投稿元:
レビューを見る
まず、この本を読んで、筆者のようにどんな場所でも生きていける人間になりたいと思った。
そして、もう一度「他人は他人、自分は自分」という考え方を自分の中で持ちたいと思った。
なぜなら、周りに何と言われようと、自分がやりたいことに本気で取り組んだ結果、周りから"そういうものだ"と勝手に思われるくらいの方がかっこいいと思ったから。
簡単にまとめると、「自分がやりたいことは何でもやってみる。周りに何と言われようが、他人の意見でしかないのだから、自分の気持ちに正直に今を楽しんで生きていこう」といった内容。
投稿元:
レビューを見る
「テルマエ・ロマエ」を書いた漫画家であるというイメージだったので読み始めてちょっとびっくり。
なんとまあ波乱万丈の人生を歩んできたのだろう。
しかし様々な経験を積んできたからこそ今のヤマザキマリが存在しているということがよくわかりました。
ヤマザキマリさんは出来る事なら何でもするという生き方の中にたまたま漫画家という職業のピースがハマったに過ぎないんでしょうね。
だからもし漫画が描けなくなっても自分の出来ることなら何でもやって生きていくんでしょうね。
面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
テルマエロマエが売れたから良かったかと言うと、一概にそうとも言えないんだな。
どうにかして生きようと思わされる。
投稿元:
レビューを見る
自身の経験をもとに、機会が来たら挑戦することで、道が開いたことを伝えられた。文章やエピソードがおもしろく、惹きつけられました。
投稿元:
レビューを見る
ヤマザキマリさんのテルマエの頃からしか知らず、色んな経験をされてきたんだな。それで仕事にしばられないってすばらしい!
投稿元:
レビューを見る
自分ができることをやればいいんだと
思わせてくれる一冊。
好きなことを仕事にしてお金を稼げるなら
それに越したことはないけど
自分に合っている仕事をして
楽しんでお金を稼げるなら
そちらを選んだ方がいいかもしれない。
自分の周りで起きている波に乗ったことは
今までもあるけど
その方法が正しかったんだと
自信を持てた。
どんな風にしても生きていればなんとかなる。
投稿元:
レビューを見る
タイトル詐欺。
「あなたたちが仕事に縛られない生き方をするにはどうすればいいか」という本ではない。
「私はこんな経験から仕事に縛られないよう生きてきた」というヤマザキマリ氏の自叙伝である。
世の中の大多数の人間は、「私のように仕事のしがらみや金にとらわれずに生きなさい」と言われても、できないのだ。その能力や体力が備わっていないのだから。
こういうと「できない言い訳するな」と説教されがちだが、これは典型的な生存者バイアスでしかない。ヤマザキ氏は子供の頃からの経験や家庭教育もあって、覚悟をもってこのような人生を歩めたのだろう。そして上手く乗り切ったからこそ、このように成功経験として堂々と語れるのである。
壮絶な人生の自叙伝にとどめておけば、軽妙で読みやすい良質のエッセイだった。しかし併せて働き方に悩む人たち向けの指南書として書いたことで、たとえ目指す方向性が違っていても、胡散臭い宗教指導者や、意識高い系のベンチャー経営者の書く本と何ら変わらないものになってしまった。
ヤマザキ氏はお金にこだわるべきではないと主張しているが、それは稼ぐことにこだわっている経営者と、メンタルや方法論に何ら違いが無い。目指す方向が異なっているにすぎない。一般の人が能力的にとてもできないことなのに、まるでそれこそが正しい生き方であって、皆もそうすべきだと啓発してるのだから。
その矛盾に自覚することなく、作者はこれからも突き進み、自分こそが正しいのだと、語り続けるのだろう。
投稿元:
レビューを見る
マンガ「テルマエ・ロマエ」のヤマザキさんの本。こんなにファンキーで情熱的な人だとは全く知らなかった。
『仕事は好きなことより自分に合っていることが大事。続けられるから』という言葉は激しい実体験から発せられていて、深みがあって染み入る。
投稿元:
レビューを見る
★★★2021年3月★★★
