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短歌(穂村弘)と俳句(堀本裕樹)のお題が共通の競作。
どうしても短歌よりで読んでしまう。
時に印象に残った歌と句。
・青空にエンドロールが流れだす 蝉が鳴いてるだけだった
夏
・つやつやのバターロールや秋の湖
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部長:胡瓜など蒔きしと部長話し出す
楕円:切り口の楕円うつくし胡瓜漬
背骨:ねむれ風ねむれ太陽めざめるなプールサイドに並ぶ背骨よ
まぶた:左目に震える蝶を飼っている飛び立ちそうな夜のまぶたよ
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どうでもいいが、同じクラスになって名簿の席順だったら、近くになったであろうなあこのお二人。そして自分も。どうでもいいが。
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「波」に連載中から楽しみに読んでいたが,一冊にまとまるとさらに楽しめる.お題からの連想過程が詳細に記載してあるのは,俳人や歌人がどのように考えて俳句や短歌を作っているのかが分かって,面白い.手の内をさらけ出す感じだ.「あとがき対談」もそれぞれのテリトリーで固まらずに,柔軟な発想をしているようだと感じた.「カルピスの氷ぴしぴし鳴り夕立(ゆだち)」が良い.
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「角田光代×穂村弘の自意識過剰対談」というイベントに参加して、購入した本に並んでサインをしてもらった。
表紙カバーを外して忍者姿の解説をしてくださって、とっても感激!さらにファンになった。
転校生となめくじがお題の短歌が好き。
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俳人と歌人の新鋭の二人が題ををもらって格闘する。俳句と短歌の違いが鮮明に分かる。
後書きで「俳句の季語、短歌の造語」と書いているが、確かに俳句には季語があることにより、短い単語で多くの情景を言い表される。そして短歌は新しい言葉を生み出すことにより新鮮な感覚が浮かび上がる。
僕が気に入った短歌
「ぴょんぴょんとサメたちの背を跳んでゆくウサギよ明日の夢を見ている」穂村弘
つずいて俳句
「夕焼けに塗り込められゆくこころ」堀本裕樹
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同じお題で歌人・俳人が詠む。
短歌・俳句の差もさることながら、着眼点や発想の飛ばし方、表現の仕方など、当たり前だがまったく違っている。どちらも新鮮で、面白い。
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とてもよかった!リアリティの俳句 異化できうる短歌…対談の季語の話はすごく共感したな〜歳時記見ると自然物との乖離を思い知らされるよ
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歌人の穂村弘と俳人の堀本裕樹が共通のお題に沿って短歌と俳句を詠み合う連載の書籍化。
穂村さんのエッセイは短く、堀本さんのエッセイは1.5倍くらい長いのがそれぞれの詩形式と反比例していて面白い。俳句は季語の解説が入ってくるからというのもあるけど、やっぱり短歌は三十一字で物語が語れちゃうから自作解説が短くて済むような。逆に、俳句の十七字を解体しようとすると、省略したものをもう一度ぜんぶ広げて見せたくなるのかもしれない。
各界の著名人からお題をもらっていて、出題者からの説明は一切なし。そこに面白味があるけれど、傑作が生まれてるかというと、う〜ん(笑)。堀本さんは〈うららかやぽこぽこできる稲荷寿司〉、穂村さんは〈火星移民適性検査プログラム「杜子春」及び「犍陀多」〉が好きかな。
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同じテーマで俳句と短歌をつくって対決しようという企画。
テニス対テーブルテニス的な不思議さ。
実際に勝ち負けを決めるわけではない。
作る過程のこととか、今回の歌にちなんだエッセイも合わせて楽しめるよ。
明らかにエロワードなお題を2人とも迂回していくのが微笑ましかった。
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先日、仕事で知り合った俳句の先生から「俳句と短歌は全然違うものなのよ」と言われて衝撃を受けました。
◎◎◎
単に文字数とか季語とかの違いと思っていたのですが、この本を読んでもしかしたら、俳句は絵画的で短歌は小説的かもしれないと思いました。(詠む人にもよるかもしれませんが…)
例えば「楕円」では
猫パンチされてほっぺた膨れあがる楕円軌道の 惑星の夜
切り口の楕円うつくし胡瓜漬
また、解説を読んで知ったのは、季語にたくさんの情報量があることです。
例えば「まぶた」で
料峭(りょうしょう)やかもめと瞼閉ずるとき
最初???ですが、
たった二文字の料峭に「春風がまだ寒く感じられること」という意味があると知ると一気に絵が浮かび、感動します。
ちなみに同じ題で穂村さんは
左目に震える蝶を飼っている飛び立ちそうな夜 のまぶたよ
とファンタジー感溢れてます。
お題を出す人も豪華ですし、なぜこのお題?と想像するのも楽しいです。
「謀叛」北村薫、「唾」又吉直樹、「ぴたぴた」谷川俊太郎、「安普請」壇蜜、「塗る」堀江俊幸
五十番勝負とのことですが、今回は、ドローで!
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もともと穂村弘さんが好きで手に取ったというのもあるが、やはり俳句より短歌が好みだと感じた。なんというか、研ぎ澄まされすぎないところに人間を感じやすくて好きなのかも。