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時計にまつわる依頼は何でも承る、ということでアリバイ崩しの相談も受けてくれる時計屋の美谷時乃に新米刑事の主人公がアリバイのある事件を相談していく短編7編。ちょっとした思い込みからがっちり物理を仕込んだものまでバラエティに富んでいて楽しい。経緯を聞いてすぐに時乃がアリバイを崩してしまって解説に入ってしまうのでちょっとあっけない気がするけどだからかサクサク読める。結構綱渡りだと思うけど「山荘」と「ダウンロード」のアリバイが好み。先代店主の祖父が小学生の時乃に仕掛けるアリバイもなかなか。
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犯人のアリバイがキレイに解かれていく様は清々しさすらある。ひたすら、探偵役が最強すぎて、いまいち緊迫感みたいなものは感じなかった。
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トリック偏重の作品は、アクロバティックになりやすく、この作品もややその傾向があるが、節度があって楽しめた。
才気煥発。よくこんなトリックを思いつくものだ。サラサラっと読めて、もったいぶらずにトリックを披瀝していて好感。続編ができるといいですね。この作家の他の作品を読んでみたいと思いました。
第1話「時計屋探偵とストーカーのアリバイ」
胃の消化物から犯行時刻を割り出す。3時に食べたケーキの消化の程度から時間が分かる。しかし、それは実は昼食べてた弁当の中にケーキを食べていたもので、これで数時間ずらす。消化の程度から午後7時が犯行時刻と思われていたが、昼に食べたのであれば午後4時となる。その時間に殺害し、それからアリバイづくりに入ればばれない。被害者は病気に先が短いので、自殺して、保険金を残そうとして計画した。
第2話「時計屋探偵と凶器のアリバイ」
ピストルによる犯行。午後2時から4時までだが、3時までに凶器の拳銃はポストに入れられていた。つまり2時から3時が犯行時間となる。が、実際は、3時以降に犯行は行われていた。最初に太ももをその銃で撃っておき、床に一発撃っておく。そしてポストイン。頭にむけた銃弾は3時以降別の銃で行ったが、床にはいった銃弾の銃と思わせた。
第3話「時計屋探偵と死者のアリバイ」
奥山信一郎は耳が不自由な人だった。殺人現場が奥山の部屋だったが、その時彼女は死んでなく、自力で家に帰った。その後別の犯人に殺された。実は生きていたトリックはいただけません。
第4話「時計屋探偵と失われたアリバイ」
ちょっとややこしいのだけど、睡眠薬を飲ませて、場所を移動させての殺害ですね。アリバイ崩しではなくて、アリバイ探しというのがユニーク。
第5話「時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ」
写真を斜めにして撮ると、ちがった時間になるというトリック。物理的トリックです。
第6話「時計屋探偵と山荘のアリバイ」
雪の上の足跡トリック。出ましたという感じ。いかにも本格派。犯人と思われた足跡が実は違っていたというトリック。
第7話「時計屋探偵とダウンロードのアリバイ」
限定DLを使うなんて新しい。その日しかDLできないものをその日に見せていることがアリバイとなるが、時計を15分ずらしておくと、前日に実行することができる。
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2019年度本格ミステリ第1位だが、内容としては軽い読み物程度だというのが正直。
探偵役?の時計店の女店主も今一つ人間味がない。
2月にテレビドラマ化みたいだが、設定もちょっと変えてあるみたいだし見ないだろうな。
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短編ということもあり余計なストーリーは無しで、ひたすら謎解き!謎解き!謎解き!という印象。
時計屋がアリバイ崩しを商売にしているという突飛な設定は面白いですが、主観が謎を持ち込む刑事なもんだから、もう推理のわんこそばのようで。
もう少しそこをストーリーに反映させた奥行きが欲しかったです。
推理物をあまり読まないからかなあ。設定の割にちょっとがっかり。
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タイトル通りアリバイ崩しを扱った安楽椅子探偵ミステリ短編集。到底不可能に思える事件が、ほんの些細な手がかりからあっさりと解き明かされてしまうのが爽快です。個人的にはアリバイって時刻表トリックとか理数系のイメージがあってやや苦手だったりするのですが(苦笑)。そんなことはなく、至って読みやすい作品でした。
お気に入りは「時計屋探偵と死者のアリバイ」。一番奇想天外に思えたこの事件。仕組まれたアリバイというわけではなく、偶然に生み出された事象だからこそ見当もつきませんでした。でも伏線となる手掛かりはこれでもかってほどにしっかりと仕込まれていたのに気づけなかった……修行が足りない。
「時計屋探偵と失われたアリバイ」も凄いなあ。こんなことなかなか思いつかない……!
