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一漫画読みとして、自信多目で推せる、これは良い漫画である、と
この(3)で終わってしまったのは、実に死ョッ苦である
タイトルに絡めて、(4)でお死まいにしてもよかったのに、残念
T長先生の『しをちゃんとぼく』のテイストが好きだった漫画読みなら、確実にグッと来たと思う
この『死神!タヒーちゃん』も、『しをちゃんとぼく』と同じく、テーマとバランスが良い
まず、テーマの方だが、生と死だ、多分
死ぬ気で頑張れるのは、生きているから
生きたいからこそ、時に死を恐れながらも、勇敢な行動が人は出来る
そんな人を導くために、死神ってのは、本来、存在しているんだろうな
バランスは、コミカルさと真面目さの二つだ
完全ではないけど、決して悪くないバランスだ
基本的に、タヒーちゃんのヘマや、マヨビのしょうもなさで笑いを取りつつも、彼らの成長をしっかりと描いており、読み手を上手く惹きつけている
また、タヒーちゃんの見た目の変化も、この作品を推す上で外せない魅力だ
瞳と前髪の「4」と高慢な性格が、どんな見た目になっても変わらない、と見せかけて、成熟したエロい雰囲気の状態になると、穏和で世話焼きになるって裏切りが良い
しかし、個人的に好きなタヒーちゃんは、大切な友達を守るために、死のエネルギーを過剰に取り込みすぎた髑髏ver.だ
誰かを守るために変貌したんだ、おぞましいはずがない
友情ゆえに道を誤ってしまった親友に「メッ」をかましたタヒーちゃんが、無気力状態に戻ってしまっていたマヨビの元に戻ってきた第44話「死神とまた死にたい少年」が、この(3)では一番に印象的だった
ハッピーエンドに入れていいか、は微妙にしろ、再会は嬉しいものだ
タヒーちゃんはこれからもずっと、タヒーちゃんのままだろうが、マヨビはどうかね
また離れ離れにならないために、自分を変えずに孵る努力を始められるかね
あんだけの根性を見せられて、なおかつ、星すら殺す存在にお仕置きが出来る死神に懐かれてるんだから、見込みはあるっちゃある
彼なら、委員長のお祖父さんとは違う道を歩み、未来に辿り着けるかもしれない
二人の関係がどうなっていくのか、それは、かふん先生にも判らないだろうが、少なくとも、マヨビとタヒーちゃんなら、良い仲間と共に楽しい日常を送るだろう。そして、笑顔で逝くマヨビの魂を、タヒーちゃんは涙を堪えて、笑顔で刈ると思う
少年漫画的な妄想かもしれないが、自分の死を悟ったマヨビが、シキョー先生に頼んで、自分の体をタヒーちゃんの実力を引き出せるよう、ヤバいチューンナップをかました鎌に変えて貰うかもなぁ
次回作も楽しみだ。私的には、部活を舞台にしたラブコメが読んでみたい
この台詞を引用に選んだのは、タヒーちゃんと仲間たちの絆を特に強く感じ取れたので
友情パワーは、確かに、時に歪んでしまうかもしれないが、それでも、正しい事に使えるエネルギーを生み出す、と信じたい