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久々にホラーを読みたくなって読んだのだけれど。
ゾッとしたいとか怖いものみたさというジャンルではないのかなという。どちらかと言うとファンタジーを読んだような気がする。
最後まで読んでカバーをみてなるほどなとなったのが正直な印象。
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幽霊の死体、幽霊の誘拐、動物霊と少し変わった観点が面白い。心霊クリニックを営み除霊をする二人は呪われた男とその相棒。
ラストまで読むと、墓麿の想いに切なくなる。
タイトルと装丁でもう一度泣ける。
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読む前には想像していなかった
喪失感やら切なさやら感動やらを感じてる
ほんとうに首が1つで良かった
グレオの話しは笑えたなあって
おもったけど
やっぱりそこにも悲しさがあった
明日が返却期限日だったので
一気読みしたらこんな時間(1:30)
サクッと読める本で良かった
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長子がみな三十歳までに死ぬ、という呪いを受けた久那納家の現長子、久那納恵介と相棒の墓麿が、呪いを解くために営んでいる心霊科医。そこに持ち込まれる相談(いくつかは積極的に探しにでた”心霊現象”)を軸に進んでいく連作短編。
幽霊の死体とか、誘拐された幽霊とか、取り扱うテーマは確かに心霊そのものなんだけど、おどろおどろしさはなくて、どれも、どこか物悲しいとか、さびしいとか、そういう言葉が合う感じ。
視点が多少移動するのだけど、それもわかりやすいし、全体的に読みやすい。文体も手伝って、数時間もかからず、さくっと読めてしまった。
ラストは、タイトルも表紙もすべてがオチにつながっていて、怖さより、ただ切なかった。
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とある「呪い」に取り憑かれ、長子が三十歳で死んでしまうという久那納家。呪いを解くために悪霊を幽霊に変え吸収するという目的を持ち、数々の心霊トラブルを解決してゆくホラーミステリ。怖いようでユーモラス、そしてほんのりと切なさを感じます。
さまざまな「悪霊」が引き起こすトラブルとその解決法はしっかりミステリとして楽しめます。ホラーとしての法則も用いながら、いかにも不可思議に思える事象の意味にも納得がいくところが楽しい。「身代金の相場を教えてください」のとっかかりの謎があまりに突拍子もないのだけれど、謎解きとしてはとても堅実なんですよね。なるほど、思えばそれしか考えられないんだけれど。案外気づけなかった。
「結婚してから彼が変わったように思います」がお気に入りだけど。これ、嫌な話ですよね(苦笑)。もしやとは思ったけれどやっぱりそういうことだったのか!
そしてラスト。タイトルの意味はそういうことだったのか……切なくて、だけど優しい結末。実はこの呪いに一番苦しんでいたのは彼だったのでしょうか。
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ホラーミステリという帯だった。
いい意味で裏切られた。
もちろん心霊科医という主人公の属性もあるから、幽霊も出てくるのでそういう意味では「ホラー」なのかもしれない。
ミステリーという側面はしっかりあったと思う。
怖いというより、着眼点に感服するしなおかつ笑ってしまうというのは不思議な感覚だった。
第一章で「幽霊の死体ってなんですか?」ってセリフがある。
言われてみたら、たしかにそうだ、と。もうこの一章でやられてしまった。
その後も、最後の最後まで走らされてしまった。
このまま話が結論を迎えず、シリーズものになってれば、なんとよかったかとおも思ってしまうことが寂しい。