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不思議なことにとても心が癒されるのを感じます。
これまで絶望感と訣別しようともがいてきたけれどもう諦めることにしました。
絶望と共に生きていこうと。
最期まで共に歩んでくれるのは最早絶望だけなのではないかと頼もしくすら思えるほど。
よろしく、絶望。
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2の方から読んで面白かったので、この本を読んだ。やっぱりいい。名言とともに実際のエピソードがあるところがいい。分かりやすく、自分にも当てはまるなと過去の人をぐっと身近に感じる。ゲーテの名言、生涯が染みた。絶望にも種類があると思った。
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絶望している時こそ絶望名言を、という考え方が健康的だなと思った。
特に好きだった名言は
「人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。」(ゲーテ)
「あの人の弱さが、かえって私に生きて行こうという希望を与える。」(太宰治)
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小説に対してあまり名言とか意識したことなかったが改めて1フレーズを切り取って自分に置き換えたとき、ストンと腑に落ちる感覚があった。ぜひ、また続編が見てみたい。
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悩んで辛い時には、明るいものよりも暗く苦悩しているものを読む方が救われる。なるほどな、わかる気がする。ぼんやりそう思いながら読んでいましたが、次のように説明してあって唸りました。
「文学を読むと、本当に暗い心とか辛い心とか、とことん描いてあるじゃないですか。普通に生活していると、会話でそこまで心のうちを見せる人っていませんし、やっぱり辛いことは見せないようにしていることが多いですからね。
世の中に普通に語られることって、成功体験が多いじゃないですか。苦労話もありますけれど、結局、乗り越えた人の話なんですよね。乗り越えなかった人の話って、なかなか出て来ないじゃないですか。だけど、文学だけは、そういう話を書いてくれるわけですよね。」
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見たことのなかった世界を見た。
絶望する境地は、普通は個人がたった独りで体験するもの。それを複数人で共有するという、新しいものの見方。
絶望は誰も体験することなのかもしれない。
その時はいつも独り。周りは暗闇の中。
なのにそこで語り合う。先人たちの残した言葉。
絶望の中でつぶやいた心の闇を絞り出す言葉に共感しつつ、語り合う世界。 初めてみた世界だった。今までに見た太宰も芥川も、みな独りで語っていた。それを個人で読者は味わっていた。
深夜便にも興味を持った。
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絶望したときには、絶望の言葉のほうが、こころに沁みることがある。
興味をひかれて読んでみると面白いことがたくさん書いてあった。
つまづくことしかできず、たおれたままとか。
成功した人の話は世の中にあふれているが文学の中には挫折や失敗がたくさんあるとか。
駄目さを否定せずに共感して笑うとか。
弱さには弱さの価値があるのだ。
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辛いときには、絶望的な言葉の方が心にしみる。同感です。とことん絶望することでエネルギーチャージしたら這い上がっていける気がする。
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またまた体調を崩して、久しぶりにゆっくりゆっくりではあるけどなんとか読書ができました、ゆまちです。
それはさておき。
古今東西の文豪の絶望名言を紹介し、その名言について自身らの体験を踏まえて語る本書。
絶望した時には希望に溢れた言葉より絶望に満ちた言葉の方がすんなり身体に降りてくるというのには同感。本書を体調が悪い中読む事ができたのは、その点があるんだろうなあと。
ああ、だめだ。頭がうまく働かなくて全然感想になってない。
でも「明けない夜もある」など、腑に落ちる名言たちに、救われる。
「不幸はひとりではやってこない。群れをなしてやってくる。」にも同感。
私も一つの症状がやっとマシになったと思ったら新たな症状が出て苦しめられたり。
悪い事が今後必ず起こるよりも、次何が来るのかわからないことの方が恐ろしい的な言葉にも頷く。
正直次はどんな症状が来るんだ!?と楽しく過ごせる日々の中でも不安は絶えないため、そこを拾い上げて言葉にしてくれたことにはありがたさすら感じる。
将来に向かって、つまずき倒れながらいこうと思います。
うん、相変わらず意味不明な文章になってしまった。お許しを。
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一番得意なのは倒れたままでいることだ、というカフカの言葉を覚えているのだが、著名人達の絶望感を嘆く名言のみならず、それを解説する頭木さんの言葉が面白い。なるほどそんな解釈があるのか、弱った時にはそう響くのかと。
後半、ブハっと噴き出すぐらいの絶望名言があったのだが、メモするのを忘れてしまった。もう一回読みたい。
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絶望名言というラジオ番組が書籍化されたもの。落ち込んだ時に暗い曲を聴くように、絶望した文豪が形にした言葉を取り込む本です。
紹介されていた中では芥川龍之介の「侏儒の言葉」が好きでした。些細なことで幸せを感じる人は、ささいなことで辛さも感じてしまう。芥川はすごい。
またディレクターによるあとがきがよかった。
「1人の苦しみを突きつめていくと普遍性を持つものです。この番組はそのプロセスの実践です」
「言葉の限界を越える絶望が確かにある、その事実に謙虚でありたいと思っています」
綺麗な言葉だと思いました。
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想像よりずっと読みやすく、絶望した者を優しく包み込み、希望を見出すことができた本。
過去の偉人の作品中に出てくる絶望を感じる名言を著者やアナウンサー川野一宇氏が対談形式で解説していく本作は非常に面白い試みだ。
作品名は知っていても内容は知らないものも取り扱っているため、そちらの作品も興味が湧いた。
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能天気なほど絶望的。
ってな事で、頭木弘樹の『絶望名言』
文学紹介者の頭木さんとアナウンサーの川野一宇さんがNHKの深夜ラジオ便での放送を活字化したもの
絶望名言の著名者カフカ、ドストエフスキー、ゲーテ、太宰治、芥川龍之介、シェークスピア達の絶望名言をお二人が解説、掘り下げる内容。
お二人共、絶望的な経験をしている中で、励ましや労りの言葉は、実は全く癒されることは無く、絶望感の中に堕ち込んでいる時こそ絶望的名言の方が心を癒して労わってくれたそうです。
読んでるうちになるほどなぁと思う事に。
絶望の中は実は生きたい欲望が強く、もがいている時ではないのかと
数ある名言の内、わしに響いた名言を載せときます
このラジオのアーカイブ無いんかな?
文章を読むのもええけど、ラジオも聴いてみたいな
2020年55冊目
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先日読んだ『変身』の作者、カフカの言葉について書かれていたので手に取った。
ラジオ番組のひとつのコーナーを、そのまま書き起こしていて、さらさらと読みやすい。
しかし書かれていることは、絶望を体験しなければ気がつくことない言葉ばかりで、心に響く。
カフカだけでなく、太宰治や芥川龍之介などの作品も紹介されており、かつて読んだ時に受けた言葉の印象は、今違う捉え方に変わったことに気づいた。
その時々で、心に寄り添ってくれる言葉は変わる。
その違いを知り、生きていく杖となる言葉を心に留めたいと思った。
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なぜ私がこの本にたどり着いたかというと、絶望していたからである。
絶望している人にとってポジティブ系の名言は、正直しんどい、聞いててキツい、暑苦しい、もうやめてくれ、ほっといてくれ、という具合に状況を悪化させかねない。
そこでこの「絶望名言」の出番である。
若くして長い闘病生活を送った著者の救いとなった、文豪たちの「絶望名言」が収められている。
文豪たちの絶望が深すぎて逆に笑えてくるという、今までにないヒーリング体験が味わえる。