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マロリーの過去に迫る第4弾。『マロリー』という名前の由来を知ったとき、本当に強い女性だと思いました。
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マロリーのシリーズ4作目。前作のラストで刑事の身分を捨て、ニューヨークから姿を消したキャシー・マロリーが実は故郷に帰っていた!
チャールズがたどり着いた田舎町にはマロリーそっくりの天使像が…それは17年前に謎のリンチ事件で惨殺された女医の墓。
亡き母そっくりに成長したマロリーが町に着いた途端に事態は動き始め、宗教団体の教祖が殺されて、よそ者のマロリーは黙秘したまま既に拘留の身。
しかし保安官はマロリーが子供の頃を知っているので、実はその身を案じていた。
6歳の時に全てを奪われた事件の真相を追って、どんな手段も辞さない決意のマロリー。
町で進行する奇妙な出来事の歯車が次第にかみ合い、幼いマロリーの負った傷も明らかに。
そして地元に広大な所領を持つ老婦人の切れっぷりも凄い。クライマックスはスーパーヒロイン二人の破壊的・痛快アクション!?
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マロリーシリーズの四作目。前作で、彼女のバックボーンが出てきたけど、今回は完全に生まれとストレートチルドレンになるきっかけの事件がメイン。が、いきなり逮捕されてるので、彼女をおいかけてきたチャールズが狂言回しの役をしている。↑の惚れすぎて、ヘタレMAXの彼。でも、その一途なのに心打たれる。
他に、広大な館を崩れるままにしている資産家の老婦人や、着任したばかりの女性副保安官や、取り巻く群像がいい。
とにかく、面白かった!!
でもって、がんばれ、チャールズ!(笑)
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故郷に舞い戻り、カルト教団の教祖と自閉症の青年への暴行容疑で逮捕されたマロリー。
17年前の事件が紐解かれる。
という訳で、前3作で小出しにされてきたマロリーの過去の源流が一気に解明される。
人間の狂気を描いて、重厚で読み応えがある。
レギュラーキャラクターの活躍もさることながら、保安官、副保安官、マロリーの母親の遺産管理人の老女など脇のキャラクターが素晴らしい。
エピローグで語られるマロリーの名前の由来には思わず涙してしまう。シリーズの中では一番好みかも。
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マロリーの過去がわかる、という意味では面白かったが、
仲間割れというか、マロリー、チャールズ、ライカ―の三人が腹を探り合うところが、どうも楽しくない。
また猫が出てきたが、扱いが可愛くないし、
マロリーに対抗できる強烈な個性の老女オーガスタも
エキセントリックだし、なんだか。
また宗教が悪者だし。
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キャシー・マロリーシリーズやっと4弾まできた。
マロリーがなぜマロリーなのかがわかる一作。
しつこく書くと当シリーズはマロリーが嫌いだと読めない。
わたしは許容範囲内。
だんだん人間らしくなるなどという甘い期待はもたないほうがいい。
そういうことを期待しないさせないのが著者との暗黙の了解じゃないかと思う。
キャラが練れて独り立ちしだしている。
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アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『天使の帰郷(英題:Flight of the Stone Angel、米題:Stone Angel)』を読みました。
『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』、『アマンダの影』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。
-----story-------------
これは確かに「マロリー」だ!
彼女の故郷で墓地に立つ天使像の顔を見て驚く「チャールズ」。
一方「マロリー」はカルト教団教祖の殺害容疑で勾留された。
ひそかに帰郷した彼女の目的は?
いま、石に鎖された天使が翼を広げる――過去の殺人を断罪するために!
確執もつれあう南部に展開する、鮮烈無比なヒロインの活躍。
シリーズ第4弾。
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1998年(平成10年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第4作… 第1作、第2作を読んだ後ですが、在庫の関係で第3作を飛ばして、第4作を読了です。
ルイジアナ州デイボーン… 姿を消した「マロリー」を探し、彼女の故郷を訪れた「チャールズ・バトラー」は、子供を抱いた天使の石像を見て驚いた、、、
これは確かに「マロリー」の顔だ… 17年前に惨殺された女医「キャス・シェリー」を悼んで刻まれた天使。
腕の中の子供は、行方不明になった彼女の娘「キャシー」だという… 一方、デイボーンでは、自閉症の青年「アイラ・ウーリー」がピアノの演奏中に両手を負傷させられ、町の一角を占拠する宗教団体の教祖「ベイブ・ローリー」が殺された、、、
そして、容疑者としてよそ者が勾留されているという… その名は、「マロリー」。
誰にも一言も告げず、ひそかに帰郷した「マロリー」の目的は、母を殺した犯人を捜すため? そして復讐のため?
