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みんなのレビュー26件

みんなの評価4.0

評価内訳

26 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

『義経記』⇔『ギケイキ』

2022/03/20 15:12

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『義経記』といえば同じ時代を描いた軍記物の『平家物語』『保元物語』より相当マイナーで、国語や古典の教科書で名前が出てくることもないが、とはいえ後世の物語構成と、義経さんのイメージを確立したという意味で、その影響は凄まじく、武家といえばゴリゴリマッチョの源為朝さんだったのだが「細身で身軽でシャレオツな判官殿もアリなんじゃ?」と名も知れない講談師が発案した義経さんは、史実では暴れん坊だった為朝さんを『椿説弓張月』(ちんせつゆみはりつき)では心優しく爽やかなイケメンで向かうところ敵知らず(なろう系主人公が鼻くそではないか)に描き直させてしまう程度には影響が強い。
ということで我々が思い描く、水干着こなして篠笛を吹いて前髪が中性的で、ヒラヒラと女のように躍るのに、無双の強さを誇る…というイメージは完全に『義経記』による、マジで。

講談でつむがれた小説という点も重要で、時代と共に中身も変遷しているが「義経様お慕い申し上げております…」ホって下さいヤって下さい的な大衆の「義経様LOVE」の結実でもある。文字に書き留められはしたが、江戸っ子はせっかちなので、当時の背景だとかは「んなんも知らいでか!!」と、これを知らない者はガタロのごとく扱われかねないようなバッサリとした省略で原作はなかなか取っつきにくい。
本作『ギケイキ』では町田節のインパクトに目を奪われがちだが、翻訳と考えると恐ろしく原典に忠実である。トーシロお断り!と略された箇所も巧みな埋め合わせとさりげない地の文で解説を入れていて実に恐れ入る。

騎馬戦が主流の時代。武将の装いは「大鎧」である。国宝として現存する物も多くえらい格好いい。佩刀して弓を構えて騎乗すればどんなブ男も見惚れる(きっと、多分)。加えて『義経記』の義経さんは恐ろしく強い。大木も一太刀で軽々と斬り倒し貴船がハゲ山になったとか、大岩も太刀でスライスしたとかなんとか。原作がすでに虚実ない交ぜだが、三代目石川五右衛門も真っ青である。
あまたある伝承や史料や当時の風俗や時代背景も密に調べており、フィクションと史実の間をうまくつないでいる。大鎧や馬具の絢爛豪華さも、細工の仕上げや工芸の価値を、現在の貨幣価値に直しているのもニクい。中身のない成金DQNやチューバーが「うん百万円も使ったったw」と単価を語らずにドヤ語りが出来ないのに似ている。

面倒なやつはカジュアルに斬殺する命の軽さ、神仏の加護の重さ、国や郡に相当する荘園、当時の人もふわっとしか捉えていなかったモノも我々には理解しにくい部分があるが割りとすんなり入って来るのではなかろうか。
とにかくこの音韻は凄まじい。もともと日本語には文字がなく口伝口承で伝えられた往事の雰囲気を味わえる(ような気にさせられる)。一気呵成に読んでしまうのがおすすめ。巻末の大塚ひかりの解説も読みどころだろう。
本書がお気に召したら、坂井孝一や細川重男の著作もおすすである。

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紙の本

異色の作家、町田康氏の源義経の詳細を小説にアレンジした第1巻目です!

2020/06/08 11:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、もともとバンド「INU」のボーカリストして歌手デビューし、解散後には執筆活動を行い、1996年には処女小説『くっすん大黒』で文壇デビュー、2000年に小説『きれぎれ』で芥川賞受賞という異色の作家、町田康氏の作品です。同書は、源平合戦で手柄をたてたにも関わらず、兄の源頼朝に嫌われ、後半生は不幸な人生を歩んだと言われている源義経の生涯を小説にアレンジしたものです。実は、町田氏はこの義経シリーズを全4巻で取り纏めようと計画しておられるということで、同書は、その第1巻目です。同書を読むと、義経のイメージが変わります!とっても愉快で、面白い作品となっています。

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紙の本

ビックリ。

2019/09/23 00:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初町田本。清水克行氏の本の紹介で読みたいと思ってたのをようやく読了。筒井康隆を初読みしたときくらいのビックリ感(衝撃、というのとは又違う)。特に後半の大部分を占める弁慶のエピソードは爆笑の連続。セリフがすげえよなあ。続きが出たんやな。これは読まなきゃあなあ。

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紙の本

滅びの美学

2019/11/15 21:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

平家であれ義経であれ、滅びゆく者への並々ならぬ愛着が涌いてきます。古典に現代の話言葉を取り入れる、大胆な試みも面白かったです。

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2018/06/09 18:35

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2021/09/03 17:22

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2018/06/15 10:32

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2018/06/19 14:25

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2018/06/26 19:36

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2018/07/23 16:58

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2018/08/18 09:31

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2018/10/24 13:37

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2018/10/21 00:15

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2018/11/17 23:56

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2018/12/03 22:46

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