投稿元:
レビューを見る
この人の書く女性たちはもうめちゃくちゃカッコいい。
「ゲルニカ」
またひとつ見方が変わる。
箱根の美術館でピカソのアート見たけど、
もういっかい見に行きたいな。
何を見てきたのか知りたい。
投稿元:
レビューを見る
ピカソがゲルニカを描いた頃と瑤子が9.11後にピカソ展を開催したときの話。ピカソのゲルニカにかける思いは痛烈だった。展覧会直前の事件にはハラハラしたなぁ。
以前、ソフィア王妃芸術センターでゲルニカを観たけど、この話を読んだ後にもう一度観てみたい。
投稿元:
レビューを見る
期待が大きかったのか読後に何とも言えない物足らなさを感じた。
話の流れで前半からのボリュームを後半や最後の方で下げてしまう傾向が、この作家の幾つかの作品には見られると思っていたが「暗幕のゲルニカ」が正にこのパターンに当たると思う。
どんでん返しなどはいらない。
もう少し書き込んでもらいたかった。
投稿元:
レビューを見る
ピカソ最大の傑作である「ゲルニカ」
美術に疎い私、存在は知ってましたが、その価値は知りませんでした。
しかし、この本「暗幕のゲルニカ」を読んで、ピカソの画集を借りてしまうほど、興味を持ちました。
平和と反戦を、絵を通して訴えていたピカソの強い意志が込められている、この絵をじっくり眺めたい。
本物は、スペインに行かないと見られないのか。一度見て見たいな、、、なんて少し前の自分なら思わなかったでしょう。
それぐらい原田マハさんの美術モノの作品は、絵画への熱い思いが込められてますね。
しっかりと絵に向き合う。
こんど美術館に行ったら、そんな時間過ごし方をして見たいです。
投稿元:
レビューを見る
まず、目次を捲ったページにある「芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ。」というピカソの言葉の引用に痺れる。教科書や図録で度々目にしてきたピカソの代表作・ゲルニカ。フィクションで描かれている部分はあるにせよ、そこに込められている反戦と抵抗の強いメッセージにも超痺れる。しかもそれらを9.11のテロとリンクさせて描く演出がこれまた絶妙!1つのアート作品が時代と国を超えて訴え続けるメッセージ。ガツンと骨に響く物語でした。
原田マハさんの小説を読んでいると、ナマの作品を現地の美術館で見たい!という衝動に駆られる…。次の海外旅行候補地、マドリードだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
ピカソのゲルニカ創作過程を描く過去のパートと、MoMAでゲルニカを展示しようとするキュレーターを描く現代パートを通して、芸術の本質に迫る物語。
「楽園のカンヴァス」も、過去と現代で舞台を変えながら物語をうまく紡いだ原田さん。本作もそのうまさが際立っている。どこまでが本当のことで、どこからが創作なのかわからないのもうまい。
話も先が読みたくなる展開で、一気に引き込まれてしまった。現代のリアルな出来事とのリンクもバランスがいい。そして、ピカソに心をつかまれてしまった女性たちの心情に心も動かされてしまった。
ただ、ラストはいただけない。国連に本物のゲルニカをかけるってことにどれほどの意味があるのか。そしてそれがMoMAの展示会の一環? そこらへんの説明がされずに終わってしまったのはモヤモヤが残る。
投稿元:
レビューを見る
最後一行を読んだら涙がとめどなく出てきた。ピカソ、ドナ、バルド、瑶子、それぞれの思いが全て凝縮されていたのだろう。芸術の美しさと強さ、圧倒的だった。
投稿元:
レビューを見る
少女時代にニューヨーク近代美術館(MoMA)に保管、展示されていたパブロ・ピカソの「ゲルニカ」を見て衝撃を受けた八神遥子は後にピカソの研究者となり、MoMA のキュレーターとなっていたが、9.11テロで夫を亡くしてしまう。
しかし、アメリカが「テロとの戦い」を国連で訴え、同意を得た時のインタビューで、国連の会場に飾られていた「ゲルニカ」のタペストリーに暗幕がかけられていた事を知った時、夫を失って失意の中にあった彼女の中に強い意志が生まれる。
スペイン内戦の愚かさ、ゲルニカ空爆の悲惨さ対する憤りをキャンバスに描いたピカソのゲルニカを中心とした展示会を開催しようと。