「マロリー」が自分の過去に決着をつける作品でしたね… でも、「マロリー」は、あんなに撃ちまくって大丈夫なのかな? クライマックスは現実離れした展開でしたね、、、
それにしても、「マロリー」の名前の由来には驚きましたねー 苦しみや、憎しみを忘れないために仇の人物の名前で呼ばれていたなんてね。
本シリーズ、相変わらず感情移入が難しいんですよね… 私の理解力不足もあるのでしょうけど、並列的に描かれている複数のサブストーリーの繋がりが終盤まで解り辛いいうえに、全体で550ページ近いボリュームで無駄に長く、物語の全体像が掴み難いんですよね、、、
唯一、共感できる登場人物「チャールズ・バトラー」に感情移入しつつ読みましたが、やや不完全燃焼… 本シリーズ、既に何冊かストックしてあるので、次作以降に期待したいですね。
以下、主な登場人物です。
「キャシー・マロリー」
ニューヨーク市警巡査部長
「チャールズ・バトラー」
マロリーの友人。コンサルティング会社の経営者
「ライカー」
巡査部長。マロリーの相棒
「キャス・シェリー」
デイボーンの医師。故人
「オーガスタ・トレベック」
キャスの遺産管理人
��リリス・ボデア」
オーガスタのいとこの娘。警察官
「ヘンリー・ロス」
彫刻家
「トム・ジェソップ」
保安官
「トラヴィス」
副保安官
「ベティ・ヘイル」
ホテルの女主人
「ジェイン」
カフェの経営者
「アイラ・ウーリー」
自閉症の青年
「ダーリーン・ウーリー」
アイラの母親
「ジミー・シムズ」
便利屋
「ベイブ・ローリー」
《新教会》の教祖
「マルコム・ローリー」
《新教会》の説教師。ベイブの兄
「レイ」
マルコムとベイブの兄弟
「フレッド」
マルコムとベイブの兄弟
「サリー」
ベイブの妻
「アルマ・ファーガスン」
《フクロウの町》の住人。
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「黄色い部屋の謎」の新訳版の巻末に紹介されていて面白そうと思い借りてみた。
導入は、姿を消したマロリーを追って、彼女の故郷ルイジアナ州デボンを訪れたチャールズは、墓地でマロリーそっくりの天使の像を見つける。それは17年前に惨殺された女医を悼んで作られたもので、抱いているのは彼女の子どもだという。すると子供がマロリーか。
おりしも、自閉症の青年がピアノを弾いていると、蓋で手首を傷つけられ、町で布教する新興宗教の教祖が殺された。・・マロリーは参考人として留置所に入れられている。そこの保安官は小さい頃のマロリーを知っている。
ここらまでが100ページくらい。どうにもよみずらい。設定はおもしろいのだが・・ 解説をみると、どうぞ解説を先に読んでください、とある。マロリーというニューヨーク市警巡査部長リシーズの4作目。マロリーの越し方が紹介されている。ニューヨークでストリートチルドレンとしてその日暮らしをしていたマロリーを拾ったのが、警官のルイ・マコーヴィッツ。里親となったマコーヴィッツ夫妻のもとで成長したマロリーはやがてニューヨーク市警の警察官になるが、老婦人ばかりを狙った事件を捜査中にマコーヴィッツを殺され、自ら犯人探しに乗り出す。これが第1作「氷の天使」続けて「二つの影」「死のオブジェ」と続き、本作「天使の帰郷」となる。
題名のごとく天使とはマロリー。追ってやってきたのはマロリーの友人でコンサルタントのチャールズ。マロリーは5フィート10インチ、チャールズは6フィート4インチとある。チャールズは顔に自信が無いとある。
やがて母キャシーの死の真相が明かされる。
1作目から読むといいのかもしれない。
解説、三橋暁氏の「ポストフェミニズムのヒロイン」がおもしろい。冒頭にユーリズミックスの「ゼア・マスト・ビー・アンエンジェル」(1985)の一節「・・きっと天使がいるに違いない。わたしの心を弄ぶ天使が」があり、これは当時よく聞いた歌で、マロリーの容貌をアニー・レノックスに重ねてしまった。
女性探偵のヒーローの系譜が記してあり、
サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」(’82)
スー・グラフトン「アリバイのA」('82)
フランセス・ファイフィールド「別れない女」('90)
パトリシア・コーンウェル「検屍官」('90)
S・J・ローザン「チャイナタウン」('94)
ジャネット・イヴァノヴィッチ「私が愛したリボルバー」('94)
キャロル・オコンネルのデビューは94年。マロリーとそれまでの女性探偵との間には決定的な違いがあり、それは価値観。マロリーはどんな相手にも一切感情を見せず、行動規範は善でもなければ悪でもない、マロリーにはただひたすら目的の遂行あるのみ、だとある。サラ、スー、パトリシアは読んだが、それ以外のも読んでみようかなと思う。
1997発表
2003.2.28初版 図書館