『テルマエ・ロマエ』等で知られるヤマザキマリ氏の自伝的作品。裕福とはいえない家庭に育ち、イタリアでは極貧の生活を体験。そんな彼女だからこその仕事論。
正直、自分とは世界が違いすぎると感じた。
でも、お金よりも大事な事がたくさんあると知った。
投稿元:
レビューを見る
仕事がテーマ…と思いきや、裏テーマはヤマザキマリ流「お金との付き合い方」。
お母さんのエピソードも、フィレンツェの暮らしや漫画家としての経験も、お金に通じる視点でまとめられている。
何となく文章に違和感があったけど、なんだ、ライターさんが入っているのかと納得。でも、まぁ、突飛な人生のエピソードは面白かったし、テルマエロマエを読んでみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
「自分の価値観がすべて」では自滅する
自分が生きてきた世界でしか通用しない価値観を、振り回し、押し付け、それで他人を不用意に傷つけていることさえ気づけずにいるとしたら、せっかくこの世に生まれてきたのに、卵の中でふんぞり返っているようなもの
投稿元:
レビューを見る
テルマエロマエの作者で、様々な国での生活を経験されているヤマザキマリさん。
波乱万丈な日々の中でも、力強く一歩一歩歩んでいく姿に、仕事やお金に縛られないだけではなく、まさに人生。人の一生はもっともっと様々で豊かであってよいのだと目を開かされた思いです。Girls be ambitious !
投稿元:
レビューを見る
マリさんはすごいお母さんに育てられたんだな、と思った。お嬢様育ちだったが、何よりも大切と思える音楽と出会い、勘当同然でヴィオラ奏者になった、たくましいシングルマザー。
何よりも好きと思えることに出会えて、そのために強くなれるっていいなぁ。本当に羨ましい!
イタリアでマリさんが体験して考えたこと。「アリとキリギリス」、本当は「アリとセミ」のお話。芸術が生き方、人生、働くこと、つまり生活ととても近いところにある感じがした。好きなことをやり尽くすことの幸せってあると思う。
軽快な語り口だけど、ドン底を知ってる筆者の考え方は経験から来てるからとても素直に入ってくる。
やれることをやる。どうせやるならやりたいようにやる。やるだけやってダメなら場所をかえる。自分に限界を付けず、柔軟にやれることを、たくさんの仕事をやってたから、回り道に思えていても切り札に変わるときがくるんだな。
「当たり前だと思ってた価値観の外に出ること」
ただ漫然と生きてるだけだと気付かないもの。旅をしてカルチャーショックをうける。転職、病気、環境が変わること、不測の事態に見舞われた時でさえも、知らず知らず縛られてきたことから自分をとか放って見つめ直すチャンスをつかむことがある。
長いものに巻かれない。ジョブズの話。はみ出したからこそ見えてくるものがある。ヘンテコでも構わないから自分なりのやり方で歩くと自分にしか見えないおもしろい景色が見えてくる。
実際はなかなか出来ないことかなと思った。まあまあ恵まれてて、ぬるま湯的な生き方してきたから。
道を切り開きたいわけじゃないけど、自分も何かコレと言えるものを得たい欲求はあるんだろうな。
「与えられなかったことを嘆くだけなら、そこで終わりだけれど、それをじゃで面白がることごできたら、また、その先に道は続いていく」
笑い飛ばすっていう気持ちになれたらいいのかな。
「テルマエロマエ」のヒットとその裏にあった家族の危機的な話。
忙しすぎて病気になるのは1番いけない。お金だけの問題でもないとは思うけど。
縛られてはいけないねとは思う。
でも、もし無理がきく年ごろで、自由がきく身であったら、一時そういうのもありかなと思う。
その経験をしたことで、「お金ではえられないものがある」と気付くのかもしれないし。
お金というハリガネムシに侵略されない生き方をしたいと思うようになるかもしれないし。
お金をウイルスと例えるところがあるけど、新型コロナウイルスが蔓延している現在、とても実感をもって納得した。ここまで蔓延してしまった以上、人類全体がうまくつきあっていくしかないのかもしれませんと。とはいえ、思いがない特効薬で治ることもある。そうなったらまた次の価値観に行くことになるでしょうと。
最終章の言葉、覚えておきたいからメモ。
