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【「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」】秘密を抱えながらも愛情を抱きあう女性二人の関係を描き、黒木華、Cocco主演で映画化された、岩井美学が凝縮された渾身の一作。
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静かで妖しい、闇夜のような魔力を持った物語だった。
突拍子もない方向に話が進んで、主人公の七海も流されていきつつも、ぎりぎりのバランスで保たれる。人間は、なんと寂しくて儚くて強くて美しいのか。
今や重要なコミュニケーションツールのひとつだと理解しているものの、私自身はSNSが怖くて嫌いだ。
それは嘘だから。虚構だから。
でも、そうした嘘の仮面の向こう側に、本当があるんだと感じた。みんなどうにかして繋がりたいんだ。触れたいんだ。
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一気読み。
すごいな、あらすじなんかつけられないよ。奇想天外。
人生って思わぬところに嘘が潜んでいて、簡単に貶められてしまう。儚くて刹那的で。そんな一瞬を愛や希望と呼んでいる。
それをどう思えるかなんだろうけど、もしもそれを幸福と思えるのなら、本当に「世界は幸せだらけ」なんだろうな。
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映画を観てから読んだけど、映画には映画の良さがあり、小説には小説の良さがあった、どちらも良作。
赤鬼と青鬼の話は小説だけ。
映画を先に観たせいかはわからんけど、あの配役はベストチョイス過ぎるな。
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真白さんのセリフに、涙が出ました。
角田光代さんの「対岸の彼女」を思い出しました。友達について、愛について、人生について、考えさせられます。
読んで良かった!!!
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心の奥底の、繊細なところにスっと入り込んでくるような、静かで淡く、透明感のある物語。読了後は暖かな気持ちで満たされて、真白の「この世界はさ
、ほんとは幸せだらけなんだよ」という台詞を何度も呟いていました。作中で紹介されていた2曲も、恐ろしい程に、この世界観によく合っていて。
この先何度も読み返すであろう一冊と出逢えました。
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おもしろかった!
夢中で読んだ
仕事中も気になって、
奇想天外な話かもしれないけど、
いまもどこかでこんなことが起きてる気がしてどきどきした。
図書館に本を探しに行ったら、前の方にこの本があった。
文庫本じゃないし、迷ったけど、
映画も気になってたから借りることにした。
岩井俊二監督の、花とアリスがだいすきで、
たぶん邦画の中で一番好きかもしれない!
原作も岩井俊二監督なのもあって、
映画のキャストとなんの気なしにちゃんと照らし合わせながら、スムーズに想像できた気がする。
わたしも267ページからの真白さんのことばが好きだった
その言葉を聞いて、
コンビニの店員さんが袋に詰めてくれる姿を意識がいったりした。
ちょうどお盆前、身体も心もぎりぎりのとき、
クラムボンの原田郁子ちゃんの歌声を聴いてて、
この本にもクラムボンがでてきたからびっくりした。
クラムボンとリップヴァンウィンクル
岩井俊二監督が裏の世界?も話にするんだなぁとか思ったり、
難しい漢字ばかり出てきて、難しかったー
ウエディングドレスのシーンなんて本当に最高だなぁ
美しいものほど切なさがあったりするのかなぁ?
