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ジェフベゾスさえもコントロールしきれなくなっているようだ。AWSの利益率は半端ない。これからますますなんでもアマゾンを頼るようになってしまうのか。
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将来の経営学の本はamazonで書き換わるというか、amazonを知ると最先端の経営学が判るというのかとにかく驚き。一言でいうと、「顧客第一の理念のもと、半端なくとことんやると結果が出る」という感じかな。とにかく何でも自分でやる。惜しげなくキャッシュを投入して、まさにぺんぺん草も生えないくらい徹底的にできることをやりつくすとこういう会社になりますという見本。プラットホームと言ってしまえば簡単だけど、ここまでくるとtoo big too failでもなく社会インフラですね。
概ね予想通りの内容だったのだけど、自分としてちょっと衝撃だったことは3点。
まずはフルフィルメント・バイ・アマゾンという仕組み。FBAを利用すると、どんな企業でも、アマゾンのインフラが使用できる。商品の保管から注文処理、出荷、決済、配送、返品対応まですべてをアマゾンがまとめて代行してくれるというサービス。これは本当に中小、零細企業にとってコペルニクス的転換じゃないかなということ。
もうひとつはキャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナスであること。ウォルマート・ストアーズの場合、CCCはプラス約 12 日らしいけど、マイナスはさすがに衝撃。販売して回収するまでの期間というCCCの定義がおかしいんじゃないかなというくらい衝撃。そして、2017年のアマゾンの会社全体の営業利益が 41 億ドルに対して、AWSの営業利益が 43 億ドルという事実。あとは、さすがにamazonは凄いなと思いつつ、amazonだったらそうかもしれないという事実が書かれていたような気がするけど、この3点は衝撃でした。でも、amazonで働くのは大変そう。
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元MS社長の成毛さんの著書。日経新聞の広告に載っていて、面白そうだったのでポチる。内容は確かに面白かった。”顧客第一の理念”を追求していくとこんな企業になるのかという驚きと、同じ会社でも異なることをしてる部署が全く連携していないということも驚き。現時点におけるプラットフォーマーの究極の姿かもしれない。
それにしても、キャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナスであるのは凄いよなぁ。。。AWSの利益も凄まじい。でもAWSは安いんだよなぁ。。。
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ベゾスいわく「コミュニケーションは最悪だ」だそうです。amazon社員が「もっと社員間のコミュニケーションが必要だ」と提案したところ「コミュニケーションが必要などというのは、組織が機能していない証だ。もっとも重視されるべきは個人のアイディアだ」と。また、amazonは全体統制とか将来全体像などなにも考えていないというフシもあり。もはや集団意識をもった巨大なアメーバが世界を覆い尽くしているようなイメージ…なのかもしれません。
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Amazonの本質は、ユーザーの理想を圧倒的なスケールで(赤字覚悟で)徹底的に実現し続けていることなんだと思う。
まず、最初から利益を追求しようと思ってない。投資を惜しまず赤字経営でもとにかく安く・便利にを追求している。だからユーザーと出品者の圧倒的な支持が得られて、競合が白旗を振る。市場のシェアがとれる。※しかも(あえて)その手法で競合を降参させて買収するんだから、敵なし・・
コストを下げて利益を追い求めたらユーザーのためになる投資ができない。結果として、顧客を失う。市場シェアを取られる。規模が拡大しない。Amazonはその逆をを追求しているんだなと思う。
投資には原資が必要。だから原資を得るため、CCC(コンバージョン・キャッシュ・サイクル)をマイナスにして(=支払いが収入の後)原資を確保するキャッシュフローの仕組みがある。投資の大事さを知っているからこそ。
投資の仕方もうまい。市場のシェアを取れる根幹部分に投資している。ユーザーの支持を得られる一番の方法は安いこと。それを実現するために、多くの出品者から仕入れることが大事(安いものから順に仕入れられるから=カスケード式)→多くの出品者が初期投資しにくい「物流」を圧倒的な利便さ(届けるまで早い)で提供している。そりゃAmazonに出品したくなる。FBA(フィルメント・バイ・アマゾン)は脅威。
物流を抑えている以上、必然的にモノはそこに集まる。種類も圧倒的だからユーザーは買う場所を選ぶ必要がない。欲しいものが何でも一番安く売っている。その状態を作り出すために物流に投資している。楽天のネット上のバーチャルな場所貸しとはモデルが違う。
世界最強のオフライン領域のプラットフォーマー。キャッシュがあるから失敗できる、事情をいくつも起こして失敗したら畳めばいい。どれか当たればいいという発送も凄い。それができるビジネスモデルと規模になっている。
