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人にはそれぞれの物語がある。これまでも、これからも。楽しいだけでもないし、悲しいことばかりでもない。人間関係に正解なんてない。間違っていいし、助けられたり助けたり。一人で立ち続ける必要もない。
まったく人生は色々。
ただ、幸せそうな人々の心の中も幸せとは限らない。
やさしいのに 妙に哀しみの影が残る7編だった。
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人生やり切れない気持ちになる短編集。
思うようにならない人生に、諦めの気持ちを抱えながら生きている。
「人生はパイナップル」は、時代に惑わされ諦めなくてはならない事だらけだったお祖父さんが、孫に託す思いが良い。
空は泰然として青い、が伝わってくる。
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この間いくつか挫折してしまっていたけれど、この短編集は良かったと思う。
ちょっとした非現実的な設定の塩梅が、良いんだろうなぁ。
2019/3/25読了
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図書館で借りた本。7話の短編集。あなたによく似た機械。だけ異色な感じで後の短編は、ほんわかハッピーエンド。君を守るために、がクスッと笑えて面白かったかな。
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短編集
ちょっと 風変わりな話を集めてます。
荻原浩さんの面白さが ちょっと入ってますが
短編なので 盛り上がりは…
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いや〜やっぱ荻原作品は良いですね。短編集なので物足りないかと思いきや!そんなこともなく、ごちそうさまでした。私的には『あなたに似た機械』でホロリときました。
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荻原浩、強化週間2冊目。僕と彼女と牛男のレシピは、今まで読んだ短編とは少々読後感が違ってました。短めのテレビドラマみたいなサイズ感と、まとまり具合は一緒でした。
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この著者の作品は初めてで、書店で推されていたので読んだが、ハマらなかった。
僕と彼女と牛尾のレシピ に関しては、いびつな恋愛を描きたかったのかもしれないが、
子どもからすると無責任な展開のように思えた。
その他、登場人物が実はAIや死んだ人の蘇りという設定も感情移入できなかった。
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7編の物語が収められている。
特に面白いのは「人生はパイナップル」である。
祖父が戦争の話をする物語だ。
祖父は台湾で生まれ、パイナップル畑で育った。
祖父は野球が好きで甲子園にも出たことがあるらしい。
そんな祖父に鍛えられた僕は、野球の世界に身を置く。
といっても、必ずしも夢がそのままの形で叶うわけではない。
印象的なのは、270頁「わかりやすい言葉に踊らされる奴は、自分の頭で考えることができない馬鹿だ」。
おそらくそれは昔も今もずっと変わらずある、真実の1つなのだろう。
祖父は、自分の子供たちには「まったくお父さんときたら、昼間でも夢ばっかり見ているヒトなんだから」(271頁)といわれるが、ぼくにとっては、理解のある祖父だ。
「好きなことが、うまくいくとはかぎらない」
「自分のことは自分で決めろ。そうすれば、失敗はしても後悔はしない」(281頁)
のように、ぼくを励まし、人生を語る。
人生はパイナップル?
はっきり言って、意味はよくわからないけれど、たくさんの「ぼく」へのエールと、悲しみを忘れないための物語であった。
「僕と彼女と牛男のレシピ」
カクテル好きには、甘く切ない恋と混じって、一緒にお気に入りを飲みたくなる。
わたしなら、グラスホッパーとロングアイランドアイスティー!
これも野球の話がでてくる。
年上の看護師の彼女と、半人前のバーテンダー。
そして謎の男、牛男。
この3人の物語は…。
ステアしたら、綺麗に混ざるだろうか?それとも思いっきりシェイク?
カクテルコンペの入賞を狙い、カクテル言葉を彼女につけてもらう、なんて、ありきたり?
年上彼女に恋する話なんてどこにでもある話?
でも、一人ひとりにとっては特別で、大切な時間だ。
幸せな未来を予感させる物語の終わりは、わたしの大好きな甘い酒と同じ。
人生には、甘みがなくちゃ。
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短編7作品。
どれも良かったです。
それぞれ雰囲気が違ってて楽しめました。
切ない感じの「スピードキング」、「妖精たちの時間」は大人の物語、「あなたによく似た機械」は謎解きが悲しく、ブラックユーモア的面白さの「君を守るために、」はにやりと笑えました。個人的に印象に残った「人生はパイナップル」
さすがの筆力で充実の短編作品集だと思います。
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短編七編。
スピードキング/プロ野球選手になった同級生
妖精たちの時間/転校生マドンナと同窓会で、、
あなたによく似た機会/夫は実はロボットでは、、?
僕と彼女と牛男のレシピ/年上バツイチ子ありの彼女
君を守るために/元同級生の幽霊と同居?
ダブルトラブルギャンブル/一卵性双生児の兄弟
人生はパイナップル/戦争を体験したじいちゃんとぼく
/~のあとは筋の備忘録めも
すとんと落とすラストもあれば、ハッピーな予感でおわるものも、ひやっとさせられるものも、バラエティ豊かな取り合わせ。「君を守るために」あたり、盛り付ければ映画になりそう。コメディ要素も多いし、でも人間ドラマもあり。となりの部屋の住人の話かもしれない、くらいの距離感で読める短編集。荻原さんの作品は間違いないなあ、な、1冊。
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文書が上手い。さらっと読めてそれでいて心に残る。エンディングも色々で良い。個人的にはハッピーエンドが好きだけど、「え?」というものもあって面白い。瞬殺で読んでしまった。他の短編や小説も読んでみたい。
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短編7編で構成されている。萩原浩氏の作品は刑事もののハードボイルド小説というイメージが強い。広島大学に勤めていたときに彼の作品のファンの友人の紹介で読んだのも刑事ものだった。
今回掲載されている作品のなかでは、「スピードキング」・「妖精たちの時間」・「人生はパイナップル」の3作がお薦めかも。どの作品にも漂っているペーソスが彼の作品の持ち味だと思う。
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9月-15。3.0点。
短編集。いずれも荻原浩らしく、ホロッとさせる。
「ボクと彼女と牛男のレシピ」、シングルマザーとバーテンの物語、「人生はパイナップル」、戦争経験の祖父と野球を習った孫の物語。
とくにこの二作が秀逸だった。
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七つの短編集。
久しぶりに荻原さん作品を読んだが、やはり良い。
一番好きだったのは「僕と彼女と牛男のレシピ」。
若いバーテンダーと年上のシングルマザーとの関係を温かく描く。
近頃よく聞く、母親の交際相手による子供の虐待ニュース。でもこうやって少しずつ、懸命に歩み寄っている親子だって沢山いるはず。
カクテルのレシピと絡めながら三人の関係が変化していく様を描くのが上手い。
次に好きだったのは「君を守るために、」。
主人公の女性がマイペース型で苦手なタイプだなと思っていたが、その彼女と部屋に現れた幽霊とのやり取りが面白かった。
浴槽や冷蔵庫に下着一枚の裸の男の幽霊が丸まっているなんて、描き方によっては立派なホラーになるのだが、荻原さんならではのユーモアで笑える作品になっている。
最終話の「人生はパイナップル」。どんな例え話かと思ったら、意外にも戦時中の台湾を舞台にした話だった。
他にも荻原さんらしく、いわゆる勝ち組ではない人たちのもがきをシリアスとユーモアを上手く交えつつ描いていて楽しめた。
読み終えてタイトルの「それでも空は青い」が胸に響く。