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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に起こった出来事をモチーフに書かれた作品だが、内容は、
過去と現在が交互に展開し、ピカソの恋人のドラ・マールから
見たピカソとゲルニカの存在意義を示す過去の物語と、
現在編のヒロイン八神瑤子がゲルニカを巡る陰謀に巻き込まれ、
ドラやピカソや当時ゲルニカの周辺にいた人物たちがゲルニカに
託した思いを発見するまでの物語から成り立っている。
怒りと反戦のメッセージ・ゲルニカと9・11をリンクさせ
最後まで一気に読ませる作品。
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原田マハお得意のアートミステリー。9.11も出てきてちょっと辛い。
絵画を少しだけでも勉強してから読んだほうが良かったかな、、。
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立派な美術書と言えなくもないのですが、ピカソの「ゲルニカ」を見たことが無い人でも、ハラハラドキドキできる。
一枚の絵からここまで深くストーリー展開できる作者に拍手!梅雨時に蒸し蒸しする気持ち悪さを忘れさせてくれるかも。
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★3.8
大好きな原田マハさんの絵画を題材にした作品。
文庫化待っていました。
この方の美術系の作品はいつもどこからがフィクションなのかわからなくなる。
ピカソという天才的な芸術家のことがよく分かりつつ、現代と過去の二人の女性のの視点で語られて行くところが本当に面白い。(暗幕を掛けた犯人?は結局わからなかったけど)
なぜ人間はこうも争い続けるのか…。いつか、ピカソの願いが叶うといい、いや、そうならなければならないのだけど。
スペインに行った時に、ゲルニカ 、見ておくべきだった!
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何よりも、『ゲルニカ』という一つの作品について、特別に難しい美術用語を用いるでもなく普通の言葉で、どんな絵であるのか、誰にでもその魅力がわかるように書かれている。
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ピカソの「ゲルニカ」。彼はどんな思いでこの絵を描いたのだろう。図版でしか見たことがなく、何だか良くわからない絵という印象しかないけれど、現物を見に行きたいという気持ちが湧いてくる。
キナ臭さがにおいだしている今をきちんと注目していなくちゃいけない。
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文句なく5つ星です。
私はプラド美術館時代のゲルニカを鑑賞しましたが、この本を読んでいると「あぁ、もっとちゃんとゲルニカを見ておくべきだったなぁ」って何度も思いました。
そして、いま再びゲルニカを鑑賞できるチャンスがあれば、きっと30年前に見たときとは違った印象なのでしょう。
本書は、ピカソ時代と現代を往復する形式で、(たぶん)フィクションとノンフィクションがうまく融合しています。また、著書の原田マハさんは実際に美術館関係のお仕事経験があり、内容はリアルです。
映像化されたら、きっと面白い映画になるでしょうね。
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購入済み。
2022.02.20.途中経過
うーん。原田マハとは相性が悪い。どうも好きになれない。ピカソとゲルニカに興味が湧いて購入。
ピカソがいかに偉大か!ゲルニカがいかに傑作か!との主張が強すぎて、逆にこちらが冷めてしまう。
ピカソもゲルニカも評価は個々別々なのになんとも押し付けがましい。最後まで読めるかなー。。。
2022.02.23.読了。
安っぽいなぁーーーーー。
題材がよかっただけに、なんとも残念だ。
この程度の反戦論なら小学生にだって唱えられる。
戦争がテロがよくないことだってことは誰だってわかってる。でもやってる方はわかっててやってるんだ!だからその先を考えないといけない。
ピカソ、戦争、ゲルニカ、の三単語が何十回と出てくるし、同じセリフが何遍も繰り返されるだけで、内容がない。掘り下げが足りない。浅薄。
ゲルニカの運搬にもテロにも徹底的に配慮しているはずの主人公がいとも簡単にetaの手中に落ちる。そしてこれまたあっさりと救出される。ご飯の途中に沢庵摘むみたいに、そのエピソードが挿入される。何もかもが安っぽいんだ。
この作品を通して思ったことは、アートとはお金持ちの力なくしてはどうにもならないということ(笑)