理想的だけれど、真似するには相当な規模感が必要・・。市場のシェアがとれるレベル(B2Bならその投資による価値・メリットでクライアントの発注のKEYになるレベル)にしないと意味ない。どこまで行っても投資が回収できない。
あとは組織文化。コミュニケーションは悪。個のアイデア第一。KPI第一。優秀な人ほと使い倒される・・。ここまでの企業だからそれくらいの黒さは必要か・・。ベゾス怖い。
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ただただAmazonヤバイ…という読後の感想。いい意味でも悪い意味でもヤバイ。GAFAの中で一番格下と勝手に思い込んでいたけど、実は裏ボスこそAmazonだった!という事を痛感させられた。我々人類はもう、取り返しのつかないところまでAmazonを育ててしまったのではないか、ある意味そんな諦めにも近い感情である。あらゆる事業領域にAmazonは手を出してきてるな…くらいの認識だったけど、本書はその影響度と深刻度を浮き彫りにして誰にでもわかりやすくまとめていると思う。経営学という視点でも本書は一読の価値あり。
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アマゾンという企業はとにかく「顧客第一」
顧客のためなら手段を選ばない、そんな企業。
例えば、それはビジネスモデルに出てて、
・楽天=仮想商店街のため、企業が顧客
・アマゾン=1つの大きな倉庫であり、消費者が顧客
こんな形で顧客対象がそもそも異なる。
あらゆる業界を淘汰しているアマゾンだが、
一方で、弱点についても3点触れている。
①地域密着
②高額商品
③格安商品
そんなアマゾンを支えるのは、「キャッシュフロー経営」
質の高いサービスは外部委託し、
見合わなければ自前化する。
この「見切りの早さ」が急成長の根幹にある精神なのかもしれない。
今後の動向にも注目していきたい。
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【要約】
もはやアマゾン=便利なネットショッピングではない、
ということをあらゆる角度から証明してくれています。
アマゾンはどのようにして成長してきたのか、
なぜここまで拡大できたのか、
この先どうなっていくのか、を
有名企業との比較、経営視点、物流など業界目線で
わかりやすく解説されています。
【感想】
恐るべきアマゾン、読み終われば皆そう思ってしまうほど、アマゾンという企業の怖さを感じます。
想像を全て実現してしまう原動力は、徹底した顧客主義。
その経営哲学もシンプルかつパワフル。
興味と恐怖を両立できるこわおもしろい一冊です。
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【概要】
元マイクロソフト社長の成毛眞氏が、拡大するアマゾン社の戦略や事業内容について分かりやすくまとめた本。
【構成】
①品揃えが大量で安いを実現する仕組みとは
②キャッシュがあるから失敗できる
③アマゾンで一番利益をあげているAWS
④アマゾンのプライム会員とは何なのか
⑤アマゾンからM&Aを知る
⑥巨大な倉庫と配送力で物流を制す
⑦プラットフォームの主になるには
⑧アマゾンを底ざさえするのがテクノロジー
⑨アマゾンという組織
【心に残ったこと】
・ラストワンマイルを制するものは物流を制する(ラストワンマイルのコストが最も大きい)
・資金繰りを商品の売買で管理し、自動通知で融資提案
・プラットフォームビジネスが生む優位性
・CCCをマイナスにして投資に充てる
・最強のスケールメリット
【感想】
・超積極的な設備投資と先見性。これは真似できひんなぁ
・この戦略の要素をどうやって中小企業に活かそうかな。無理やな
・関連多角化の最高峰やな
・将来に向かって突き進みまくるってのはめっちゃ最強の武器なんやろう
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GAFAの本を読んでから、その中でGoogleは別物として、1番すごいのamazonでは??と思い、読んでみた。
クラウド、物流、金融を押さえ、AIなどの先端技術も網羅するamazon。はっきり言って就職したい笑 これから先、amazonに勝てる企業って出てくるのだろうか。それくらい、未来を描き、そのために具体的に動いている事がよくわかる。amazonに飲み込まれるか、amazon内部で共闘していくか、2つに1つしかないような、そんな世界が身近に来ているように思う。
AWSをCIAが使ってるなんて知らなかった。サーバーに対して年間一番予算をかけている弊社は今すぐ移行した方がいい。
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GAFAという言葉が新語・流行語の候補に選ばれるなど、これらの企業が注目された年でした。特にアマゾンはスマートスピーカーやアマゾンゴーなど、いろいろな分野で名前を聞きました。著者が言う通り、この1社だけ知ればいいというのはきっと大げさではなく、今後も注目されます。
アマゾンの戦略を紹介しつつ、ローマ帝国や江戸幕府との類似性を語ったあたりは著者独特の観点だと思いました。私たちも過去の歴史を学びつつ、世界最先端の経営とは何かを考えていく必要があります。
