動の増減にかかわる
嫌子を使ったマネジメントはリスクが大きい
ある行動を増やしたかったら具体的な行動にフォーカスしてその行動が起こった直後に褒める
複雑なプロセスがかかわる場合はシェイピング(ステップごとに区切る)を使い、細かいステップごとに段階を経る
基本的な行動分析学のメカニズムを知っている方は読んでおくとビジネスにどう生かすかがわかるかも。
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例としてのストーリー+学術的な部分という構成で読みやすく、理解しやすい内容になっています。
日常生活に使えそうな、特に仕事で使えそうなトピックが主です。
ここでの知識を暮らしに活かしていきます。
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P16
行動分析学では、目安として「60秒ルール」と呼ぶように、行動をしてから60秒以内に起こらない結果には、ほとんど意味がないと考えている。
P32
行動は、行動直後の状況の変化によって変わる。専門用語では行動随伴性と呼ぶ。
好子
行動の直後に出現する行動を増やす刺激や出来事
行動の直後に好子が出現すると行動は増加する
ダイアグラムを書くさいには、左からではなく真ん中の「行動」から始める。(「社員が定時に帰社する
」など)
行動の理由は、直前直後の状況の変化にあるから、この行動の直前と直後に何が起こっているのかを考えるのだ。
行動の問題を考えるときは、「頑張り」「努力」「良い仕事をする」という抽象的な言い方ではなく、できるだけ具体的に考えることが重要である。
(重傷障害児の学級を生き生きと教える教師)「教師の行動を支えているものは、100%スーパーバイザーからの注目です」
パフォーマンス・マネジメント
?口約束ではなく文書に残せ
a何をいつまでにするか
b行動した場合、もしくはしなかった場合には結果として何が起こるか
を明記したものを作り、マネジメントする人とされる人との間で契約として交わす。
?効果的な好子や嫌子を探せ
効果的なこれらが見つかれば、成功したも同然
?パフォーマンスを最低でも週に一回はチェックせよ
?ルールをハッキリ規定せよ
シェイピング(できないことを段階的にできるようにしていくための工夫)の秘訣
?即時強化
中間的にも設定した目標を達成したら、すぐに強化することがきわめて大切だ。
?細かな中間目標設定
?挫折したときは、戻るかあらたな中間目標の設定
P237
たとえば営業では、今回、課題分析と言うことを行いました。そして、営業のファーストステップであるご挨拶や(以下略)すべき行動を詳細に明確化しました。
事細かにプロセスを分析し、フィードバックのポイントを設定し、指導してあげなければならない。
P264
目標設定はフィードバックなどの強化随伴性と組み合わせて行うと、いっそう効果的だと推察できる。
P271
(自分をほめることが営業がとれたときだけ)それでは、やはり少なすぎます。毎日の自分を強化しなければ。
P275
トークンというと、表彰制度で使っているあのカードのようなものですか?
この場合は現金でよいでしょう。自分をほめたときに、「しるし」として500円でも1000円でも、どこかに蓄えるのです。そして、その蓄えで自分のために何か立派なものを買う
P276
ふむ。それは自己強化によって、毎日に張りが生まれたからではないでしょうか。
P280
3、行動の自己管理
?標的行動を定義する
少なくとも、1日1回はする行動
?行動を記録する
?ベースラインをとる:従来の状況で起こる行動の量
?グラフをつける
3強化のための好子
?ものと���ての好子
?行動も好子になる
?社会的好子(人をほめる、自分で自分をほめる)
?フィードバック
?トークン
金銭などの飽和化を防ぐ、すぐに与えられる(時間差を埋める)
(苦手な得意先の写真を見て、笑顔と挨拶)まいにちこのエクササイズを行ったら、自分をほめてあげることを忘れないでください。
P326
「従いやすいルール」
一階の行動に随伴する結果が適切な大きさで、確率が高ければ、そのルールは従いやすい
「従いにくいルール」
一階の行動に随伴する結果が小さすぎたり(累積的にしか現れない)、確率が低すぎたりするとそのルールは従いにくい
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分かりやすく応用しやすい
自分の行動に当てはめてみると、気付きが多く、改善点が明確になった。
これからの人生において、私の考え方や行動の基礎として、ずっと役立てていける内容だった。
この本に出会えて良かった。
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例があり、とてもわかりやすい
行動分析学、パフォーマンス・マネジメントは組織や個人のパフォーマンス向上に影響を与えることができる
マネージャーやHRの人は読んだ方がいいと感じた
出来る人は自分でやったことを自分で褒め、続けることができる環境を作っている
行動は医学によって考えられる
ポジティブな反応がポジティブな集団を作る
好子、嫌子が強化、弱化されることで行動が形成される
褒めるのは行動です 行動の60秒以内に褒めないと効果がない
何回か一回に好子を与えるようにすると人はその行動を長く続ける(変比率強化スケジュール)
行動をプロセス化して、具体化する、そしてどこのプロセスが苦手で何を強化すべきかを考えるべきである
パフォーマンスは週に一回チェックするべきである
シェイピング 細やかな中間設定 ギリギリのラインを越えた時に褒めるべき
できない人にはバックワードチェイニング 成功のところから逆算させて、イメージさせる
相手によって意見を変えるのは弁別刺激があるからである、それ変えれば意見を言うようになる 先行するイメージ
トークン 代わりのことでそれを利用することで遠い先の利益を意識させ、好子を持てるようにする
ずっとやるとマンネリ化するので時々変えたりなくすべきである
苦手な人でも会う前に好きという気持ちを持ち、練習すれば苦手意識はなくなる