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前著『世界のエリートは美意識云々』ほどのインパクトはないが、現象論ではなく、社会構造としてのオッサンを論じていて、面白い。
・部下が上司に反論しやすい組織はイノベーションが起きやすい
・パラダイムシフトの主導は若い人かその分野に入って日の浅い人
・人が最も変化するのは、新たな経験と自身がもつ既存の理論とがぶつかる時。
・権力による弾圧が目に見えている時、その権力はすでに末期状態
・チャレンジの難しさの本質は、チャレンジそのものよりも、何かを止めることにある
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オッサンに対する警告より、20代~40代に向けた書籍であるように感じる。
昭和的価値観、20代30代を何もすることもなく給料がもらえていた時代に生きた世代のビジネススタイルをマネすることなく、現在の生き方、ビジネススタイル、価値観に合わせて生きるようにしなければならな意図感じた。
人的資本+社会資本=モビリティの方程式に照らした仕事の仕方に注意する。
また、70:20:10の方程式は納得のいくところであり、良い仕事が与えられなければいい人的資本も社会資本も形成されないことがインパクトの内容であった。
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なんか最近この人の本ばっかり読んでる気がします。
一言でいうとロスジェネのみなさんは経験がものを言うのに、その経験がないこと、時代が変わったことで問題になってますよ、という話。
10年後に同じことを考える必要あり。
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相手の立場が弱いと見るや、居丈高に振る舞う。
立場、権力を傘にパワハラ、セクハラをする
オヤジ。
最近よく耳にするニュースですね。
いつの時代でも一定の数の人は存在したと思い
ますが、近頃は特に目につきます。
さらに本書ではこういったオヤジがこれから
沢山発生してくると予言します。
それはなぜか。
今、20〜30歳代である若者もそうならないため
にどうするべきか。
単に日常の生活に関わる話ではなく、日本という
国の社会全体のあり様にもつながる大きな問題
なのです。
どんな世代も必読の一冊です。
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世の中に大量にいる三流に支持されるのは二流の人間。二流の人間は一流を恐れ排斥しようとする。そして二流の人間がいなくなると三流の人間がトップになり、組織の経時劣化が起こるという話。凡人に天才は見抜けず、凡人は凡人しか育てられない。
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何かで勧められていて読んだ本。著者の主張もわかるけど、やや食傷気味な感じ。著者の分類では私はギリギリオッサンではないですが。後半は流し読み。ごめんなさい。
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会社で不満を抱えながらも、仕方なく理不尽な上司に従っている若い人。あるいは報われなかったサラリーマン生活を嘆きながら、何の夢もなくただ定年を待っているような中高年にオススメしたい。きっとなんらかのヒントが得られるはず。
個人的には南極探検隊の白瀬中尉を支援した大隈重信が、実は南極が寒いところだと知らなかったというエピソードが好き。
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タイトルは50代60代以上のオッサンを劣化したとディスるものなのかと思わせるものだが、中身は非常に示唆に富んでいて、オッサンより下の中堅、若手にこれからどうすれば良いかを論理的に説いている。
タイトルで判断してはいけない。
そして忘れてはいけない。
今は中堅以下の人はそのまま学びも体験もせずに現状に流されていたら、確実に「劣化したオッサン」になってしまうことを。
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この本で定義される「オッサン」、読んでいて自分の会社にも少ないながらいるなと思ってしまった。
抵抗しないで不祥事が起きたら、それはしなかった側にも責任があるというのは、耳の痛いところだった。
最後にオッサンへフォローしていて少々意外に思いつつ、確かにオッサンが元気に活動することも大切なのかと感じた。
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働いている中年以降を示す単語として【オッサン】となるのが非常に日本らしいところでもあるな、と。
サブタイトルのほうが本題といった印象。
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これも概念ブレイク系の一冊。
確かにムーアの法則とかを当てはめてみるに、今の社会で知識を蓄えず(いつまでも自分をアップデートせずに)にぼーっとしてるとやばいよね。。。
…って考えて、日本は年功序列で、「偉い」人はおっさんばっかりだよねって考えると「やばい人が日本を回してる可能性」って結構高いよね、ってなる。
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オッサンの定義-古い価値観に凝り固まり、得権益を手放さず、階層序列の意識が強く、よそ者に排他的。オッサンを尊重すべきという幻想を捨て、オピニオンとエグジットで圧力をかけ、美意識を高めてモビリティを獲得しよう。
論理的なようでいて感性で語られている。話の起点であるオッサンの定義からしてそうだし。あと、カタカナ語がちょっと、独自でわかりにくく感じました。
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知人がお勧めしていたので読んでみました。私は女性ですが…
冒頭の「オッサン」の定義
ラスト直前
だからこそ、社会的な意義として「オッサンは輝かなくてはいけない」と思うのです
ラスト
つまり「オッサン」というのは、好奇心を失い、謙虚さも失い、驚きながら学び続けるという姿勢を失ってしまった人たちのことをいうのです。
ムムム?
