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序章 計り知れない可能性が「1分」にある
1部 仕事を「1分」で片づける
1章 1分意思決定術
2章 1分プレゼン術
3章 1分発想術
2部 「1分」で人を動かす能力をアップせよ
4章 1分交渉術
5章 1分出会い術
6章 1分部下指導術
3部 「1分」で心身をリセットさせる
7章 1分メンテナンス術
8章 1分メンタル調整術
4部 整理&情報収集も「1分」でこなす
9章 1分情報吸収術
10章 1分雑用整理術
11章 1分整理術
.問題点は「図化」する
たとえばA案かB案かで悩んでいるなら、A4のコピー用紙を横向きにして中央に縦線を引き、左側にA案、右側にB案の特徴をキーワードや概略図で書き込んでいくのである。
それによって視覚的に比較しやすくするわけだが、ポイントはこうして書き込むこと自体にある。これによって情報が整理されるから、書き終わるころにはほぼ結論が出ている場合がが多い。
■2.べストを選ぶより、ワーストを避ける
たいていの場合、決断にはリスクを伴う。したがって、重要なのは最良の選択にこだわるより、現実的に見て悪くない選択をすることだ。つまり、「これだ」と思える一つを見つけるより、「これはない」と思える選択肢を次々と消していくことを優先するわけだ。
■3.プレゼンシートは「Q&A方式」で
私たちは、概して「問い」に弱い。クイズ番組を見ていると答えたくなるし、健康関連の番組で「こんな症状はありませんか」と問われると身体の調子を振り返ってみたくなる。そんな心理を利用して、聞き手の関心を引き寄せるわけだ。
基本的には、「なぜ~なのか」「~の原因はどこにあるのか」といった現状に対する「問い」を立て、それに端的に回答する形で提案を述べる。全体を総括する大きな「問い」を一つ、それを補足する「問い」をせいぜい二つ、つまり優先順位の高い順から「Q1」~「Q3」としてまとめればわかりやすい。これ一枚で概要を即座に把握できるようにするわけだ。
■4.交渉に不可欠な3要素「利益」「オプション」「BANTA」
●「利益」
単に金銭的な意味ではなく、「この部分だけは自杜の技術を使う」とか「〇日までに納品してもらう」など、「これだけは譲れない」という交渉のコアの部分を明確にしておくのである。
●「オプション」
利益を守るために、たとえば何らかのサービスを提供するとか、価格や納期を変更するといった提案を複数用意しておくのである。自分の要求を押し通すだけでは、交渉にならない。むしろいくつかの譲歩案を提示することで、相手はそれを「誠意」と受け取ってくれる。これによって、相手からも譲歩を引き出すことが可能になるわけだ。
●「BATNA(バトナ:"Best Alternative To a Negotiated Agreemnent"「最良の代替案」という意味)」
交渉は、かならず合意に至るとはかぎらない。どうしても条件が折り合わない場合もある。そのとき、決裂という選択肢を持っていなければ、自分側が折れるしかない。これは交渉上、圧倒的に不利だ。
そこで、たとえばA社と決裂したららB社と契約するとか、プロジェクトを第二案でゼロから組み立て直すといった代替案を用意しておく。「いざとなったらこうすればいい」という、いわば"逃げ道"を用意するわけだ。
■5.「1分部下指導術」の3つのポイント
(1)具体的に大きな2~3点に絞って注意する
(2)修正点を手書きにして渡す
(3)「確認」の作業をルール化する
(詳細は本書を)
■6.忙しいビジネスパーソンにオススメの「1分読書術」
●1分で本の内容を把握する
本のソデや帯のコピー、まえがき、あとがき、目次などをざっと読んで、「本全体のキモ」や「著者のもっとも言いたいこと」を素早くつかむ。
●1分でそれを説明する
印象的な一節を引用しながら、著者のメッセージや独自性を1分で説明する。
■7.机を片づけるより、片づいている机を探す
喫茶店のテーブルは常に片づいている。机をどう片づけるかではなく、最初から片づいている机をどう見つけるかのほうが、私の中の優先順位が高いのである。
したがって、ときには同じ研究棟にある会議室を借りることもある。広い空間を一人で占有するのけは、なかなか爽快な気分になる。もちろん、テーブルの上も最初から片づいているから使い心地もいい。
しかも、こうして場所を変えて仕事をすることには、大きく二つのメリットがある。一つは、いうまでもなく新鮮な気分になれること、そしてもう一つは、一つの仕事に集中しやすくなることだ。
【感想】