▼「アマゾンエフェクト」
・地球規模での経済秩序の破壊および再編
・個別の企業の消滅、産業そのものの消滅、またはまったく新しい産業の勃興
▼アマゾンが象徴するのは、「未来への投資を他人まかせにすることが、自社を大きな存亡の危機に立たせること。」
▼アマゾンの基本姿勢
本業をする上で生まれた技術やサービスで横展開できそうなものがあったら、それを育てる。あるいは、近接する領域の事業があったら、それに乗り出す。
ただアマゾンが特異なのは、そのために多額の投資をし、それぞれを、その業界でトップに立つほどの大事業にしている点だ。
▼GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)は、新興のテクノロジー会社というくくりだけでなく、4社に共通するのは、「プラットフォーマ―」と呼ばれる企業である。
プラットフォーマ―の本来の定義:「第3社がビジネスを行うための基盤(プラットフォーム)を提供する企業のこと
強いプラットフォーマーは、高い市場シェアを握ることによって、業界のルールを自らが決めることができる。
▼ペゾスにとって、コミュニケーションを必要とする組織は、きちんと機能していないという証拠でしかないというのだ。
<目次>
prologue アマゾンがなかったら生活できないかも
01 「品揃えが大量で、安い」を実現する仕組みとは
02 キャッシュがあるから失敗できる
03 アマゾンで一番利益をあげているAWS
04 アマゾンの「プライム会員」とは何なのか
05 アマゾンからM&Aを知る
06 巨大な倉庫と配送力で物流を制す
07 プラットフォームの主になるには
08 アマゾンを底ざさえするのがテクノロジー
09 アマゾンという組織
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副題には「世界最先端の戦略が分かる!!」とあります。
そのぐらいamazonを学ぶことは、最先端のビジネス
を学ぶことに通じます。
著者もamazonのビジネスモデルは数年後には、必ず
ビジネスパーソンが学ばねばならないスタンダードな
ビジネス学の一つになる、と言い切っています。
もはや「モデル」と言うより我々生活には欠かせない
「生態系」となっているアマゾン。日本の同様の業種
である楽天との比較もあって、学ぶべきところが
非常に多い一冊です。
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アマゾンの強さとして感じたポイント
・キャッシュコンバージョンサイクルがマイナス28.5日
・潤沢なキャッシュを元手に赤字覚悟で事業進出し、競合をM&Aで取り入れる
・自社の事業のために開発した技術はプラットフォーム化が前提
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・AWS(Amazon Web Service)とは、企業向けのクラウドサービスである。もともとは、Amazonがネット通販のために構築したサーバーシステムの空きを使って始めた副産物的なものである。しかし、現在では大手企業や米政府も利用している世界最大のクラウドサービスとなっている。また、本来のネット通販以上の儲けを得ている。
・マーケットプレイスとは、Amazon以外の外部事業者が出品できるサービスである。楽天市場のようなものだが、違うのは画面上ではAmazonと同じフォーマットで買えるということである。マーケットプレイスは、Amazon直販の品数の30倍以上で、約3億5千品目である。また、楽天とは違い、支払いはAmazonが管理しており、利便性が良い。Amazonとしては、消費者の購買情報がすべて分かることになる。
・FBA(Fulfillment By Amazon)とは、マーケットプレイス出店業者にインフラを与えるものである。商品の保管、注文処理、出荷、決済、配送、返品対応まですべてをAmazonがまとめて代行してくれる。出店業者として、店舗やECサイトも不要で、Amazonの倉庫に商品を預けるだけで済む。また、FBAを利用すると、自分のページにプライムマークを表示することができる。プライムマークとは、無料で当日・翌日に届くことを示すマークで、プライムマークがあると、やはり商品購入されやすい。このような仕組みによって、Amazonは「地球でもっとも豊富な品揃え」を実現している。
・一方で販売履歴が筒抜けになることで、売れ筋商品を自動で判断し、直販で取り扱いを始める。こうやって、どこよりも低価格で商品を提供できる。中小企業は採算度外視の価格設定にせざるを得ないが、利益を確保するためにAmazonから撤退したいと思っても、売り上げは落ち込む。
・アマゾンローンチパッドというスタートアップ向け支援サービスで、スタートアップ企業を取り込む。
・顧客の購買パターン、検索履歴、ショッピングカートの中身、返品履歴、特定の品物にカーソルがどれほど長く留まったかなどから、顧客が欲しいものを予測、購入をクリックする前に品物を配送してしまう。これによってあらゆるものがすぐ手に入るというシステムが構築される。
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Amazonは安くて便利で何でもそろう。ヘビーユーザーではないが私もよく利用するが、怖い気もする。皆が後戻りできない恐怖!