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投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
印象的なタイトルにひかれて読んで見ました。壮絶な人生を体験したからこその言葉とかが感じられますね!!
考え方が似ていて
2019/03/05 01:51
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投稿者:たな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご本人の病気があって執筆のきっかけになったという経緯はあれ、一種の啓蒙書と言って良いと思うのだけど、この類の本はつくづく、「自分と考え方が似ていると全く内容が響いてこない」ものだなあという感想。
私にも2歳手前の子供がいて、これからの子育てをどのようにしていこうか考える日々だけど、あまりにも自分にとって当たり前というか、そのように生きてきたしというか、わざわざ人から教えてもらうことでもないことだったので「はい、その通りです」と感じるだけだった。
でも病気なり子供なり、何か一つでもこの本に近い境遇にあって迷いや不安とともに日々を送る人であれば、後押しをしてくれるとても力強い本だと思う。ブログをまとめた形式なので、手元に置いてほんの少しの空き時間に1タイトルずつ読み進めていくスタイルで全然構わない。気楽に自分の芯を作るつもりで手に取ったら、得られるものは大きいでしょう。
自殺願望の人にインタビューした件は面白いエピソードだった。
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なんて、「優しい」本なんだろう。
こういう本がずっとずっと読みたかった。
とっても基本的なことなはずなのに、みんなが忘れてしまっていることが書かれているように思う。
「優しさ」とは何か。
何をもって「優しさ」とするかは、それぞれ違うかもしれないけど、私は、単に相手が求めていることをやってあげることが優しさだとは思わない。老人に席を譲っただけの人を優しいとは考えない。本当は席を譲りたいのに、譲れない状況に陥り、苦しみながら座ったままでいる人のほうが優しいこともあると思う。
ずっと自分が考えていたことが本に書かれていると、やっぱり感動する。代弁してくれたって思う。
「相手がうれしくないことは、『うれしいだろう』と思ってもしちゃだめなんだよ。そのお菓子は自分が大好きなものでも、相手は嫌いかもしれないんだ」
この基本が意外とわかってなかったりするよね。
どんな場面でも思い出してほしい。
私はここを読んで泣いてしまった。
他にもたくさんいい言葉が並んでいたが、少し紹介する。
「大切な相手は能力ではなく、その人の優しさで選ぶのがいい。」
「学校のルールから逃れようとして、暴走族のルールに入ったのでは意味がない。コンビニでたむろして、爆音を響かせながら近くの国道を走っていた暴走族もまた、仲間内の価値観に合わせているだけではないだろうか。」
「たくさんの人が『みんなと同じ写真』を撮って旅をしたつもりになるのは残念だ。世界1周の一人旅をして、ボリビアのウユニ塩湖でジャンプする写真を撮ったところで、それはディズニーランドで遊ぶのと変わらない。」
なぜ、私がこの本に惹かれるか、というと、まずは、著者である幡野さんの「優しさ」と私のそれが符号するように感じられたからだ。
もう一つは、幡野さんの負けん気の強さというか、“暴れん坊”感というか、並々ならぬ反骨心、その気質に惚れたからだ。
素直に、カッコいいな、と思った。
ただただ見過ごすのではなく、“いちいち”闘おうとするその姿勢に共感する。
この“いちいち”闘おうとする気持ちを持つ人は、今ではそういないように思う。
こんな言い方をするべきではないかもしれないが、愛があるか/ないかの問題かもしれない。
あるいは、人間が好きか/嫌いかの問題か。
もしかすると、現代では、わりと煙たがられる類の人間かもしれない。
だけど、自分で経験したことをベースに、自分の考えをどんな相手にもぶつけられるということは、大変な強さだと思う。
それは同時に、優しさだろう。
闘うからといって、ただ熱いのではなく、なるべく何事も客観的に捉えようとする冷静さもある。
そこも、カッコイイ。
相手のためにやっているという体を取る言動が、結局、エゴイスティックなものになっている、「優しい虐待」など、日々感じる違和感と闘っているからこそ、得られる考えだと思う。
まるで、ひとり活動家だ。
ただ守るのではなく、攻め���ナンボ。
「攻撃は最大の防御」。
そういう姿勢に大変共感するし、勇気を感じる。一人の「オヤジ」として「正しい」姿勢のように思う。
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優しいだけじゃなくて強く生きてきた人の真っ直ぐな発露。
当たり前の事かもしれない一つ一つの言葉が、心に響く。
言葉の偉大さに触れられる良書。
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Twitterでツイートを見て、感じるところがあったのでフォローしていたら本が出たというので購入。
タイトルが気になって、私は人の親ではないけれど幡野さんの考えが気になって読んだ。
自分の親に対してこうして欲しかったというのは自分には無いけど(こんなに年を重ねて今更な気がするので)
ただ、幡野さんの様な考えの親だったら今の私は違ったかも知れないと思ってしまう。
この本は息子さんに宛てた手紙の様なもので、色々な経験をして得たものがある幡野さんの考えがある本だ。
私は幡野さんのと大して年が違わないが、この本を息子さんの気持ちで読んだ。
学ぶものがあった。
繰り返し読んで、私のこれからに活かしていきたいと思う。
人には人の考えがあって良いのだ。それをもっと知って認めて行きたいと思う。
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子どもの成長への寄り添い方やその方針には、とても共通点が多かったので、内容に対しての共感を持つことはできた。
自分も家族を置いて、娘の成長を見れずに死ぬとわかったら、無念でならない。
時折、不要なほど生の声(エピソード)が語られるが、それは著者の自身の死と向き合った心情を表すものなのかもしれない。