ピカソの恋人ドラマールの目線で語られる戦時下のパリ、ピカソのエピソードが興味深く、その章だけを楽しみにして読みきったようなもの。
もう原田マハは読まないかな。
何冊か読んだが、感動や共感とは程遠い。
薬園のカンヴァスだけはよかった記憶があるが、この作品はオススメしない。
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大好きな原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」が文庫本になったので早速買ってきました。原田マハさんの作品を読むのは13作目ですが、昨年読んで感動した「楽園のカンヴァス」と同じように実在の画家、絵画そしてMoMAのキュレーターを中心に物語が展開するので、期待して読み始めたのですが、期待以上の興奮と感動の物語です。且つ反戦がテーマとして込められているのですが、どこまでが実話でどこからがフィクションか考えるのも楽しいのです。
物語はパブロ・ピカソが、"ドイツナチスによるスペインのゲルニカへの悲惨な無差別空爆殺戮"
を1937年に描いた絵画「ゲルニカ」を反戦のシンボルとしてピカソの人物像が語られる1937年と、2003年の国連でのイラクへの多国籍軍の空爆会見をしたアメリカの国務長官の背後の壁に掛かっていた「ゲルニカ」のタペストリーに暗幕が掛けられていたことから始まる2003年の二つの時代が同時に進行する。
「ゲルニカ」をドイツナチスやスペインファシズム政権から守る為にアメリカのMoMAに極秘避難させ、長期にわたり保管された過去。スペインが民主政権に変わってから返還されたが、イラクへの空爆に対して平和への願いを込めて再びMoMAにて企画された「ピカソ戦争展」に出品展示する為の交渉、軋轢、そして感動の結末。
「楽園のカンヴァス」ではアンリ・ルソーの絵を観たくなり、さすがMoMAまでは行けなくて東京都美術館まで観に行ったのですが、今度はピカソの「ゲルニカ」が観たくなった。 マドリードまでは行くのは無理なので「ゲルニカ」が日本に来ることを期待して 待つしかないのかなあ。
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ピカソ見たいなぁと思いました。あまりにも有名なので知っはいるけれど、こんなドラマがあるとは知りませんでした。
それにしても、結局だれが暗幕かけたか分からなかったな。
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安定、信頼の原田マハさんアート小説。
なかなか時間が取れなくて、読み始めては止まり、読み始めては止まり…を繰り返してたけど、連休入りしたので、後半は一気読み。
過去と現代がどう繋がるのかな、と思ってたけど、そうなるのか、と。
ゲルニカは誰かのものではなく、私たちのものだ。敵は、国家やテロ組織ではなく、戦争や憎悪そのものだ…というのが、とても胸に響きました。
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著者の小説を初めて手に取って読んでみたが、これだけ売れてるのも納得がいく面白さであった。アートサスペンスというジャンルに驚き、ピカソ本人が登場したことにまた驚き、最後主人公がテロリストに囚われるところでまた驚いた。タイトル以外全くの前情報がない状態で読むことが新鮮であり、あっという間に500頁を読み切った。読み切らせた著者の筆力が凄いと思う。
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「ゲルニカ」のタペストリーが国連にあることは有名で、アメリカがイラクを空爆する発表の際に、それに暗幕が掛けられていたことも何かで聞いていて、有名な話だと思います。本書はそれをもとに、似た話を土台にして、過去と現在、「ゲルニカ」の持つ意味について書かれたものです。スペインのゲルニカにて起こった悲劇、戦争の悲劇から、ピカソが描かれたものは、時代を超えて同じメッセージを揺ぎ無く発しているということが分かります。この絵を死ぬまでには、実物を見ておく必要があると感じました。
芸術というものの力について書かれたものであり、著者のそれに対する想いが伝わってくる迫真さを感じました。
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時代がゲルニカを生み出し、時代がゲルニカを必要とした。
ゲルニカが生み出された時代とゲルニカを必要とする時代をゲルニカに関わった人がつなぐ。
「ピカソの戦争」展を観たい。
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この人の書く女性たちはもうめちゃくちゃカッコいい。
「ゲルニカ」
またひとつ見方が変わる。
箱根の美術館でピカソのアート見たけど、
もういっかい見に行きたいな。
何を見てきたのか知りたい。