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1.しばらく農業について考えてなかったので、全体を流し読みしたかったので購入しました。
2.日本の食は危機的な状況に陥っているということを読者に理解してほしいということから書かれています。遺伝子組み換えや食料自給率といった聞いたことあるワードについてざっくりと説明されており、このような危険があるということを述べています。データの真偽はともかくとしても、日本では農業について考える機会が少なくいことは確かです。テレビでもあまり取り上げられることがなく、情報規制が厳しくされています。そのため、私たちは自分から農業に対して学びに行かなくてはいけません。
この本ではすべての問題に対して浅く広く述べられているので、それぞれについて、自分なりの答えを出していくのがいい読み方だと思います。
3.新しい知識を学ぶことはなかったのですが、改めて考えると、おかしいなと思う部分がたくさんあります。食料自給率については「なんでカロリーベースなの?」とか思いますし、輸入ばかり頼ることに対して危機感をあおりすぎているのもどうかと思います。そもそも産業として成り立たないので廃業するわけであり、それを支えてこなかった政府、我々国民にも問題があるのではないかと思ったりもします。安い方がいいに決まっているという意見は最もなのですが、なぜここまで安いのか、日本産は高いのかというロジックを考えていかない限り永遠に解決しません。学校で農業(食育)の教育をされてこなかった弊害がここにきて現れたのだと思いました。