紙の本
やっぱり、今一つだった。
2020/12/19 15:02
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投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
使用人探偵シズカの二作目?
四作目の鏡館を購入した際、間に二作分あると知り、追加購入し、鏡館の後に読了。
題材は良さそうなのにそれを活かしきれずに...
妙にこねくりまわす言い回し、展開に少々しらけ気味に。
一作目、四作目の鏡館と同様に、浅い部分でストーリーが展開し、そのまま終了と言った印象。
館の雰囲気は良いはずなのに、描写が少なく読んでいてイメージがわかない。
シズカが戯言の様な推理とも言えないものを披露しつつ物語は進み...
そう終わるのかと言う終わり方に。
残る三作目はどうしようか。
買ってしまったけれど。
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ダイレクトなタイトルに惹かれてw 購入。
タイトルはド直球だったが、ラストは捻りが利いていて面白かった。
ところで本書は、ひょっとしてシリーズものの2巻だったり……する?
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「館」、「クローズド・サークル」、「密室」、「首無し死体」…とミステリーのガジェット満載でワクワクしますが、各要素があまり活かされていない印象で残念です。
ただ、「なぜ首を切ったか」という最大の謎に関しては他に類を見ないもので感心。探偵役の使用人も前作よりもなかなか良い味を出していて好印象です。
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解かれることにさほど興味が持てない謎はなかなか解かれることがない。
孤島の館、斜陽の商家、記憶喪失の令嬢と使用人。
首無館というタイトルですでに勝ってる。これはずるい。
シリーズだったとは知らなかった…。
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【首のない死体が、他の誰かではないとしたらー?】
ツッコミどころはちょいあるけれども、読みやすく、引き込まれた。
シズカさんはシリーズもののようなので、前のも読んでみようかな。
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記憶を失った主人公、胡散臭い関係者達、意味深で存在感バリバリな美しき使用人、次々と現れる首の無い死体……。
出てくるガジェットは大好物なのです。これぞ本格ミステリ!って感じで、俄然期待値は上がりまくりました。
個人と登場人物達との関係性がモノローグで語られる冒頭にすっかり騙されたし、あ、これ出だしイイ感じだぞ、久しぶりにヒットきたかも………と思って読み進めたら。
探偵役にあまり魅力を感じられなかった上に、全体に漂う雰囲気が、あまり怖くない。薄気味悪くない。なんか惜しい(何が?)
謎解きに関しては斬新さを感じる部分もあったので、文章がもう少し熟れれば良かったのかな?
でも、この作家の次の作品が出たらやっぱり手に取るだろうな。
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使用人探偵シズカシリーズの第二弾。前作はやや変化球な本格ミステリだったが、今作はド定番の館物で、連続殺人、首の無い死体、浮遊する首、等々、本格度はグンと高まっている。
だけどなあ。これ、ページ数の割に少し盛り込み過ぎていないか? 充分理解出来ない内に読み終わってしまった。せめて建物の見取り図でもあればなあ。
それと、シズカの回りくどい言い方ね。自分だけ分かっている上での意味深な言い回し。こういう書き方をするのが、著者としては気持ちいいんだろうけどね。
アイデアは良いので、後はこういった題材をもっとフェアに書ける技量が必要だと思う。
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「使用人探偵シズカ」シリーズ2作目。前作は未読だったが問題なく読めた。
明治時代、貿易商の館での連続殺人。記憶喪失の主人公、あやしげな幽閉塔のある館、首のない死体と霧の中を浮遊する首…
古典的なミステリのガジェットてんこ盛りだが、全体的に淡々とあっさり話が進むのがちょっと残念。
首切りの理由は面白かった。
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首が切られた死体たち。
記憶が無いから家族の死にも感情が疎いのかと思ったが、真実はこうだったのか…。
なんだか後味はスッキリとしないが、こういうミステリー(?)もたまにはありかな。
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没落した旧家で起きた連続殺人事件。
なんというか、事件や真相なんかはわりとオーソドックスなミステリミステリした感じでした。嫌いではないんですが、探偵役のメイドさんが「いかにも」というキャラクターで、話し言葉もいちいち大仰でそこらへんがどうにも抵抗がありました。同じ作者の作品でこのメイドさんの名前を冠したものがあったからシリーズキャラクターなんでしょうか?
内容も中編くらいのこじんまりしたボリュームでちょっと読み応えに欠けたかな?
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『他の誰かではないとしたら?』
分からなかった言葉の言い回しが、最後に全て腑に落ちる。とても気持ちが良い。
使用人探偵シズカを読んだので、それを踏まえた上で再読。
2021.07.06
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本格ミステリでは出尽くした感のある『顔のない死体』がテーマ。
殺した後に首を斬り、その首を浮遊させて見せつけておいて更に戻す。
その繰り返しにどんな意味があるのか。
主人公が記憶を失っていて、外界から閉ざされた館の中で事件が起き、家族も使用人たちも油断がならない。
これでもかというお膳立ての中で、一体どんな真相が明かされるのか。
派遣されてきた女性使用人が探偵役。この探偵役もいかにもなキャラクター。
クローズドサークルだけに殺人が続けば自然犯人も絞られてくるのだけれど、ここには中庭にある幽閉塔という存在がある。誰も入れないはずの幽閉塔の中にはだれかが幽閉されているのか。
いろいろ詰め込まれている割にはサクサク読める。ラノベみたいな読みやすさで一日で読めてしまった。
首を斬った理由については終盤になると見えてくるが、なかなか面白い。
ただやはり登場人物のキャタクター、ストーリー、背景などいろいろ薄い感じを受けて勿体なく感じる。
この使用人探偵が何者なのかとそこがものすごく気になっていたが、著作リストを見るとシリーズ物らしい。あちこちの怪しい家に派遣されては探偵するという設定だったのか。
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前作と全く同じ印象。
手に取りたくなる設定と 途中まではサクサク読めて楽しいのだけど ある時急にごちゃごちゃしだしてわかりづらくなって なんだかスッキリしない結末と読後感の構図。
途中まではサクサク読めるってことは この人の文章が苦手ってわけではないだろうし 後半うーんってなるのはやっぱり腕かなぁ。そもそも書き手の中で消化されてる?
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この著者の作品を読むのは初めて。最初に想像していたのよりだいぶ面白かったな。ミステリを彩るためのガジェットが多いのでそれらもわくわくさせられた要因だがそれ以上に加害者と被害者にまつわる関係がとても良かった。探偵役である使用人のシズカの謎めいた問いかけも終盤で一気に解かれるところなんか鳥肌もの。多少ご都合主義的展開が多いような気がしたけれどそれを補って余るほど面白いミステリ。この使用人探偵が出るのは二作目との事で前作である「使用人探偵シズカ」も読みたくなった。
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さくさく読みやすい。要所要所で思わせぶりなセリフで区切りがつくのは、マンガみたいな引き意識しているんだろうか?
首切りについてのロジックは奇妙なもので、ホラーちっくな雰囲気をつくっていて大変好みです。
真相は幻想から覚ましつつサプライズになっている。正に本格推理という読後感。