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投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子育てってすごい大変なことだと思います。一人の人間を作り出すことだから。発達障害も今は多いから、接し方とかの参考になると思います。
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杉山先生の愛着障害・発達障害についての一般向けの本。架空の教授杉本先生と女性編集者の対談形式とすることで、オリンピックやめるべきとか、新自由主義は子供を幸福にしないとか、自由奔放な(一部はトンデモ)意見を表明している。小児科医から見て、ちょっと見方が違うな、と思う部分もある。しかし、一般の方が読んで、愛着形成の重要性を理解してもらうにはちょうどよいと思う。学校の問題に対する主張は特に自由で、幼稚園6年生とか、どうみても実現不可能(笑)。
個人的には、この本を読んで、これからは小児科医もトラウマ治療をある程度勉強しなければいけないなあ、と意を新たにした次第。
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発達障害研究の第一人者が書く、今の子どもたちにとって本当に必要な子育ての方法。発達障害の増加や子ども虐待の急増、いじめや校内暴力など、子育ての大変さばかりが際立っている。そこで、いくつかのとても大事なことだけ押さえておけばいいということを示す。
平易な表現で書かれているので、大変わかりやすい。ただし、実に重い。
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タイトルと内容が違うように思います。
発達障がいを「個性」と表現するのを耳にします。我が子2人は今で言うところのASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)。診断を受けた頃は私も「個性」と思ってましたが、それはやはり違うのではないかと思うようになりました。
なので、「発達障害は個性ではない」と言う杉山先生の言葉には、すっきりしました。
この本では「愛着障害」に重点が置かれているので、「発達障害」という言葉にひるまず、子育て中の方、妊娠中の方に特にお薦めかなと思いました。
「発達障害ではなく、発達凸凹」という表現がいいです。
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べたなタイトルと思いましたが、内容は一般向けでも発達障害の専門的な内容を扱っていてなかなか面白かったです。
対話形式なので、冗長な部分もありますが、理解もしやすいです。
各章のまとめも、各章の最後のページにあります。
近年は、愛着障害による発達障害が増えてきているとのこと(あるいは発達障害の定義が広がってきたのもある)。
愛着の形成は3歳ごろまでに完成して(脳の発達にも影響する。脳の神経発達自体は、5~6歳で一定の完成)、これが、社会的な行動の土台になるそうです。
三つ子の魂百までは、本当なんですね。
最近1人でベビをお風呂に入れ、保湿剤とステロイドを嫌がるベビに塗り、授乳して寝かしつけるのにぐったりして、
夜は母親としての愛情のかけらもなく、ほぼ無言ですごしていたのですが、
やっぱり疲れていてもベビにもっと時間と愛情かけてあげようと反省しました。
愚痴は、ママ友会や、区の育児相談で話せばいいと思います(笑)
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子育てのhow to本と思って読むとちょっと違うと思うだろう。
要は愛着形成が大事ということなのだけど、描かれる内容のほとんどが発達障害や子ども虐待を取り巻く現状の不備や著者の怒り等で読んでいてやや重い(架空の人物による対話形式で語り口は軽いけれど)
この本を読もうと思う親はちゃんと子どもに愛情を持って接していると思うので「第4の発達障害」と著者がいう虐待による愛着障害には当てはまらないだろう。なので子育て前に読むか、発達障害について少し勉強してみたいという人向けではないだろうか。
突飛な発想やまだ説としては研究中のものも載っているので考えながら読むのがいい。
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優先生推薦
いい本だった。
いろんな育児書があるが、「で、何をしたらいいの?しない方がいいの?」が対話式で知れる。乳幼児期から学童期まで書かれているので、極論もあるが、幅広い子どもたちの教育に対応している。
・子どもが3歳になるまでは夫婦共に労働時間を減らす
・睡眠は大切
睡眠不足はイライラのもとで、安心とは真逆
お父さんも含めて家族みんなで早寝親起きを
・社会全体が経済成長優先ではなく、子育て優先と言うコンセンサスを作ると良い
・体罰は脳の萎縮につながる
・トークン・エコノミー◎(褒め伸ばし、良いことをしたらシールなど。減点はなし)
・これからの学校は全体主義ではなく、個別に合わせた教育システムが必要。
9歳までは集団教育ではなく、個別対応できる体制にする=幼稚園6年生の提案
・大多数の国では乳児院は存在しない。
性的虐待の被害も多数あり問題あり
乳児院より里親の方が◎
愛着形成の過程が始まる前に(生後6ヶ月より前)に里子に行くのがいい。
・家族のあり方は多様でいい
レズビアンカップルに育てられた方がよい子に育つという傾向も。
平安時代くらいの母系制の妻問い婚に戻せばよい?!(母系に財産権、夫は通い、出産は高校生くらい、育児はその上の世代が担う、母親の孤独は防げ、生物学的にも適齢期に出産できる)