「この際だから、私達は何と何を置き換えて、等価交換しようとしているのか。あらためて見つめ直してみたらいいんじゃないでしょうか。間違っても、仕事と引き換えに、命を差し出すなんてことにならない���うに。物の値段が不当に下がり続ける時、あるいは、働き手の賃金が低いまま押さえつけられている時に、買い叩かれているのは、なんなのか、見つめ直すべきなのです。」
「大きなものに飲み込まれてしまいそうな時は、あらゆる電源をいったんオフにすることをお勧めします。、携帯を置いて、SNSを忘れて、パソコンからも離れましょう。仕事や人間関係からも一切離れて、自分を見つめ直す時間を取り戻すこと。時間に追われていると、人は短絡的な思考から離れることができません。物事を大きく俯瞰して見つめ直すためには、周りに左右されず、自分でプロデュースできる時間が必要なのだと思います。その時間があれば、仕事やお金とのつきあい方もきっと変わってくるはずです。」
「人間の孤独に、つけ込んでくるものの正体って、なんなのでしょうか。自己責任という言葉みたいに、私達を、もっともらしい言い分で孤立させ、切り離そうとするものがある。アメリカだ、中東だ、右だ、左だって言い争っているけれど、本当は、そんなことは関係なくて、人間が、人間であることをやめないために、総力戦で立ち向かわなければいけないことがあるんじゃないか。」
歴史をひもとけば、欲望や、孤独があれくるい、暴走の果てに、戦争に行き着く。
繰り返す歴史から、人類が困難な時代を何度も生き延びてきたことから教えてもらう。
最後は古代ローマ人から教えてもらった大切なこと。こんな時だからこそ私たちには風呂がある。ゆっくり休んで、またそれぞれの持ち場で頑張りましょう。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
前半の漫画家になる前の話に関しては、あまりにも子ライオン教育で驚いた。こうして育ったマリさんの話は読んでいて息苦しささえ感じるほどに怒濤の苦労の連続であった。
私も大人になってからお金には非常につらい思いをしたことがあるため、その辛さをより過去の我が身の経験として思い出してしまったのかもしれない。
漫画家になってからは、また違う意味での驚きの連続であった。この時の漫画業界ってそんなに適当だったのか、と。以前私自身が趣味で描いた漫画に何度か原稿料をもらったことがあるがその際は「1枚いくらで原稿料を支払わせていただきます」と記載されていたがそれは単行本だったからなのかもしれないし、多少業界は改善されたのかもしれない…。(そしてコンビニで働いた方が稼げる額ではあった。もちろん好きでやっていたから良いと思えるのだが…だが…)
自分が、誰かがお金関連でつらいとき(資本主義にやられそうになった時)やこの先どうなるかわからないと思った時に是非読んで欲しい1冊だと思った。そしてこの本を書いたあとでもヤマザキマリさん、いろんなところでお見かけしますので本当にアクティブな御方!!
ウマ子なところは変わらずも、あの頃とは違い良いバランスで働いているんだろうなと思います。
投稿元:
レビューを見る
ヤマザキマリさんのエッセイが好きで、たまに読みます。
生き方についてのエッセイです。お金や仕事とどう付き合っていくかの本。
やりたい仕事に幻想を抱くのではなく、今いる場所でまずは生きる為に仕事をする(もちろん、身体を壊してまで仕事をしてはいけない。駄目な時はしがみつかずにパッと転がる。それから契約内容はきちんと確認すること。プライドをもって仕事するならお金のことをしっかり口にして良い)
がむしゃらに仕事をしていたらどこかに流れ着く。
そんな風に著者は紆余曲折の人生で、漫画家になり世界を転々としながらテルマエロマエを大ヒットさせた方。良い意味で泥臭い人生観が良い。
私はヤマザキマリさんのように芸術的な才能はないけど、今の仕事を頑張りつつ人生をいかに楽しむかを考えさせられました。
著者のお母さんが周りと同じを良しとしない方で、著者が幼い頃に言われた言葉
「周りと違うからって、別に気にすることはないのよ。誰かを自分の鏡にして、そこに映る自分を、自分だと思う必要なんてないの。私は私、それでいいのよ」
素敵なお母さんだな、と思いました。