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この著者の作品には、しばしばビターという表現がされるような気がする。気がするだけで、俺の気のせいかもしれないけど。ただ、本書を読み終えて、やっぱりビターという印象を持ったんだよね。決して明るくはない。でも暗いかといえば、ユーモラスだったりする。描かれているのが、高校生の日常だからかなぁ。いや、俺自身、高校生だったことはあるし、決してバカにしているわけではない。
この著者の本を読んで、過去の印象でいえば、思春期のイタさを上手に描く人だな、と思ったものだった。それは舞台が高校だから、というわけでもないと思う。
ビターって、苦みのことかもしれないけれど、でも本書の印象は苦い、ではないのだ。やっぱりビターなんだよね。チョコレートとかコーヒーに感じるような、どこか甘さを感じさせる苦み。
それは過去、自分が通りすぎた時間を思い起こさせるからかもしれない。苦いんだけど、通り過ぎた身としては、どこかかぐわしい甘さも感じてしまうような。
もうひとつ。この著者はしばしば現代社会の病巣も盛り込むことがあるのだった、なんてことを感じた。他の作品が、どんなだったかはユーゴ情勢くらいしか思い出せないけど。
本書でとりあげられたのは、子どもの貧困、といったところだろうか。物語の最後の方で彼が言った言葉は、どこかつらいというか、それこそ苦いものだったかもしれない。でも、いつかそれが、甘さとか切なさを伴いつつ、思い返せるものであってほしい。なんか、そんなことを感じちまったなぁ。
適当に思いつくままに書いてしまったので、このあたりのレビューはいつか推敲したいな。
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日常の謎に、後味の悪いオチと、良い意味でいつもの米澤さんの作品だった。また、図書委員という設定を上手く絡めていて、本が好きな人、特に図書館も利用している人には、気付くことがあると思う。
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米澤さんの作品はまだあまり読んでいないけれど、これからどんどん読んでいこうと思えるほど、結構好きになっています。
ミステリーだけど、ミステリーっぽくない。人が死んで怖かったり、嫌な気持ちになったらが少ないからかな!?今回の作品は2人の高校生の日常が中心で、非現実的なことばかり起こってはいるけれども、2人の生活を小説にしましたって感じで読んでいくと、何かの謎にぶつかり、あぁ、なるほどってスッキリして終わっていく感じ。2人の付かず離れずな関係が良いのか、とてもさっぱりしていて気持ちが良い。
あと、やはり本がテーマの本は好き。本好きならでは、図書委員ならではな部分が出てくると、ふっと嬉しくなる。この2人のお話は続編希望!
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図書委員の二人が謎を解く連作短編集。
付属のしおりが、図書貸し出しカードを模してておしゃれというか気が利いている。目に入って「おっ」と声が出た。
人は死なないけど、日常系って括ってもいいのかは良くわからない。
図書委員らしく静謐な感じが好きです。古典部の面々よりは落ち着いた二人です。
良質な、という単語を頭に付けたくなる一冊。
並行して読んだ「天冥の標」のようなわくわくドキドキ先が気になる!という本もいいけど、落ち着いてゆっくり読める本を手に取る幸せを感じるお話です。
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切れ者男子二人の謎解き。
お互いがお互いを補いながら、サクサクと推理が進むので面白いです。
それでいてほろ苦いなにか。
ひとつひとつは短編小説。でも後半に進むにつれてぐいぐいときます。
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図書委員のふたりを巡るミステリー。★7つにしたい。
うわああん切ない・・・!!!
なんてすごい連作。
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再読。続編楽しみだなー。
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【再読】終盤のやりとりを思い出したくて「昔話を聞かせておくれよ」と「友よ知るなかれ」を少しだけ読んだ。
やはり「もう少し、ただの図書委員でいてくれないか」の台詞が好き。何か言わなくちゃ、でも友人を傷つけたくなくて、それでもどうか立ち止まってくれと言う切なる願いがあって…。
ところで
”謎解きをして真相と犯人がわかったからと言って、それをおおっぴらに公衆の面前で指摘することの罪深さ”
というのは米澤先生の探偵に対するテーマなのかな?
小鳩くんや大刀洗さんの登場作品でも触れられていたような記憶がある。
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殺人とか出てないので,怖がりでも大丈夫ですよ。
少し泣けるかも・・・
短編小説なので本が苦手な人でも良いのでは?
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高校生図書委員の謎解き6話
題名が以前から気になっていて読んでみましたが残念ながら期待ハズレでした。
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少し大人びた図書委員の二人が、高校生活の日常で様々な謎に触れ、協力して解決しては少しずつ仲を深めてゆく。
連続短編の形をとっており、気軽に読み進めることができるが、物語が進むにつれ、隠れたストーリーが顔を出し始め、読者を最後まで飽きさせない。
全編にわたって爽やかな空気感が感じられ、読後感も気持ちの良い小説だった。
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ラストシーンをどう捉えるかで印象が全然変わりそう。私はいやなところで終わるなあと思ってしまい、実に米澤穂信っぽい終わり方だった。この癖になる後味ね……。図書委員時代を思い出して懐かしかったりと面白かった。
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米澤穂信さんらしさ全開、ノンシリーズの高校生ミステリタッチな物語。ページをめくる手が止まらずあっという間に読了…もっと読みたい!ここで終わりなんて、もったいない。続きお待ちしています!
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よくできた鍵にまつわる推理ものの短編集です。謎解きものは先が気になって仕方なくなるもんだけど、短編集だとすぐ謎が解けて先が気にならないなと思っていたけど、最後の2編は寝る間も惜しんで読みました。
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・高校生男子2人のバディもの。2人のキャラの違いがポイントかな
・米沢さんらしい日常の謎系。タイトル通り、本が物語の鍵になっているのが面白い
・やっぱりビター
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似た者同士の推理青春ものと考えていたが、事件性があるようでどこか自然に起こりそうな、でも起こらない事件に遭遇できる作品。
それぞれの知識、閃きと共に少しの違和感が伏線になっている時の喜びなど楽しめました。
続いて特徴はわかっていくものの、少し1つずつで一呼吸置きたくなるのはまだ慣れてないからかな??
性格の少しの差、境遇
やばい時にこそ堂々たれは納得する。
与えられた情報を組み合わせて展開するのは尊敬です。
最後に題名に納得