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MaaSについての本。
MaaSはサービスのひとつであるので、
当然、その地域の人間のwant,tobeが絡んでくるはずである。
当書では、シームレスな移動、決済など「便利になること」が多数書かれていた。それはそれで素晴らしいことですが、結局、目的のレイヤーが低いまま終わってしまった印象があります。
MaaSの達成の先に何を睨むのかが不明でした。
あるいは、素晴らしい移動手段があったとしても、移動したくなるような街でなければそれは意味がないのでは?と地方都市の現状を聞いて感じた。
MaaSですら駆け出しの状況の今、最終的にスマートでセクシーな街になる日はかなり遠そうであると認識した。
私のようなコンサルトにとっては、モノのサービス化の目的を改めて考えることができたので、本としては素晴らしいものであると認識している。
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インターネットによって世界が繋がった。そして、IoTにおける物流や交通などのモビリティも繋げようと言う試み。
本書ではワクワクするような未来が描かれているが、そのために日本が変わるべき事は山積みだ。
とにかく法整備。一般では配車サービスなど現時点で行えないため、結局はタクシー業者などがするしかない。業界の理解を得る必要がある。
あとはいかにしてマイカー以上の魅力を創出するか。維持費はかかれど、いつでも自分の気分次第でどこでも目的地なくブラブラと、はマイカーにしか成せない。これをどう超えていくか。
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ソフトバンク、グーグル、トヨタなどのジャイアントと正面から戦いたい方はどうぞ飛び込んでください。そのかわりレッドオーシャンです。本書の内容をそのまま受け入れてもほぼレッドオーシャンへの誘いだと思います。新しいヒントをもたらすというより、そういう現実を知らせるための本です。
モビリティのあり方を変えるにあたって都市のあり方や法律のあり方もセットで変えていかなければならないという点はその通りだと感じます(7章)。
それにしてもどうして日本はいつも海外事例の後追いばかりになるのだろう。日本の交通機関は概ね成熟されていて、多少の改善では便益出にくいかもしれない。
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目的Maasの基礎を把握し、現状と展望を自分なりにまとめる
締切12/20
MaaSの目的
◯あらゆるモビリティサービスの統合と、その最適化によって利用者や都市、交通の課題を解決する
→マイカーの削減
→車ではなくヒト中心のまちづくり
MaaSによって実現されること
①移動のパーソナライズ化
②都市・交通の全体最適化
③ヒト中心のまちづくり
日本は海外と比較してマイカーへの依存度が大きい。一家に一台マイカー所有というのが一般化しているため、渋滞や駐車場の乱立といった交通・都市課題が存在している。MaaSの実現によって人の移動がパーソナライズ化できればマイカーの所有は必要なくなり、様々な都市課題を解決することができる。さらに言えば、現在のクルマ中心の都市をヒト中心に作り変える機会となりうる。
現在、日本では外出というのが減少しているがそれはクルマ偏重の社会により、徒歩圏内に魅力的な施設がないことが挙げられる。地方都市を歩いて楽しめるまちに作り替えることができれば、経済の活性化にもつながる。
MaaSは交通の最適化を行うだけでなく、その先に様々な産業と連携してスマートシティを構築することにある。
交通の最適化により移動することへのハードルを下げることができれば、不動産価値の変化や医療等の社会的サービスの提供方法の変化など、様々なものが変化する。
◯日本のMaaSの現状
・プラットフォーム
ソフトバンクとトヨタのモネテクノロジーやJR東日本のコンソーシアムなど
現在の日本のMaaSプラットフォームの候補はこのように交通事業者が中心となっているが、このまま進めば、交通全体の最適化ではなく、その交通事業者にとっての最適化が行われる可能性がある。ユーザ目線で考えても中立な立場のプラットフォーマーの出現が待たれる。
今の日本では公共交通機関が発展しているのに対して、配車サービスや乗合タクシーのようなラストワンマイルを繋ぐサービスが欠けている。現在はタクシー業界の既得権益のおかげで海外資本の参入を防げているという現状があり、ここに日本のMaaSの勝機があると考えられる。日本のクルマ産業を軸にこのラストワンマイルをつなぐ新ビジネスが提供できれば、それをパッケージ化して海外に輸出することも可能だろう。
◯当社にいまできること
プラットフォーマーになろうとするのは間違い。プラットフォーマーが出てきたときにそれにうまく参入することが求められる。
鉄道会社がMaaSに参入するために解決しておくべき課題
・決済の簡略化→随時決済ではなくプラットフォームを中継して顧客からお金を回収するシステム
→改札の省略→GPSによる移動履歴の追跡
・駅周辺へのラストワンマイルを担う交通事業者の乗り入れ
→車が駅にアクセスしやすく、駅から人をピッキングしやすい駅構造への変革
・営業制度の簡略化
サブスクが始まったときに他社との利益分配を行うためには営業制度を簡略化し、乗った距離に応じて料金を徴収するシステムに一本化した方がいいのでは?
