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投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
物事を考えるとき、自分としては、課題はなにか、どうすべきかを頭で整理する。しかし、難しい。そして人と話すときは、この人は何を言いたいのだろうと思うこともある。
それらをひっくるめて、自分の発言にどう責任を持つかを考えさせられる自省の本となった。
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なるほどなぁ、くらいな感想かな。
桐野夏生や島田雅彦ら好きな作家が取り上げられていたので手にした次第。
感想は?
と聞かれれば、なるほどなぁ。
自分は普段、こういう本をあまり読みません。
保守派の論客の話って、往々にして「正し過ぎて」つまらない。
だからって左筋の本を読むかと言うと、それもしない。
特定の政治的立場に立ってする話って、あまりワクワクしませんもんね。
せっかく忙しい時間を割いて本を読むんだから、新しい発見がしたいし、目から鱗を落としたい。
本書は徹頭徹尾、保守の立場から書かれています。
ですから安倍政権を支援ないし擁護、野党はケチョンケチョンに貶しています。
ただ、「沖縄と皇室と」という1編だけは、安倍政権に苦言を呈していて注目しました。
「明治5年に琉球を吸収し、さまざまな過程を経ての沖縄県の設置という一連の政策、すなわちいわゆる琉球処分以後において、沖縄は日本国になったのであって、それ以前は日本にも中国の清王朝にも両方に深く関わっていたのは歴史的事実」だとして、次のように述べます。
「にもかかわらず、その辺りを一切考えずに沖縄県民に対して〈本土〉人と同じように考え、同じように行動せよと言うのは、かなり無理がある。特に保守派の論調において。」
日本史の教科書に、本土の歴史と並行して、古代から琉球処分までの沖縄の歴史を記すべしという提言には、諸手を挙げて賛成です。
にしても、「護憲チンドン屋」とか「安物インテリ」とかって、ちょっと言葉が悪いのでは…。
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メディアに登場するコメンテータ、文化人をこれでもかというほど批判する本。よくこれだけ悪口が言えるなあという感じ。どちらかというと朝日、毎日系のリベラル寄りの人たちが責められている。今の安倍政権には批判はない。
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著者の加地氏のことはあまり知らないが、多分博学検挙な方なのだろう。あれもこれも、本当はこうであると正してくれる。でも本当はこうであるとして、真実は本当と同じであるのだろうか?歴史は、変革することでもある。
読んでいて、今の若いものはわかっていないなという老人の苦言のように感じた。建て前を言いつのる偽善者と本に書く前に、茶者は何を言いつのってきたのだろうかと思ってしまった。
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こういうのが老害なんだろうな、と強く思った。政治家の読んだ漢詩のここが良くないとか、発言に使った言葉の本当の意味がわかってないとか、そこ突っ込むの?ちっさ
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TVではコメンテーターと呼ばれる人が、連日勉強不足を恥じと思わず、偽善に満ちたコメントをする、左であれば文化人的な時代を過ごした人は、結局、自らは動かず高踏的なコメントをする、などマスコミには不快な人が多く登場します。頑固爺さんが毒舌になるのも理解できますが、一冊になると単調に過ぎました。でも、結びの宗教を俯瞰する提言はさすがですね。一流の見識と納得しました。
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続編の方を先に読んだが、面白かったのでこちらも。
本書では、池上彰、寺島実郎、浜矩子、福島瑞穂、前川喜平、山口二郎、小沢一郎、鳩山由紀夫、海江田万里、小池百合子などが俎上に載せられ、彼らの言葉がいかに薄っぺらくていい加減かを論評したもの。続編同様、Z会の漢文顧問をしているだけあって、漢文の原典も併載しています。
内容は老人特有の「思い込み」「偏見」も多少ありますが、そうした「暴走」や「毒」も含めて楽しむ本です。
テレビで活躍する左サイドの人たちについては、「根本的哲学があっての発言ではなく、とにかく政府に反対することが左筋の本質。こんな気楽な商売はない」と一刀両断。建設的な批判ではなく、批判のための批判に終始している姿が痛ましい。
「弱者を救おう」という主張に対しては、なかなか正面切って反対できない雰囲気があるが、筆者は「難民を救おう、貧乏人を救おう」というのは活動家の偽善である。本当にそう思うなら、彼らが率先して援助してやるべきであるが、いつも高みからのスローガンで終わらせている、と手厳しい。
「嫌中嫌韓本」の出版を批判し、出版差し止めの動きがあるが、言論には言論で対応すべきで、「好中好韓本」を出せばいいだけの話、もし読者需要があるなら。
従軍慰安婦のデマ記事で有名な植村隆が、北星学園大学の非常勤講師の解任に対して、彼の支援者団体がシンポジウムで大学自治を批判した。その解雇決定そのものが大学自治なのに、自己矛盾に気づかない。
ジャーナリズムの本質とは、無責任・無能・無節操。(池上彰の考)
天皇制の存在自体に異議を唱えている共産党は、本来「改憲派」のはずなのに、「護憲派」のごとく振舞っている。くわばらくわばら。
加地 伸行(1936年〈昭和11年〉4月10日- )は、日本の東洋学者、漢文学者。大阪大学名誉教授、立命館大学フェロー、Z会顧問。号は孤剣楼。筆名は二畳庵主人。『漢文法基礎』の著者としても知られる。保守派の論客として知られ、産経新聞オピニオン面「正論」欄の執筆メンバーを務めており、2008年には第24回正論大賞を受賞した。新しい歴史教科書をつくる会賛同者でもある。
政治的スタンス:
徴兵制;
教育目的の徴兵制復活を唱え、2012年に国立大学の秋入学移行が論議された折には、高校卒業から大学入学までの半年間で新入生の心身を鍛え直すために自衛隊への正式な入隊を義務付けよと主張した。
天皇論;
天皇制について、「私の天皇像とは、天皇制を遂行できる天皇である。もしそれができない天皇ならば退位してもらいたい」「皇后の役目は、ダンスでもなければ災害地見舞でもない」と平成年間の皇室の在り方に対して、批判している。(ウィキペディア)