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*なんてことのない夏の一日。でもこの日、人生の意味が、確かに変わる。教室の片隅で、密かに小説を書き続けているクラスメイト。事故で失明した妹と、彼女を気遣う姉。音大入試に失敗して目的を見失い、実家の喫茶店を手伝う姉と、彼女との会話を拒む妹。年上の彼女。暴力の気配をまとい、執拗に何者かを追う男。繋がるはずのない縁が繋がったとき、最悪の事態は避けられないところまで来ていた―。モザイク状に語られる、トリッキーなサスペンス長編! *
女子高生・希莉の書いている小説と交差しつつ進んでいくかと思いきや…!全く別世界なのに、徐々にそれぞれの物語が交わり、繋がっていく様はお見事です。4つのお話を同時進行で味わえるお得感もあります。
ただまあ、歌舞伎町ジウ姫川シリーズ好きとしては、パンチに欠ける読後感に物足りなさあり。後を引かないと言う点ではさらっと読めていいのですが、引き込まれるほどの世界観はなかったかと。
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本書で書かれている事は、登場人物の女の子が描いた世界なのだろうか?
夢の世界なのだろうか、それともパラレルワールドなのだろうか。
それがはっきりしないまま読み進めた。
結果わかったのは、ここの世界で描かれている事は全てつながっている、と言うことだった。
森と物語とコーヒー。
それが彼女たちを結びつける。
物語としては本作はあまり私の琴線には響かなかった。
芭留と圭の姉妹の、強さにはかっこよさを感じたが、琴音と叶音の姉妹にはあまり感情移入ができなかった。
ただ300ページにあるように、「私は、私が作る物語の主人公だ」と言う言葉には、心を動かされた。
小説の世界もお芝居の世界も、今自分が生きているこの世界も、連続した世界のうちの1つかもしれない。
そう思うと少しワクワクしてくる。
私が描く物語は絶対悲しい終わり方にはしたくない。
だって私が好きなのはハッピーエンド。
そして未来につながる物語だから。
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様々な女性の物語。多分それぞれの物語は交わる事がなかったがある空間で交わり出会う。ひやひやとしたが恨みなどは読めた。
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いろんな女の子が主人公になっている話が、いつからか繋がってきて…
さすが誉田哲也、やっぱり怖い話なのね、思っていたら、とても爽やかに終わった。
これはこれで面白かった。
人生は自分を主人公にした物語。
ここでちょっと辛いことがあったなら、次はいいことがあるかも。最後はどういう終わり方にしようか?なんて考えながら自分を主人公にしてストーリーを考えながら生きていくって素敵かも。
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女子高生と小説家志望の友人の日常。友人の小説の中身らしい、森を逃げる姉と盲目の妹。逃げる姉妹が思い出すテレビドラマのような喫茶店の家族。そして読書好きの深窓の令嬢と外を歩く美女。4つの別の話が順番に少しずつ語られます。読み手としてはどこかで何かが繋がるはず、と身構えて読むわけで、先が気になって次々とページをめくることになりました。そしてたどり着いた後半は、まさしく「ボーダレス」。ラストは爽やかで、前向きで良かった。暴力的な黒ではない、結果として白い誉田作品。都合のよさは否めませんが、私は十分楽しみました。
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出会うはずのなかった4つの日常が、ある夏の日、突然踏み込んできた暴漢と、森の中を逃げ惑う姉妹によって、繫げられていく。それは最悪の事態を引き起こす引き金だった…。トリッキーな書き下ろしサスペンス長編小説。
梗概に「トリッキーな」とある通りの作風だとは思うものの、誉田哲也らしさはほとんど感じられず、魅力が乏しかったので途中から流し読み。すみません。
(D)
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ちょっと読むのがめんどくさいかな。
想像と会ってる部分と裏切る部分のバランスと、頭を使わされすぎる小説は、あんまり好みじゃない。
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読み終わって数日経ったらもう内容を思い出せない。この作者の他の作品とは毛色が違っていた。単に私の好みじゃなかっただけだと思う
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暴漢から逃げる盲目の妹と姉、小説家を目指す女子高校生とその友だち、実家の喫茶店で働く姉と妹、大きな屋敷にひっそりと暮らし秘密の恋に落ちた少女とその恋の相手、8人の女性のお話。最初はそれぞれバラバラの話で、繋りがわからず飽きてしまいそうだったけど、後半から一気に事態が展開して、スリル感とテンポ感がアップ。
お屋敷の少女目線が途中からなくなり、最後はフェードアウトしてるから4つの話を繋げた事件の終わり方に抜け落ち感はあるけど、面白かった。
姉妹2組はそれぞれの姉妹のあり方が素敵だったし、高校生2人は最後のポジティブなメッセージが良かった。
「誰でもその人の人生の中ではその人が主人公」「これは、私を主人公にした、私の物語の一部なんだって。そうすると、困ったことでも、面倒くさいことでも、意外と楽しめるもんだよ。主人公の本領発揮してやるぞ、みたいな」「自分の人生を、物語として楽しんじゃう」
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それぞれの物語が繋がっていく感じの面白さはあったけど、いつもの誉田さんの作品ほどののめりこみはなかったかなあ。
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著者の明るい青春ものと暴力的な面が合体した楽しい一冊。4件の異なる家族の日常が事件を通してつながっていく。設定に無理はあるけど、それは笑い飛ばそう。
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ボーダレス
誉田哲也さん。
えー?
どうなるのー?
何ー?
最後までドキドキして読み続ける。
おもしろかった。
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いろんな話が絡み合って最初はよくわからなかった。
小説の中の話なのか?とかパラレルワールドなのか?とか
後半は読みやすくて面白かった。
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4.2
前半はあまり話に乗れなくて読むのに時間掛かりましたが、中盤から面白くなってきて、そこからは一気読みでした笑
四つの話がそれぞれ進み、繋がっていく話です。
事件で繋がる部分も面白かったですが、事件後の話はとても好きな感じでした。その辺の展開の仕方や書き方がこの作者を好きな部分だよなぁ、なんて思います。
私にとっては、いい感じに綺麗に終わります。読後感が良いと思う。
ひとつ印象に残った文章があったので、書いておきます。
「私が作る、私が主人公の、物語‥‥‥」
「何か困ったことがあったり、たとえ、この前みたいな事件に遭遇したときでも、これは、私を主人公にした、私の物語の一部なんだ、って。そうするとさ、この困難を乗り越えたら、この事件をうまく解決に導いたら、次には、絶対感動的なシーンが待ってるに違いないって、思えるじゃない。私だったら、そういうふうに書くもん。このままじゃ終われない、これは次のシーンを盛り上げるための、ちょっと高めのハードルなんだって、自分に言い聞かせる。そうするとさ、大変なことでも、困ったことでも、面倒臭いことでも、意外と楽しめるもんだよ。よーし、やってやるぞ、主人公の本領、発揮してやるぞ、みたいな」
とても良い言葉だな、と思います。
何事もポジティブに生きて行きたい自分には、響きました。
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生き方について学ぶところ?はあったけども、あと引く面白さがないというか物足りないというか…
読みやすいけど謎を紐解く感じがない。
誉田さんの刑事モノ大好きだから期待し過ぎたのかな