ただの悪者にしか見えない。
2021/01/23 22:59
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
皇太子裕仁殿下のお妃候補に良子女王が内定した。祝賀ムードの中、人選を不服とした元老・山縣有朋が不遜にも映る態度で婚約破棄を迫る!!
皇太子裕仁殿下は欧州視察に出発する。最初の寄港地は沖縄・中城。
この作品の中で、山縣有朋っていったい何者って思ってしまう。彼は人一倍の愛国者であるのは間違いない。信念があって反対している。それはわかるが、画力がなく、ただの悪者にしか見えない。私が気になったのは、大正天皇のお后、貞明皇后の不気味なほどの存在である。これも、画力の問題なのか、どういった人物なのか、全く伝わってこない。彼女もただの悪者にしか見えない。
画力だけを叩いたが、原作者にも問題がある。彼らの心情が描き切れていない。だから、元々画力のない漫画家が目立つのだ。
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本書前半では、元老山縣有朋が裕仁皇太子と久邇宮良子女王とのご成婚を阻止しようとしたいわゆる「宮中某重大事件」の顚末を描く。同事件は皇太子主導で収束し、これを見た時の総理原敬は皇太子に君主としての見聞を広めるため欧州外遊を勧める。後半ではいよいよ裕仁皇太子が外遊に出発するが、一方で原敬には暗殺者の影が忍び寄っていた…。本書のカバーには山縣有朋について「私心か、愛国心か」とあるが、もし私心ならばご成婚をめぐって対立した原に期待を寄せることにはならなかっただろう。山縣なりに藩閥政治から政党政治への趨勢を理解し、将来の皇室の存続基盤について熟慮していた証左か。次巻では、第一次世界大戦の惨禍に心を痛めた欧州外遊の様子が描かれるはずである。
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婚約者選定、欧州外遊。いずれ確実に日本の頂となる青年に降りかかるでき偽おtの数々。それらに、私人公人として以上の、天皇というものにふさわしいと期待される行動を求められる日々。
外遊中、思わぬところで代役を務めた小松輝久氏の言葉が、その過酷さを表しています。
「皇太子殿下は24時間、毎日’皇太子殿下’私は30分でもう身が持ちません」
こうであるべき、を見せなければいけない毎日はつらいよなぁ。
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<内容>
昭和天皇はどんどん偉大になっていく。周りの人々も個性的。特に原敬。4巻の最初で死ぬんだよな…
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あんまりに聖人君子過ぎて、山縣・原らが浮いてると思う。これは設定上のミスかと。この後どういう風に展開させるつもりなのか、良い意味で裏切って欲しい。
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激動の時代の皇室と政治を漫画として読めるのはありがたい。
今の時代では考えられない温度感が漫画を通して感じられる。
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昭和天皇の生涯を描いた漫画の第3巻。お妃選びが難航する中で、初の外遊に出かけることに。昭和天皇が皇太子時代に沖縄に立ち寄っていたとは知らなかった。長州閥のドン・山県有朋の悪人ぶりが凄いのだが、(原作者の1人である)半藤一利が山県嫌いなんですかね?
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山縣有朋と原敬、明治の元老と大正の平民宰相。対極に位置するようにも見えるが、日本に対する思いは同じであったのかも知れない。昭和天皇の外遊の際にも原敬の根回しがあったのは、原敬が存命の際に行った施策を見るにまず本当のことであると思うし、当然に必要なことであったと思う。本巻の最後に原敬自身がプラグを立てて締まっているが、原敬は昭和の時代をその目で見ることは叶わなかったのである……
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宮中某重大事件から皇太子裕仁親王の外遊の巻。皇室ものだからあんまりキラキラ絵とか雑な絵、萌えみたいな絵は嫌、こちらの作者さんは品格のあるしっかりした作画だけどちょっと注文つけるとしたらやや人物たちの動きがぎこちない気がします…。
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裕仁殿下の率直な物言いが素晴らしい。明晰さが滲み出る感じ。大正天皇と皇后陛下が裕仁殿下の将来設計に苦心惨憺されている様子や、それを取り巻く権力争いも読み応えがあるなあ。
山縣有朋に裕仁殿下が告げた一言は凄みがあったね〜
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倫理とは、実人生で実践してこそ初めて倫理と呼べる。本当にそのとおりだと思った。
現代にも通ずる。現代にこそ通ずる。そう思った。
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昭和天皇(皇太子時代)の外遊時代を描く。
山県有朋の存在が、良くも悪くも
政府のスパイスとなっている。