正規分布ではなくてパレート分布というのは、なるほど…
学力テストの成績のグラフとはちがうんだな
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「いい年をしたオッサン」が、どうして不祥事を起こすのか?リーダーの質が落ちているのはなぜか?その原因を探るとともに、中堅・若手に向けた対抗策を説く。
・「オッサン」とは、新しい価値観を拒み、過去の成功体験に執着し、目上の者に媚び、目下の者を軽く見るなど、傍若無人な振る舞いをして自らを省みない人々のこと。
■今の50~60代のオッサンの劣化の原因は以下。
・人生を決定付ける20~30代を、常に右肩上がり
だったバブル景気の中で過ごした。
当時の経験や価値観が、今日の知識やマインドセット(考え方の枠組み)に影響を与えている。
・彼らは、70年代に絶滅した「教養世代」と、90年代以降の「実学世代」のはざまに発生した「知的真空の時代」に若手時代を過ごした。
■組織のリーダーは構造的・宿命的に経時劣化する。よって、長く継続している組織ほど、優秀なリーダーを選ぶのが難しい。
・今日の組織では、数が最も多い三流から支持された二流が、大きな権力を得る。そして二流の人間は、一流の人間を恐れて抹殺する一方、扱いやすい三流を重用する。
・二流が引退すると、彼らに媚びてきた三流が後を継ぐ。こうして世代が代わるごとにリーダーのクオリティ、そして組織は劣化していく。
■中堅・若手がオッサンに対抗する方法は以下。
・オピニオン:おかしいと思うことについてはおかしいと意見する。
・エグジット:それでも改まらなければ、権力者の影響下から脱出する。
・「人的資本」(スキルや知識)、「社会資本」(信用や評判)を厚くし、自分の「モビリティ」(所属する組織を離れても、今の生活水準を維持できる能力)を高める。
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タイトルがイマイチで長い間積読になっていたが、読み始めたら面白くてあっという間に読んでしまった。こうして複雑な概念をバカでも理解できるように整理して提示してくれる頭の良い人に感謝。論理展開がイチイチ合理的で、外資系コンサルの経歴に納得。世代論の分析も元広告マンらしい視点だ。
敢えて自分を棚に上げて言えば、身の周りにも「劣化したオッサン」の例を悲しいほど見ることができる。同時に数は圧倒的に少ないものの、「味のあるオッサン」もまた存在する。不思議なのは味のある若者というのには出会ったことがなくて、この「味」が結晶性知能という概念の一つの表出なのだろう。
ちょっと引っ掛かるのは、安易に転職を勧めすぎること。いくら失敗は人生の糧だといっても、日本は一度失敗したら敗者復活が極めて難しい社会なのだから、家族を路頭に迷わせてまで挑戦する事がQuality of lifeに繋がるかどうかかなり疑問である。著者のような極一部のタレントに恵まれた人たち限定の話に思える。