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児童、若者向けの小説であったというものの、
登場人物たちの退場=死というものが容赦なく描かれ
弱肉強食、共食い、食うか食われるかという
無慈悲な無常な世界・舞台を鮮やかに描きだす。
さらにわかりやすく、ド汚い裏切り、欲望をむき出し
の(ラスボスではなく脇役な)悪役も
物語の彩りとして、主役二人の命と人生・価値観を
掛けた復讐劇、大冒険を飾っている。
児童、若者向けのわかりやすいメロドラマ的
エンターテインメントな死、物語の味付け、
期待を裏切るサプライズな仕掛けかもしれないが、
きれいごと、のぞむとおりには終わらせない
ハードで、ヘヴィーな面を持つ
優しさだけではないエンターテインメント。
当然続きが読みたくなる。
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映画化。原作の主人公は15歳って見かけたので読んでみた。ラークライトの作者か!(微妙だった思い出)
盲目的に都市暮らし以外を見下しちゃうとことか15歳なら納得だけど映画は(ごにょごにょ…)結構軽率だったりするのに(いい大人が)なんでその展開で惚れる?!って点が、原作だと幼い分不自然じゃないです。ただ映画のが見所凝縮脚本としては巧いけど。
映画と違って在ロンドンキャラは悉く居なくなってるので、続編で世界広がる方が楽しみ。
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弱肉強食の摂理は都市間にまで広がり(都市淘汰主義)、弱小な都市は強大な都市に食べられる運命。
丸鋸でギザギザ咀嚼され溶鉱炉にゴックンされる宿命。
単純な勧善懲悪じゃない壮絶な結末が残酷だけど
最後のへスターの台詞が、傷口を癒すようにキラキラと輝いていた。
泥まみれのボーイミーツガールだった。
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映像が目に浮かぶような描写が素晴らしい、そして見事に話をまとめたSFだった。
唯一の問題は、後藤啓介のカバーアートだ。誰だよその顔に傷ひとつない美少女は!
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面白かった。登場人物の名前とか固有名詞とか、覚えにくかったけれど。
人間は裏切る。良い人そうに見えても、良い人ってわけじゃない。それぞれがそれぞれの考えのもとに行動している、と言えばそれまでだけれども。それでも信じて、裏切られて。トム自身も、たくさんの人を殺す結果になり、英雄ではない。それでもヘスターの言葉が救いになる。あんたは英雄じゃないし、あたしは美少女じゃない、でも一緒にいる。
人間である限り、すべての者が悪なのだろう。メドゥーサを生み出した古代人も、それを使って攻撃しようとするクロームも、ヴァレンタインを殺そうとするヘスターも、結局何も出来ずにヘスターを助けるキャサリンも。すべては繋がっている。完全な善人はいない。ただ自分の信念に従うだけ。何が正しいのか? 移動する都市が必然なのか、都市は静止して生きるべきなのか。分からない。ただ、人間は争い続ける。60分戦争によって荒廃した後の世界においてでさえも。
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わくわくするような設定。スチームパンク風なのかなぁと勝手に想像。
ストーリーは王道。4部作のうちの第1作ということだけど、この先も読み進めるかは・・・
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映画された”モータル・エンジン”の原作、移動都市。
ピーター・ジャクソンが気に入って、脚本にしたのがよくわかる。
世界を破滅させるような大戦争が起きてしばらくした後の世界。
住民の生活を支えるために、都市は移動し自ら資源を漁ることによって生き残る道を選んだ。
大ロンドンは、ただの移動都市であるだけでは飽き足らず強大な新兵器を頼みに大きな野望を果たそうとしていた....
その中で繰り広げられる謀略、暴力、そして若者たちの恋愛、年寄りの意地、絶望の中の未来。圧巻は都市同士の壮絶な食い合い。こんなに奇想天外でしかもドラマチックな映像が描けるファンタジーもなかなかない。
私は映画を観てから本書を読んだので、登場人物や都市の姿など、想像のタネになるものをすでに持っていたため、本書によってよりその映像が展開され、具体的に繰り広げられた。
ピーター・ジャクソンは好きだけど、本書は読み物としての面白さで映画を凌ぐ。でも、あの映像もとても面白かったので、ファンタジー好きとしては、映画も本書もかなりお勧め。
https://mortal-engines.jp/
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映画を観て原作が気になり手に取りました。
壮大な世界観が素晴らしい!
登場人物のキャラクターや背景、ストーリーもやはり映画とは異なり、登場人物それぞれに好感を持てました!のんびり続きも読みたいと思います。