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難しいテーマをわかりやすく書いた本である。
子育てってマニュアルがなくて困る。どうやったらいいの?と答えを求める人も多いと思う。この本は、そんな人に対して「こうしたらいいよ」と単純な答えを与える本ではないけれども、なんとなく「こうしたらよい」とわかるようになっていると思う。
自分自身子育てをしていく中で、何が子どもにとってよいのか考えながら子育てしていきたい。
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親との愛着を形成するのがいかに子どもの成長には
大切か、が書かれています。しかし、愛着形成を
与えられない親はこういう本を手にする機会は
あまりないだろうなぁという想いがふと心をよぎります。
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発達障害研究の第一者、その研究室の准教授、その研究室を訪ね本を書こうとしている編集者、この3人のやり取りを通じて、子育てで大切なことに迫っていきます。
両親、子供が『安心』できていることが大事である、その部分はスーッと入ってきました。
子育て中のパパママ、また我が子の発達が少し心配な方も、軽い気持ちで読んだらと思いました。
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杉山先生が臨床を長くやられている中で感じていたこと、願っていること、伝えたいことなど様々なメッセージが盛り込まれている本です。
一人の子育てをする母としては、
・3歳までは子供に振り回される(=子供中心の)生活を続けようと決意しました。
・規則正しい生活、特に早寝早起きはまず大人がやらないとな…私が早起きをしよう…
・情報制限もやはり大事なこと。youtube、テレビとの付き合い方はしばらくは大人がイニシアチブを取り、ルールを守らせていこう。
…あたりを肝に命じました。
子供を見守る社会人としては、不適切な養育が子に及ぼす影響を改めて感じ、里親などの社会的養護が整っていない現状をみると苦しくなりました。
将来的に、里親という形で子を受け入れることも選択肢の一つとして考えても良いかなと思います。
ただし、家庭が揺らぐことは間違いないので、娘が成人してからの話ですが。
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発達障害にとどまらず、子育て、子どもや親を取り巻く様々な問題を多方面から取り上げている。杉山先生の立場や考えは一貫しているし、とても分かりやすい。
これを入門書に、勧められている本をさらに読んでみようと思えた一冊。
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一言で言えば、発達障害についての本。
発達障害についての研究は昨今、その母数の拡大に応じて急激に発展してきている。一昔前とは解釈や定義が全然違う!そして発達障害児のかかえる問題点はいまだに山積みであり、ことに日本においてはまだまだ後進国である。
発達の凸凹を抱えた子供達を、個々に、適切に養育するために、これから変わっていかなければならない…という内容のことが書かれていた。
児童精神科医である著者が、社会のかかえる問題点や、独自のユニークな解決策を自由に書いていて、大変おもしろい!と思った。
ただ、子育て中の主婦が読んで実践できる具体的な「何か」については特に詳しくは書かれてなかったかも。せいぜい、早く子供を産むこととか、身体的虐待は絶対ダメ(それは当然だが)とか、子供には安心を与えることとか?
もし、自分の子供の発達に凸凹があるかもしれない、と思うなら読んでみてとても価値があるように思う。発達の凸凹を悲観的にとらえず、その足りない部分を補い、個別に対応するべき心構えがしっかりと記されている。とりわけ重要なのは「愛着の形成」で、これは人間関係の基盤であり愛着を形成できなかった子(虐待やネグレクトなど)は発達障害(ASD/自閉症スペクトラム障害、知的障害、ADHD/注意欠陥・多動性障害)を抱えやすい傾向があるなど書かれていた。ただ、発達障害は適切な教育により改善されるため、社会全体でこういった子供たちを養育する必要がある。
その他にも、貧困や片親家庭など社会の抱える問題が、発達障害の負のサイクルを作りやすいこと、社会的養護の仕組みが日本においては不十分であることなど。現代社会が抱えるさまざまな問題点を、どう解決していくのか、著者の革新的アイデアが面白かった。
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発達や子育てについて、物語仕立て、というか、掛け合いの対談形式で語られていく。工夫が凝らされていて、読みやすかったと思う。杉山氏の本は何冊か読んだことがあるし、しっかりしたご自分の主張とか考えを持っておられていることは、感じていたので、そのあたりが楽しんで概観できたんじゃないかな。ここから先、もっと知りたいということも多々あった。そのへんは、自分で本を探して読み進めるのが、勉強というものだろう。
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登志郎先生、作家になっちゃいましたか!自虐ネタがちょっと鼻につきましたが、言いたいことは分かります。S県に住む者としては、ほんとによくぞ言ってくれました!と拍手したいです。これからばんばん言いたいことを言って、テレビとかでも活躍していってほしいな。