投稿元:
レビューを見る
義経について知識がまったくない私でも楽しく読めた。とてもありがたい。町田康さんの小説、いつもながら読者を楽しませるサービス精神がすごい。心情の描写も事細かで、あるある、という心情を的確に描いていて面白い。早く続きが読みたい。
投稿元:
レビューを見る
服装容貌をこと細かに描くことが、人物を、その性格までも、描くことになるっていうのが古典。序盤の関西弁での会話が桂枝雀の落語みたい。
投稿元:
レビューを見る
源義経の独白録。母の常盤御前が平清盛に色仕掛けで自らと息子達の命乞いをしたとか、義経自身が牛若と呼ばれた幼少時に鞍馬を含む京都中の僧から男食の標的になったとか、そもそも巷間に言われることがこれ以上余計な設定不要。今だと厨二病と揶揄されるだろう独白が残っていて、更に町田康の文体で書き連ねるのだから面白くないわけがない。確かに面白い。しかしそれだけ。一気に読まないと一晩や一日置いたら途端につまらなくなる。他愛ない人物、義経ってのは。平家憎しの勢力に利用されただけの生涯なんだな。頼朝との対面は次巻以降だそうな。
投稿元:
レビューを見る
義経とか弁慶の話をあまり掘り下げて読んだことがないので、町田康の手によって生まれ変わった本作で触れてみることに。本一巻では、二人が出逢うまでの少年期が中心に描かれている。”こんなん、無敵やん”っていう義経の早業をはじめ、荒唐無稽な場面も頻出するけど、徹底的に遊び心を盛り込むことで、完全なエンタメ作品として生まれ変わっている印象。崩れ過ぎてて読みづらく感じるところもありはするけど、逆にここまでいききっているからこそ、スイスイ読めるってのはメリット。
投稿元:
レビューを見る
すごいすごい!
これは朗読音読がマストだ、と言いつつ普通に黙読したのだが。
早く続きが読みたい。
投稿元:
レビューを見る
話題になっていた本でもあり、キャッチコピーも面白そうだったので期待して読み始めたのですが、イマイチ世界観にひたることができず、なかなか読み進めることができずに途中で読みきることを断念しました。
読了できずに本を置くのは久しぶりです。
義経からの目線で、現代的な口調で語られているの作品ですが、義経本人も周囲の登場人物も、みな軽薄な感じがして、違和感を覚えました。
少し残念でした。
投稿元:
レビューを見る
義経記の現代語訳、というか町田康版。義経が千年の時を経て、幽霊なのかはたまたそのへんに魂が揺蕩ってるのだろうか、現代の視点から一人称で語る室町時代。とにかく古典なんて絶対読めない無知な私でもスイスイ読めたのは、いきなりハルク・ホーガンとハルク判官から始まるその突拍子のなさと独特のグルーヴ感のおかげである。
全4巻を予定しているらしいが、1巻だけでも内容が濃い。義経の出生→鞍馬寺→平氏打倒を決意し奥州へ→退屈になり京都へ戻り→弁慶と出会い→ともに兄頼朝の元へ、というのが大まかなストーリー。ここからは軍記物語らしくなっていくのだろうか。
ところで、木曽義仲は板東さんですか?町田康の天才ぷりが如何なく発揮されている。
投稿元:
レビューを見る
ギケイキとは「義経記」のこと。源義経による語り下ろしというスタイルで、その生涯をファンキーに綴った快作。
続編の文庫化が待ち遠しい。
投稿元:
レビューを見る
本家である『義経記』については、子供向けにアレンジした作品を小学校低学年ぐらいに読んでいました。うろ覚えですが、スーパーヒーロー源義経の活躍に胸躍って楽しんだように記憶しています。
そして本作。町田さんのことだからきっと普通の現代語訳じゃないんだろうなとは思っていましたが・・・やっぱりやってくれました。義経の霊魂が1000年の時を超えて現代に蘇り、現代人というか都会育ちのヤンキー口調で義経記を振り返るという設定がとにかく素晴らしいです。ハルク・ホーガンのくだりや義経が「マジですか」「面倒くせー」「うざっ」って喋るのは序の口。まあ、とにもかくにも読んでみてください。めちゃくちゃ面白いですから。
本書では義経の出生から弁慶を家来に据えたところまでで、一番盛り上がるであろう平家との戦い、その後の頼朝との対立は次巻以降とのこと。もちろん絶対読みます。
投稿元:
レビューを見る
町田氏の本は20冊近く読んできて、まあ合うものと合わないものとあったけど、その中でダントツに合わなかった。
私は歴史や古典に関する知識が絶望的なので楽しめなかったのだろうか。
ちなみに私が特に好きな作品は、「告白」、「きれぎれ」、「権現の踊り子」、「ホサナ」、「猫にかまけて」。
投稿元:
レビューを見る
前回4巻で完結していないだなんて全く知らずに読み終えてから、気がつきましたよ。
早く続きが読みたいです、よ。
投稿元:
レビューを見る
【かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。と言う人があるけど、そんなこたあ、ない】(文中より引用)
源義経の一代記として民衆から幅広い支持を得た日本古典の代表作『義経記』。それを現代的に超・超訳することで語り直すことに成功した異色作です。著者は、小説家だけではなくミュージシャンとしての顔も持つ町田康。
これを古典というのか現代小説というのかはよくわかりませんが、ハッキリと言えるのはメチャクチャ面白い一冊だということ。時空を超えて「あ、やっぱり物語の力が強い作品って面白いんだ」ということがよくわかりました。町田氏の言葉のセンスは本当に天下一品です。
続編も必ず読みます☆5つ
投稿元:
レビューを見る
中学生くらいの頃に義経にハマっていたことがあるわたしからしたら、町田版義経記なんて避けて通れないじゃないかーと購入したのやけど、読めば読むほどこれは原典からどれほど近い内容なのかさっぱりわからないな…?町田康の解釈がどんくらい入っとんやろ?と疑問に思いながら読み進めてしまった。だってずーーっと町田節なんだよ。
でも解説まで読んで、原典からそんなに遠くないらしいことが分かりましたよ。解説面白かったよ。町田康が音の文学ていうのはそうなんやけど、義経記もそうなんよな。平家物語とかそーゆーのも町田康が書けばめちゃくちゃ面白くなるんやないかな。
音がどうこうだけでなくて、政治的な話や、人間関係なんかのややこしい話も、今と価値観が違うから普通に読んでも理解しにくいようなことも面白く分かりやすく語ってくれてるからスーーンと読めてしまうよ。すごいよ。
投稿元:
レビューを見る
義経のちょけ方やちょいちょい舐めくさってるような人生観が表れていてとてもよかった。平家物語とはまた違う、義経の主観が前面に押し出されている語り口調で一気に読めた。今回は頼朝に会う前で終わっているので続きが待ち遠しい。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
なし
<内容>
町田康の作品はみんなこうなのかな?スラップステッィクな感じ。義経も弁慶もその他の人物も基本、お馬鹿で乱暴。でも当時の武士層ってこんな感じの生き方をしていたような気がする。