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時計店主が事件のアリバイを崩すというタイトル通りの安楽椅子探偵ものです。刑事が持ち込む事件のアリバイを崩す、それも素人である時計店主が、という設定は面白いと思います。時計店であるだけにアリバイも時間に関するトリックが用いられていて、刑事の説明を聞いた店主があっさりと解決。
トリック自体はなるほどと思わせるもので、純粋に謎解きをされたい、自分でもトリックを暴いてみたいという方には楽しめる作品ではないかと思います。逆に主人公をはじめとした登場人物に関するストーリー”も”楽しみたいという方にはちょっと物足りないでしょう、事実、私も少々物足りなさを感じました。とはいえ、このあたりは個人の好みの問題ですので、作品の質そのものを著しく損なうものではないといえます。
7つの短編で構成されていますが、いずれもトリックありきといいますか、トリックを”魅せる”ための事件という印象があります。が、いくつかの事件では犯行に及ぶ人物の葛藤や哀しみが垣間見えるものもあり、この点は○。
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今ドラマでやってるから
気になって読んでみた‼︎
ドラマとは少し違うけど
これはこれで面白かった❤️
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アリバイものに特化した短編集。パズラーに徹していて、小説としての楽しみは正直乏しいです。推理パズル本の問題編/解答編を読んでるような。ただ、その分純粋にパズルを堪能できるともいえるし、それを求める層にはたまらない一品になっているかと思います。
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深夜ドラマでちらっと見て面白かったので原作も。アリバイ崩しメインのストーリーばかりで楽しめました。ビブリア古書堂の事件手帖思い出しちゃいました。浜辺美波ちゃんの時乃、イメージ通りです。子兎みたいって、そのものですよね。
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ドラマ「アリバイ崩し承ります」の視聴と並行して
原作本も読んでみた。
ドラマで先に見ている話、そうでない話
それぞれあったけど、ドラマのイメージが強過ぎて
なかなか物語に集中して読むことが出来なかった。
(ドラマでは浜辺美波が激かわいい♡)
ドラマや映画化されて見る前に
原作を先に読んだ方がいい!
と改めて思った。
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一つ一つの話か短くて読みやすいです。この後も話が続きそうで楽しみです。実写ドラマとかでみたい印象を受けました。
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久々に「これはダメだ」と思った作品でした
まず、トリックが稚拙でご都合主義の上、突っ込みどころ満載の穴だらけ
それまでに提示される伏線があからさまで、読んでハッとさせられる部分がない
警察がお馬鹿に描かれるのはよくあるけれど、容疑者を特定する要素がいくら何でもいい加減すぎる
魅力的なキャラクターも不在
楽しめる部分を見いだせなくて集中力が続かなく、投げ出したくもなりましたが、文章自体は読みやすいので何とか完読しました
また、どうも作者が変に用語を使いたがっているようで、読者を小馬鹿にしているように感じられてしまうのはなぜでしょう?
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安楽椅子探偵もの。読みやすかったです。主人公が新人くんとはいえもうちょっと頑張って欲しいと思ってしまいました。
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時乃さんの推理が速すぎて彼女の魅力があまり感じられないのが残念。登場したらすぐ解決してしまうので謎解き機械みたい。ドラマ未視聴だけれど、ドラマではそのあたり膨らませてあったのかな。