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母校である百瀬中学校に校長として就任した柴山緑郎
通称 “シバロク”
47歳の若き新米校長の奮闘記
前任の校長は、市長の教育政策により採用された民間人校長だった。
しかしその政策は早々に失敗し、学校は荒れ放題。
引き継ぎもないままに、後を任されたシバロクだが、どう立て直していくのか。
民間人校長の実態や、先生達の忙しい日々、校長の重責等、なかなか興味深い。
へぇー、と思ったのは、中学の教員は男性の方が多く、女性なら体育会系の身長の高い方が採用されやすい事。
小学校は女性の教員が多いらしい。
今もそうなのかな。
そして、
窓ガラスが何枚も割られる
ドアが壊される
タバコの吸い殻……
と、ちょっと古臭い荒れ方の気もするが、まぁいいか。
登場人物たちはなかなか魅力的です。
愛嬌があって親しみやすいシバロクはじめ、脇役たちも良い。
難問に立ち向かうシバロクは、娘の奈々江(大学生)の賢さに助けられ、
事務職員の福良さんとのコンビネーションは最高。
題名の「校長、お電話です!」
は、福良さんの声。
面白かったです。
シバロクさん、お疲れ様でした!