投稿元:
レビューを見る
比嘉姉妹シリーズの最新作。
短編という長さのせいなのか、ややミステリ寄りの、仕掛けに重きを置いている印象。
仕掛けが上手い作家だと思うので、ホラーミステリっぽい長編も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
現代ホラー。
ミステリ要素もあり不思議な要素も多いが、ドラマ「トリック」のような超常現象も交えて解き明かす短編集。
オチは一捻りあるし、文章もなかなか読みやすくて良い。
作者の他の本も読んでみようと思う。
投稿元:
レビューを見る
ホラー文庫らしからぬ派手な表紙カラーが新鮮。
短編と云えど、各話読み終える度にふぅ~っと思わずため息が漏れる緊張感が漲る。スカッとホラーの「居酒屋脳髄談義」の後味がたまらない。「悲鳴」のリホの正体に後から思い当たった時、背中を悪寒が駆け抜けた。懐かしさと一抹の感傷が入り混じる「ファインダーの向こうに」で人心地。表題作は雰囲気から正統派ホラーを醸し出して心底冷え冷え。
次作が楽しみな作家さん。
投稿元:
レビューを見る
6編からなる短編集。面白かったのは「居酒屋脳髄談義」の違和感とテンポの良さ、表題作「などらきの首」の伝承・ホラー・ミステリの交じり具合がよかった。
投稿元:
レビューを見る
「などらきさんに首取られんぞ」祖父母の住む地域に伝わる“などらき”という化け物。刎ね落とされたその首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて未だに彷徨っているという。しかし不可能な状況で、首は忽然と消えた。僕は高校の同級生の野崎とともに首消失の謎に挑むが…。(e-honより)
投稿元:
レビューを見る
シリーズ初短編集。
表紙、一面がショッキングピンクて。もう少しどうにかならなかったのか……
『ゴカイノカイ』
怪異の正体はライトかもしれないけど、”潰し屋”とも呼ばれる“鎮め屋”権藤に生贄にされた人はどうなっちゃったのか。23キロ減ったとかなんとか書かれていたのだけど、権藤のホラだと信じたいところ。個人的には、その怪異にそこまでの力はないだろうから、23キロも減った哀れな生贄はいなかったのだろう。と思う。
『学校は死の匂い』
比嘉姉妹の琴子の妹にして真琴の姉、美晴の小学生時代のエピソード。まぁ、こういう迂闊なことをしてしまう子だから後々ああいうことになってしまったのかな、と思わせる話ではある。組体操は、多分作者自身が大嫌いなんだろうなぁ。
『居酒屋脳髄談義』
なんだか妙な雰囲気だと思ったらそういうことか、と納得。「京極堂」と揶揄で呼ばれた琴子さんの、憑き物おとしというか除霊のお話でした、と。
『悲鳴』
これ、どこが怖いのか、もしかしてオチのない話なのか、他の方のネタバレ感想を見るまでわからなかった。りっちゃんの正体がわかれば怖がれるお話。
『ファインダーの向こうに』
野崎(+編集部の面々)と真琴の出会いがどんなふうだったかが描かれるエピソード。話自体は普通のちょっといい話というか、登場人物紹介っぽさがある。
『などらきの首』
この1編だけ書き下ろしらしい。ガチでヤバいやつが出てくるエピソードで、普通に長編としても良かったのでは、と思える。というかこのままじゃどうにも……退治できてないということでしょう、怖いよ(なんだか八尺様みたいだ)。
投稿元:
レビューを見る
「こわいでしょお?」「こわいけど、面白いから、観てください」に毎度笑ってしまう、映画『来る』の予告編。映画では松たか子と小松菜奈演じる比嘉姉妹のシリーズだと聞いたら、やっぱり押さえておきたいですよね!?