現在の大都市近郊区間や特定都区市内制度は平均的な顧客のための制度であり、一人一人に応じたサービスであるMaaSとの親和性は低い。
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MaaSに対する各国での取り組み現状と各産業への影響が端的にまとめてある。2018年出版と少々古新聞であり、またコロナ禍の影響が反映されていない内容であるが、自分のような初学者にはわかりやすくためになった。
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あまり期待はせず、世の中のMaaSへの認識を確認するために借りた本。
最初の方で、思ったより期待できそうかな、と思えた反面、尻すぼみでとくに具体例のところがありきたりな抽象論と根拠のない妄想にしか見えなかったのが残念。特に「協調領域と競争領域」に、ついては、どの分野でも便利ワードのように使われていながら、とくに日本では全く成立していない現状にも関わらず、免罪符のように使われていたのはがっかり。
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Maasという言葉は聞いたことはあったが、Uberとかカーシェアとかレンタサイクルとかその辺のもんだと思っていた。
移動がサービスとして組み込まれた不動産だとか、Maasにより街並みも変わってくるだとかは考えたことがなかったので目から鱗だった。
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MaaSはスマホの画面(アプリ)から一括でDoor to Door のルート検索,移動モードの選択,予約,決済
までを提供するサービス。
MaaSはDoor to Doorの移動を提供するサービスなので交通事業者単独(鉄道,タクシー,ライドシェア 等)では運営が難しく,複数の交通事業者が連携して取組む必要があるサービスです。
MaaSについて詳しく書いてあるので、
MaaSについて知りたい方にお勧めです。
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面白いね。Maasの未来にワクワクした。
旅行などあまり慣れていない土地に行くとき不便に感じていた。
理想論ではなく、本当に実現してほしいと感じた。
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MaaSのコンセプト・世界事情・技術動向・社会的インパクトが概括で分かる書籍(ただしコロナ前の景色)。MaaS先進国であるフィンランドの自治体やMaaSグローバルの取組みといった事例が豊富で興味深い。日本ではちJRを代表とする超一流の交通システムやトヨタ自動車を始めとした自動車メーカーを有しているが、車両がモノではなくサービスとして扱われる時代にどうゲームチェンジしていくかが楽しみである。
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24.02.22
Maasとはなんたるかを知るために読了。
まさに、Maasの全貌を知るには最適な一冊。
Maasの概要では、5段階のレベルがあることや日本の位置付けがまだレベル1、つまり予約決済の統合ができていない状況であることを知る。
Maasのコンセプトの出自や世界のモビリティ事業者や行政の取り組みが端的にまとめられていて、様々な事例を知ることができた。
後半はプラットフォームやAPIなどの技術開発の道程が示され、仕組みから理解できる。
最後には展望としてどのようなスマートシティが実現されるか、各交通事業者のアクションプランやその先の他分野の連携についてまとめられている。
非常にわかりやすかった。
これを読むとすぐにでも実現しそうなのに、実際には実現していない。
現在の観光マースもラインから入るようなもので、完成度の高いアプリになっていない。
法規制や既存事業者のしがらみなどいろいろあるのだろうなと思う。