◆上記ポイントや、目次の内容からもお分かりのように、本書はかなり幅広い内容について言及しています。
この辺は、さすがに「多作家」で知られる齋藤先生ならではw
そして、そのテーマを貫いているのが「1分間」という短い時間です。
本書では具体的に「なぜ"1分"なのか」という理由まで述べられていますが、本質的な部分はむしろ「長さ」うんぬんではなく、考え方にあるかと。
つまり、今までやっていたことを「どう効率化するか」といった次元ではなく、「パラダイムシフト」を起こす必要があるわけです。
◆分かりやすいのが上記でも挙げた「1分読書術」で、1冊をどんなに急いで読んだとしても、普通1分では絶対「無理」。
そこで考え方を逆転させて、「1分で重要な部分だけをつかむ」ようにすれば、結果として効率的にエッセンスを吸収できるわけです。
確かに私も、書店で本を買うか買わないかの判断は、1分程度で済ませていますし、これも立派な「意思決定」かも。 ←ちょっと違うw
意思決定といえば、「迷っている時間が一番無駄」とよく言われますし、その点でも、本書の第1章「1分意思決定術」はぜひ読んで頂きたいところ。
◆また、上記では「1分部下指導術」をご紹介していますが、本書では「上司相談術」も登場しています。
曰く、「どうすればいいですか」という曖昧な問いではだめで、「具体的な選択肢を用意せよ」、と。
そして「AかBか」「YESかNOか」といった選択肢それぞれについて、「どういうメリットとリスク���あるか」「どういう理由でどうしたいのか」のポイントを提示せよ、とのこと。
この辺の考え方は、「相談」というより、もはや「プレゼン」ですし、日常的にこういう考え方で上司と接していたら、プレゼンスキルも磨かれそうですw
◆本書は装丁も軽めですし、著者も多作家の齋藤先生ということで、最初に見たときは、ぶっちゃけ微妙な印象を受けていました。
ただ、実際に手にとってパラパラ読んだところ「結構使える」と判断した次第。
ポイントで挙げてない部分でも「なるほど」と思う部分が多く、本1冊をトータルで見ても「クオリティは高い」と思います。
個人的な印象としては、ビジネス系の齋藤先生の作品ではベストではないか、と。
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本日再読。
齊藤孝さんの書籍の中では初心者向け。
気づきはあるが一般論に終始している。
時間管理の書籍を多数呼んでいるとものたりない。
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たかが1分。されど1分。確かに、短いようで意外と長い時間だ。本を読んでいるとあっという間だけど、自己紹介などと言われると、途端に長く感じる。短い時間も活用しないと。。
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この本によれば、「1分間」という時間の使い方しだいで、仕事の量も質も、さらには人生そのものまで変わってくるということです。
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たった1分をいかに大事に考えて行動するか!
1分の使い方次第で仕事のこなす量や質までも変わってくる。
斎藤先生のわかりやすいハウツー本。
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タイトルで「片づける」が強調されてるので、書類の整理法や仕事のスピードアップの仕方などにもっと触れられていると思いましたが、違いました。
どちらかというと、伝えることを簡潔に述べる方法や、体を短時間でメンテナンスする方法など、仕事の質を改善するためにできる事が、「1分」をキーワードに展開されている感じです。
内容は悪くないと思うので、評価が低い原因は、タイトルから予感させる内容と中身にずれがあるせいでは・・。
「片づける」というワードが冠されている本の中で
「机の上をきれいにするのではなく、きれいな机を探す」というテクニックが書かれているはなかなかないですよ(笑)。
確かに喫茶店などで仕事すると集中できます。
こういうことを言ってのける斬新さは大好きです!!
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1分で何ができるかにこだわった書。1分間注力することで、仕事・生活にメリハリをつけるということではないか。
自分に合ったエッセンスを取り入れたい。
「仕事ができるように見える」ことを勧める点が異色だろう。
後半部分は、「1分」ではない説明が多く、残念。