物語はこのピカソ展のために、スペインから門外不出となってしまっているゲルニカをMoMAに貸し出してもらうための八神遥子の奮闘と並行して、1930年代末から終戦にかけて、揺れる世界の中でゲルニカを描くに至ったピカソ、そして当時のピカソの愛人、モデル(「泣く女」のモデル)であり、唯一ゲルニカを描く過程を写真に記録する事を許された理解者でもあったドラ・マールの葛藤を描きながら進んでいく。
投稿元:
レビューを見る
大好きな原田マハ作品。
ラストにかけた物語の展開が、一気読みせざるを得ない。マハ作品って、ちょいちょい登場人物が他作品に顔だしてくるのも一つの楽しみかも。
投稿元:
レビューを見る
「反戦のシンボル」という漠然とした表面的なイメージしかなかったゲルニカ。ピカソが生きていた時代が以外にも最近で驚いた。
その時代の背景や出来事と照らし合わせることで、その絵の持つ意味や画家の思いが深く伺い知れるし、そういった見方がすき。
9.11以降、イラク空爆を前に国連のロビーにあったゲルニカに暗幕がかけられていた史実。
同じ時代を生きていたのに知らなかった自分にショック。よく、あの歴史的瞬間に自分がいたら、、、なんて思うことはあるけれど、鈍感な自分にはそのときだとは気付かずいつの間にか過去になっている。
芸術家をモチーフにした小説ってなんでこんなにドラマチックで魅せられてしまうんだろう。
楽園のカンヴァスも再読したくなった。
投稿元:
レビューを見る
絵画もの、いいな〜〜!!原田マハは初めてだけど、アートサスペンス?好きな要素しかない。今手元にある4冊読み終わったら楽園のカンヴァスも読みたいな〜〜!
とにかく思ったのは、ゲルニカを生で見てみたいということ。大塚国際美術館にレプリカあったのは覚えてるけど。これだけでマドリッド行く理由になるんだろうな。ガウディのバルセロナしか思ってなかった。
小学生の時からスペイン行きたいって言ってるくせにまだ行ってないのなんか悔しいな〜〜!立ち読みした「スーツケースの半分は」の最初の話みたいに、行きたいところに行ける自分でいたい!!(楽園のカンヴァスのあとにでも読みたい!とりあえずアマゾンのカートにいれた
投稿元:
レビューを見る
”楽園の~”系を期待して、見事それに応えてくれる作品。同作を読んだとき程のインパクトはさすがに感じられないものの、本作も、現代とピカソの時代を見事にリンクさせて、オリジナルとしての謎解き部分も楽しませてくれて、言うことなし。ゲルニカの原画、一度見てみたいものです。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んでしまいたいという気持ちをおさえつけてゆっくりゆっくり読みました。
ピカソがかっよすぎて、腰が抜けました。
ドラがいい女で、パルドがどこまでも好青年で、ルースがどこまでも天真爛漫な少女で、ヨーコはドラとルースをミックスしたような女性。
ゲルニカは誰のもの?私たちのもの。なんて明快で痛快な答えだろう。原田マハ、ピカソくらいかっちょいい!
MoMAに行った一年前のことを思い出しました。ゲルニカはそこにいなかったけど、ここで守られていたのですね。
投稿元:
レビューを見る
創作活動の苦しさを越えて作られる、その作品の尊さ。
そして、完成した後にその作品を残したいと強く願う人たちによって、更に創作品に意味が肉付き、深く刻まれていく。
原田マハさんの作品に流れる根底にあるもの。
絵画などの作家へのリスペクトは当然として、それ以上に、その作品に触れ愛してしまった人たちの、その守り続けようとする姿勢に対する愛を感じる。
小説の中に出てくる人たちを通じて、絵画から影響を受けた名もなき人たちの声援や悲鳴が、心に聞こえてくる瞬間がある。
本の中の行間に、それを感じ取れる一瞬が、個人的に好きな瞬間で、本作品もそれを強く味わえる。
芸術家の手を離れた瞬間に、「私たちのもの」、と感じれる作品が後世に語り継がれていくんだな、と思いました。
投稿元:
レビューを見る
らしいなって思う部分と、らしくないなって思う部分。
想うこと、願うこと、向き合うこと
原田マハさんの描くのがとてと上手いと思う。