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新書の中では圧倒的に読みやすい。対話形式にしているので、必要ないところも多々あり
知らない人への一冊目に良いかと
生命を多様なあり方へ成長させる原動力は、好奇心
複雑性PTSD/色々な問題が一緒に起きる
躁鬱病、ぼーっとしたり、物忘れがひどい、死にたくなる、など
性的虐待 → 後頭葉萎縮、脳梁萎縮
暴言被曝 → 側頭葉肥大
体罰 → 前頭葉萎縮
DV目撃 → 視覚野萎縮
複合的虐待 → 海馬の萎縮
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「子育てに大切なことをわかりやすく普通の読者に伝えるにはどうしたらいいのか」、すべてを対話式にして物語と展開している著者の工夫に感激。面白いし、また読みたい。
■メモ:
・生物学的に適した妊娠出産年齢と、安定した子育てができる時期が一致しない。ヒトとしての生物的には、高校生くらいに産むのがベスト。しかし、育児に専念できる安定した環境がないたとだめ。
・男性も女性も高齢妊娠・出産のリスクを意識すること。
・愛着形成期である3歳くらいまでは、子どもに振り回される大人の存在が欠かせない。
・子育てに重要なキーワードは「安心」。妊娠中から母親が安心していること、出産授乳期を通して安心して赤ちゃんに向き合えること。
・0~3歳くらいの間は、子育て中の両親は共に働く時間を減らす。これが一番。そして幼い子供を持つ親が経済的に安心できる社会情勢を整える。
・生命はその本質として多様性を愛する。
・生命は多様でなくては。単一の形態は実にもろい。種としても、社会つまり生態系としても。そして、生命を多様な在り方への成長させる原動力は好奇心である。ー好奇心によって、住む環境を変えたり、個体によってさまざまな変化を起こす。好奇心に導かれ、多様な在り方へと成長することは、地球上の生命として文明の存在以前に規定された基本的な育ちの在り方なんだ。
・子育ての基本がヒトも生物であること。生物の基本が、多様性と好奇心であること。ー多様な子どもたちが、好奇心に支えられてたようなせいちょうをしていくこと、それが良いことなんだ。
・愛着形成は人間関係の基本。ー子どもの中に養育者が内在化する、つまり、養育者のまなざしがいつも子供を守る。ー交通事故や犯罪被害、戦争や大災害など自分じゃどうしようもないことに遭遇したり、大変な思いをしたとき、この内在化したまなざしが守ってくれるのです。本当に打ちのめされたとき、でもそれでも人生を頑張ろう、と思えるのは、自分の親や配偶者、子供が心に思い浮かぶから。しっかりと愛着を結んだ存在が助けてくれる。
・子どもは普通親と一緒にいるときが一番安心する。しかし、虐待やネグレクトを受けて育つと常に緊張が続く。生まれてから戦闘状態が続きっぱなしになる。それがトラウマになる。
・日本は問題が見えているのに、被虐待児への有効な対応方法を構築できないから、ただ無為に時間が過ぎ次世代への拡大していく。こうして子供虐待は、疫学統計の常識を破る増加を続け、次の世代にかかる社会的予算を増やし続けていく。
・母子家庭、父子家庭問題。
・女性の場合、ボーイフレンド問題もある。自分の育ちが不安定で、対人関係をうまく構築できない女性は、なぜか同じように不安定でしかも暴力的な男に惹かれることが多い。ー一度生活の困窮を経験すると、お金を稼いでくる可能性のあるボーイフレンドの顔色を窺うようになってしまう。こうなるともう子ども中心の生活を送ることは無理になるだろう。
・虐待によって脳が変わる。
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図書館。タイトルに惹かれて。
新書だから読みやすい論文みたいな感じかな…と思ったら、読みやすいどころではない。小説のよう。それでいて学術的。
小さな子を育てつつ高等教育の場にいる人間として、身につまされるところはたくさんあったが、本当に読んでおいて良かったと思える本。
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子育てで一番大事なことというタイトルであるが、愛着障害と発達障害のことが大変よくわかる。特に第3章の「発達障害を考える」できちんと整理ができた。
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親との愛着形成が大切。
そして、親が安心した状態で育児に向き合えることが子供の精神衛生上も良い。
親も適度にリフレッシュしながら、余裕を持って子供に接して、子供にとって安全基地だと思ってもらえるような関係を作っていきたいと思う。
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対話式で読みやすく、何が一番大切なのかを学べる。
遺伝や障害といった内容にも、科学的に現時点で分かっていることが端的に書かれていて分かりやすかった。
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三者の会話形式が最初は慣れなかったし、キャラクターもつかみにくかったが読み進むうちに慣れてきて、理解しやすく、参考になることが多かった。当たり前のことの再認識や、第四番目の懸念点(愛着)について、
章ごとにメモがあるのもよかった。6章までは未就学児、7章から小学生時期。よく言われる3歳までが大事のということがなぜなのかもわかりやすかった。
・病気にかからせないコツ
早寝早起き
栄養バランスが良い、規則正しい食事
適度な運動
適度な情報の制限(親は別々にスマホ、子どもはゲームなど会話がない)
・小学生まではトークンエコノミー、ほめ伸ばし、
できたらシール、達成したらご褒美など
小学生時期
・シナプスは5歳前後をピークに、それ以降は減少。よくつかわれていたシナプスは残り、使用されななかったシナプスの経路が消滅していくことが確かめられている。
ミエリン。
不必要な連結の減少と、ミエリンの進行を神経線維の選定と呼ぶ。これが10歳まで進む。
学童期の脳の変化は10歳に向かって進行していく。
集団行動の向上、落ち着きの向上、身辺自立の完成、げ言語コミュニケーションの向上、ルールの理解などなど。家族中心の交流が家庭外の友人との交流が活発になってくる。
これが未熟であれば、学校教育のような集団教育には支障が生じてしまう。
・学級崩壊
・被害児だと思われていた女児が、男児に先生の見ていないところで挑発を繰り返し。我慢が苦手な子をけしかけて、授業を妨害。
・ギフテッド
2E 二重に例外的な子ども達
能力の高い嶺と低い谷の両方を一緒に持っている
例えば、とても高いIQを持っているのに、所持が極端に苦手など
・理想は幼稚園6年生、9歳にもなれば自分の凸凹の特色もはっきり見えてくるため
【まとめ】
1 動物としての子どもの自然で健康な生活を守ろう。きちんと睡眠をとらせよう。
2 子どもの好奇心を大拙にしよう。
3 子どもの脳を興奮させすぎないように気を付けよう。
4 子どもが安心して育つことができるように、子どもを見守ろう。
5 3歳までがとても大事なので、この時期は子ども中心の生活を大切にしよう。
6 子どもの多様性、凸凹を受け入れよう。
7 子どもに合った教育を選ぼう。
8 子どもに無理をさせることを避けよう。
9 子どもの迫害体験や挫折体験をできるだけ減らそう。
10 社会全体で、子どもを育てていこう。
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現在10ヶ月の赤ちゃんを育てているが、とりあえず3年は子供に振り回されることが、愛着形成において重要なことらしい。折に触れて読み返していきたい。
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杉山登志郎氏の他の著書を読み興味がわいたので読んでみたが、よくわからない書式で読みづらい。
ただの対話ではなく対話しているところを描いているので読むのが面倒くさい。個人的にはもっと簡潔にまとめてほしかった。
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ストーリー形式になっていて読みやすい。著者の意思が読みやすく伝わりやすい本なので、親の立場からしても勉強になる良書だった。