またみたい映画が見つかった。
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映画を観てから本を読みました。ぶっ飛んだ人こそ、心が繊細で傷つきやすいのかとおもいました。真白のような人は現実の世界にも沢山いるのだろうか、、、。
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何と書けばよいのか
読む手が止まらなかった
なにを信じればよいのか、
でも確かにそこには、揺るぎない心情があって、
フィクションなのはわかっているのに
途方もない空虚の中にいる
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活字中毒の自分としては珍しく映像から入った作品。映画の空気がとにかく好きだった。
決して明るい話ではないのに心地よくて、もっと入り込みたくなって文章に。監督本人の文章だから安心して飛び込めた。
やっぱり好きだこの作品。
考えることはたくさんある。「つか、何者!?」とか。でも、細かいことはおいておいて好き。ふとした時に色々思い出して考えてみたり。そんな楽しみ方も心地いい。何度も読むし何度も観るな、きっと。
正直に言うと若い頃は少し苦手だった岩井ワールド。きっとあの頃の自分には早すぎたんだと思う。今、すごくハマりそう。
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物語の世界観好き。全部が夢のような不思議なお話。
落日の真白の長台詞が印象的。こんなの現実にありそうでなさそう、でもやっぱりありそうって思いながら読んでて、最後びっくりした。
安室の最後の号泣は演技かなと思った。ランバラルと安室の関係が最後まで明言されなかった。「ランバラルのお友達ですから」ってセリフが何回も出てくるのに明かされない。
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映画を見て、この物語がずっと忘れられなかった。図書館で偶然小説に出会った。
正直ハッピーエンドかわたしには分からない。けど、だけど、七海の人生はハッピーエンドで終わるだろうなという確信はある
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ネットで知り合った鉄也と交際を始めた七海。七海は教員免許を持っており、中学校の教師としてパートで働いていたが生徒からの評判が悪くクビになってしまう。
就活に嫌気がさしていた時、鉄也からプロポーズされる。これはもう乗るしかない!
すぐに結納と結婚式の準備にとりかかるが、七海の両親は離婚しており父親は新しい妻がいた。七海は離婚した母親と父親に結納にきて欲しいとお願いし、鉄也には内緒にした。
結婚式の席次を決める際、七海側の親族が少なく鉄也からなんとかしろと言われ、七海はネット安室に頼んでで結婚式出席代行を依頼する。
罪悪感に苛まれながら、なんとか挙式も披露宴も終える。
その後、2人での生活が続くがある日家の中で女性もののピアスが落ちているのを発見する。またしても安室に浮気調査を依頼する。そんな時、知らない男が家に訪ね鉄也が俺の嫁と不倫していると訴えてくる。動揺した七海であったが、後日その男と会う約束をする。
鉄也の親族の悲報があり、鉄也の実家へ行くこととなったがその日の晩に鉄也の母カヤ子から両親の離婚、親族の代行さらには知らない男と合っていたことを問い詰められ離婚することとなる。
途方にくれた七海は家を出てホテルに住みながら清掃のバイトをする。
その間も安室と交流は続いており、安室から結婚式代行の出席を依頼される。
頼む方から出席する方へ。不思議な気分ではあったが、そこで姉役の真白と出会う。
それからしばらくは何事もなく過ごすが、ある時安室がホテルにやってきて、月100万でメイドの仕事をやらないかと半ば強引に箱根の屋敷に連れて行かれる。
そこではもう1人別のメイドが働いており、それが真白であった。真白はAV女優として働きに出るため七海は屋敷の掃除をこなしていった。
真白は大きな闇を抱えていることを知った七海は、引っ越しして自分たちで生活をしようと切り出す。不動産で新しい物件を探すが見つからず、その帰り道にみつけたブライダルショップでウェディングドレスを買うと言い始める真白。
最初は引き止めたが、可哀想に思え自分も試着する羽目になる。そのまま帰るのはもったいないからと、撮影まで始まり2人は見えない指輪の交換をして涙する。
そのままウェディングドレスを購入し、着たままドライブして帰る、奇想天外な展開に。
その日のよる、酔っ払った2人は結婚しようと約束し、真白から一緒にしのうと言われいいよと返事する。
翌朝起きると冷たくなった真白が隣で眠っていた。真白は余命1ヶ月の癌であることがわかった。2019/06/15 21:49
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感想が難しい。
読んでいる間、何が本当で何がうそか、よくわからなくなっていった。現実もこんな虚構なのかもしれないと思うと、ぞっとした。
そんな中でも真白と出会い救われる。でも、真白も嘘をついていて、でもそれは七海が救われる嘘で、って、もうわけがわからん!でも、真白に出会う前の七海の嘘だらけの人生が苦しかったから、なんかちょっと救われた。
結局、安室の存在がよくわからなかった。喪黒福造的な存在なのかしら。映画、見てみたいと思う。嘘に疲れるから、もう少し経ってからだけど。
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どこか他人軸で生きている主人公が、人生を自分の選択で切り拓いていく。どんどん感情を表にだし、人間らしく成長する。