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著者と同世代で、同じ様に子供を持つ身として
同じような状況に自分がなった時、
「子供のために何をしてあげられるだろか?」
と考えざるをえないです。
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20180913Mリクエスト
著者の考え方に同意できなかった。
私は一夏かけて学生が10万稼ぐほうが為になると思う。
18歳で親が100万あげて、若いときにしかできない経験をさせたい、という意見に対して。
人それぞれだと思うので、共感する人にはいい本でしょう。
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糸井重里さんのほぼ日の対談を拝見して、早速アマゾンで購入してみました。遅かれ早かれみんな死ぬ、そこまで一気に割り引いた上で、孤独が育てる自分の話、夢、人生の到達点、絵馬のお話が面白かった。職業は夢じゃない、確かにそうですね。
芥川龍之介の河童。自己責任で生まれている。「生まれて来たくて生まれて来たんじゃないよ」その言い訳のきかない世界。逆にもし全員が死期を認識して生きている世界があったとしたら。自分の生の中で、精一杯考えます。ありがとう。
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最近評価しにくい本が多い。子供に対してどうやって人として生きていくか、何を考えて欲しいかを整理したもの。中身は麹町中の工藤先生と通じるところがあったなぁ。幡野さんが考えている”優しい人”について、もう少し考えてみようと思う。
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自分の軸を持っている人の言葉は、強さがある。
幡野さんは自分の軸を持っている人だが、
強いよりも、優しいのほうがしっくりくる。
息子さんを尊敬し、対等な立場で接し、語るように書かれた文章。
優しいまなざしにあたたかな気持ちになれる。
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本屋で平積みになっているのを見かけて購入。
あーそういえばtwitterで名前を見かけたことある人だな、というのも。
もっと言えば、2週間前に友人が大腸ガンで亡くなっていたということもある。
著者は、きっと、ものすごく優しい人。
それはどこからきているかというと
自分や世の中のことを突き詰めて考えぬいて
それだけでなく理解を深めるために行動して
人との関わりの中から優しさが大切だという認識に至ったことなんだろう。
そして、それを自身で実践している。
そんな彼が息子に伝えておきたいこと、の本。
ライスワークの話や、大変な世の中だからこそ子どもをつくって命をつなげる話など、ためになる内容が多い。
なかには思考が極端すぎて、
「いやそれはどうだろう。笑」
と言いたくなる内容もあるが
(例えば、学校は理不尽さを学ぶところで学校の勉強は意味がないとか。お金は使うか投資しないと意味がないとか。)
そんなことは、まぁ、他人には関係ないことだ。
最も印象に残ったのは
ガン患者に対する、人の接し方について。
亡くなった友人に対する自分の態度を思い返した。
この治療法を試してみて、とか
安易な励ましだとかはさすがにしていないが。
相手のためではなく自分のために
「長く生きてほしい」というようなことを言ってなかったかな。
友人に、お前にはそんなこと思われたくなかった、と失望されていたかもしれない。
そういえば、友人はある時からブログを始めた。
また、幼い娘にメッセージや読んでほしい本、聴いてほしい音楽を残していた。
もしかしたら、著者(幡野さん)のブログも読んでいたのかなぁ。
また、ガン患者は自殺率が高いという話も。
自分は自殺についてほぼ全否定という考え方だったが
自ら命を絶ちたいと思うほどの痛みや絶望というものに思いをはせて、変わった。
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幡野さん、とても正直で自分の内側をさらす勇気のある方だなと思います。ご自身の人生における経験のなかで、伝えておきたいことをきちんと言語化できていてすばらしい!私が日々、上手くことばにできなくて、もやもやしていた部分をすっきりと表現されていて、すとんと心に落ちました。本当に軸がしっかりしている。読み終わったら、そっとブックカバーを外してみてください。素敵なことが起こります。
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2018年48冊目。
ほぼ日の対談を読んでとても気になっていた方。
34歳にして、多発性骨髄腫を発病し、余命3年を告げられた写真家。2歳の息子を持つ。
死を前にした人の言葉とは思えないくらい、悲壮感はなく、冷静で、でもあたたかい。優しく、でも厳しくもある。一貫して感じたのは、本当に真っ正直な方だということ。外向け用の言葉ではなく、全部本心で書かれていると強く感じたし、そこが一番魅力的だった。
この本は、子育てをしている人も多く読まれるのだと思う。だけど、「子どもをどうするか」という他動詞の本ではなく、「自分がどうあるべきか」という自動詞(というかbe動詞)の本だと感じた。優しい子に育てるには、まずは自分が優しい人であれ。まずは自分自身がその理想の姿であろうとすることをとても大事にされている。
ある章で、幡野さんのライフワークの一つでもある、生々しい狩猟のシーンが出てくる。描写が半端ではなく、動物を撃ったときの鼓動、高揚感、血の匂い、内臓の熱が、その場にいるかのような感覚で伝わってきて、実はこの本の中で一番「命」というテーマを感じた。この方の、このテーマの本を読んでみたいと思うくらい。
もっと知りたい、経験したい、という世界への好奇心が素敵だった。読んでいて、自分ももっと世界を広げたい思いに駆られた。
将来幡野さんのお子さんがこの本を手に取ったときも、きっとそんな思いを持つと思います。書いてくださって、ありがとうございました。
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自分が悲しみたくないから
相手に少しでも長く生きていてほしいと望む。
それは優しさなのかという問い。
幡野さんが生きているいま読めてよかった
でもきっと何十年後に
この本はほんとの役割を果たせるはず
まだ見ぬだれかに私もなにかを送りたいと思った