『ぼぎわん』か『ずうのめ』か、せめて1作は読んでいないとつまらないと思われます。正統派の怪談もあれば、お口直し的な話もあり。映画で岡田准一演じるところの野崎が登場する話では、ほろり切ないものとぼぎわんを思わせるものと。いずれの話も小粒は小粒。でもいっそう比嘉シスターズのファンになりました。
怖いとまわりが見えなくなっちゃうんですよねぇ。怖いのは当たり前。でも怖くてもちゃんと物を見ることが大事だという言葉、肝に銘じます。
投稿元:
レビューを見る
などらきの首のおばあちゃんが好き。本物も化けてるのも。
戸波さんにまた会えたのも嬉しかったー☺︎
「悲鳴」はあまり面白くない、よくわからないと思ったけど、やはり他の方のレビューにリホの正体と書いてあるのを見て、初めてわかった。
投稿元:
レビューを見る
比嘉姉妹シリーズの番外編ホラー短編集。読み応えたっぷりです。
お気に入りは「学校は死の匂い」。うぅ、確かに学校は危険な場所と言える……そしてそんな物語で、あの人が主人公ってのも少し切ないなあ。物語は恐ろしく物悲しいホラーであると同時に、ミステリ度もかなり高くって。真相に驚かされ、ラストには戦慄させられ。
「ゴカイノカイ」には少し笑わされ(飛ぶのかよ!)、「居酒屋脳髄談義」ではなんだかすっきりさせられ(最強に迷惑な霊だなあ)、「ファインダーの向こうに」ではほんわかさせられ、そして「などらきの首」では謎解きを楽しめた上に戦慄させられ。大満足の一冊です。
でも真の意味で一番怖いのは「悲鳴」だったかも。比嘉姉妹も野崎も出てこないなーって思いながら読んで、ラストでようやくこれってまさかあの人だったの!? って思い当たった次第。「ずうのめ人形」を読んだうえで読むことをお勧めします。
投稿元:
レビューを見る
最初のやつ:呪いの正体、エセ霊能力者の手口がおもしろかった。真琴の偽物には唐突感があったが、いかにも女子受けしそうなキャラだからそれを逆手に取った感じか。
脳髄なんとか:ここまで極端なミソジニー野郎がそうそういるか?とうんざりしてしまった。霊を論破して撃退という発想はおもしろい。
里穂の大学時代:やや散漫な印象だったが、人の悪意なのか呪いなのか解釈が二転三転するのがおもしろかった。里穂の女子に嫌われそうなキャラも良い。
カメラマン氏のやつ、体育館の自殺者の霊のやつ:散漫な印象。
表題作:怪奇現象ではないという推理の後に最後でひっくり返すのがおもしろかった。
投稿元:
レビューを見る
個人的には、脳髄論が好きかなあ。クッソ迷惑な霊を論破していく様子が痛快だったかな。
ミハルの話、あれ何で実習生と先生が自殺したんやろ。ラストが少し気になったかな。
投稿元:
レビューを見る
野崎や真琴や琴子たちの
前日譚とも言える短編集
怪異とは何か?
恐怖に囚われ
あるかなしだけでみてると
そこにある悪意を見逃す
投稿元:
レビューを見る
ゴカイノカイ★★
学校は死の匂い★★★
居酒屋脳髄談義★★★★
悲鳴★★
ファインダーの向こうに★★
などらきの首★★★
投稿元:
レビューを見る
ゴカイノカイがよかった
おまじないの
あまりの効き目に驚きました
この能力使えば 生霊飛ばせるんじゃないかな
社長に仕返ししちゃえばいいのに
投稿元:
レビューを見る
ああ、なんやかやで、買うてしまいました。
分かっていたのです、ここしばらく、澤村さんの小説ばかり読んでいるし、『などらきの首』も買ってしまうんだろう、と。いやしかし、早かった、一ヶ月経たないうちに、新書以外を買ってしまった。Booklive!、恐るべし。良いことだけど。
短編、とあったので、どないなもんかなぁ、と思いながら読み進めたわけですが、少し、違った感じを受けました。
語り手が変わるとはいえ、ある意味で連作の小説を読み進めていたものですから、そしてまた、背筋がざわざわするような作品を立て続けに読んだものですから、てっきり、同じような感じかと。
『などらきの首』に関しては、『ぼぎわんが、来る』や『ずうのめ人形』とおんなじ感じを受けましが、ほかの章は、ちょっと。
前日譚と言いますが、そんな感じの作品たちなのだなぁ、と。
相変わらず、琴子さんは半端ないなぁ、やっぱいなあすごいなあ、って感じを受けたり、美晴ちゃんは相変わらずツンケンしてるなあ、って思ったり。
ほかの方々も書いていますが、それぞれが毛並みの違う作品たちです。
正直なところ、絶対読まなきゃダメ!ってわけではない。
個人的に、『などらきの首』は好きですが。オカルトライター野崎さんの若かりし頃やら、ラストの展開やら。
『脳髄談義?』だったかな?が、物凄く不快でした。いやまあ性的な呼称やらなんやらザラザラザラザラ話すのは別にね、うん、わからなくもないんですが、辟易すると言いますか、如何にもな感じを受けたりだとか、うーんっ、なんかなーって感じ。
『悲鳴』だかがよくわからんなぁ、だったんですが、ほかの方のレビューを見て、あっ、あー、あのリホ? え? まじ? え? ていうかなんでそこにリホ? なんで? え? ってなりました。
リホの作品を出すなら、戸波さんが活躍する作品をさぁ……(そっち?)