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「本の衝動買い」は良いと書かれてあり、妙に安心感を持ってしまいました(^^;;)。後輩にも沢山本を読んで欲しいと思うけれど、これが中々難しい・・・。
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言語技術の重要性がよく分かる本でした。10代、20代の頃の読書経験が少なかっただけに、言葉の力の弱さを痛感しています。今からでも間に合うかな?
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現代日本の政治の劣化は日本国民の「言葉の力」の低下が大きな要因。日本を再生させるには、国民一人ひとりがより多くの本を読み、言語技術を高めることが肝要と力説。「アスリートが筋力トレーニングで力をつけるように、読書で脳みその筋肉をつける」の一文が的を射ていて印象に残った。
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面白いと思った点をいくつか。
序盤の日本人が全体の物語を失っているという指摘は興味深い。
日本人は「世界」を捉える上での理念や哲学が奪われていて、全体が捉えられない。ゆえにオタク化に象徴されるような細部をとらえていくことでしか人と差異化できない。しかし全体なくして細部なし、理念なくして進歩なし、日本人は全体を取り戻さねばならないと説く。世界を知ろうとしないから日本人はでは世界を、全体をとらえる道具は何かというと、それこそが「言葉」である、ゆえに言語技術の獲得を是とする。
世界へのアプローチをなくしたために日本人は内向き志向になり、仲間内のゆるいコミュニティにとどまろうとする。
新しい世界を切り開く苦労もせず、かつて日本を開いた知識人たちのように貪欲に外から学ぼうという姿勢がなくなってしまった。
停滞した日本経済に流されて心理的鎖国に陥っている、という表現は当を得ている。
読書というのは、時間をかけて著者の意見に耳を傾けるということ。つまり他者が述べていることを我慢して聞くのと同じこと。他者が分からないとコミュニュケーションはとれないし、本という他者を理解する重要性が分かる。また、自分を説明するとき、他者と自分の関係を考えるとき空間、時間、歴史的に座標軸を持つことがコミュニケーションの前提であるという言葉は現在の自分の読書目的や大学の授業への取り組み方の態度に繋がっている。
日本には俳句や短歌があり、的確な説明が苦手だとは限らない。
twitterで言語技術を鍛えなさい、というのは今からでもできる有効な手段。
自分のtwitterでの発言に大きな影響を与えている。
すると140文字でまとめるということの難しさを改めて痛感しているところだ。
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言語技術は大切である。それには異論はない。ただ、題を読み、はじめにを読み、さらに読み進むとどんどん違和感が。。。第一部は言葉の力、言語技術について、第二部、第三部は関連がなさそうでありそうな内容で散漫に感じた。そう感じたのは私の言語技術がないからなのでしょうが、メールマガジン、ブログなどに基づいて、加筆・修正、再構成したものとわかり勝手に納得した。
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言語力の重要性を訴える一冊。
入門書や実用書の類ではなく、言葉の力を磨くうえでの心得を説いている。
言語力、言葉の力の重要性を自覚し、日本人の意識を覚醒させるための本。
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論理的思考力、言語表現能力の重要性については、他の類書でも上に挙げた力の鍛え方の紹介、あるいは日本人の実力の貧弱さが指摘されている。
しかし本書は、それらの力は、芸術鑑賞の場面でも必要だと言っている。私が驚いたのは、その具体的方法である。
「何人いるのか」「どんな色が使われているのか」「人物は何をしているのか」と徹底的に分析する。絵画の説明をするのに自分の何となく感じた感想は、何も述べていないのと同じことなのだと気付かされた。
私は本書を読んで、まず「自分とは何か?」と説明できるようになりたい。他者と時間的、空間的、歴史的にどのような共通点、相違点があるのか、それを分析するには「読書が必要である」と痛切に感じた。
なぜなら読書とは、文字を読む作業だけでなく、他者に触れ自己と他者との共通点や相違点を確認していくそれでもあるからである。
また、今の状況を考える場合にも、「歴史的に見てどうなのか」と多量の読書経験があれば、それだけ判断材料が増えることにもなり、読書は有効である。
久々に身の引き締まる思いがした。国民一人一人の言語技術を向上させるためには、まず自分が言語技術の修練を実行する必要がある。
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東京都副知事で作家の猪瀬直樹氏著作。
日本人に失われつつある『言語力』について語られている。
いま最も言葉が必要なのは政治家なのに、彼らは国民に語るべき言葉をもっていない。
小泉元総理と管元総理が国民に与えた影響力の違いは言語力にあり、
本を読む人と読まない人との差はそのように現れてくる…なのだそうだ。
ぼくはたまたま本を読むのが好きで、それはただの好奇心からなのだけど、本を読むことの重要さをあらためて教えられた思いがする。
例えば外国に住んだり、今とは違う職業についたり、歴史上の人物に出会えたり、そんな追体験ができるのは、読書する以外にはない。
自分の時間を割いて人の話を聞く、自分とは違う意見に耳を傾ける、これも読書することで今までとは視野が広がり、ただそれが面白くて本を読むんですよね。
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Twitterきっかけで読んでみた。
活字離れ世代ですが、やっぱ本をたくさん読まないとダメだと思わせてくれる一冊でした。
Twitterで文章を鍛えるという考え方は面白いけど、僕には実践できそうにないな…
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言葉の持つ力を再認識させられた。自分はまだまだ読書量か足りないので、少しずつ増やしていきたいと思う。言語技術を磨き、自分の言葉で物事を伝えることができるようになりたい。
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超オススメ本。
二度目を読んでから、引用を登録しようと思っていたのだが、家族の誰かが持って行ったまま行方不明。
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前半では「<言葉の力>再生プロジェクト」についても簡単に記載されています。東京都の研修結果報告資料を読んでいてちょっと内容は知っていました。
後半は政治家の言葉を実例を用いながら、論評しています。政治家が使う言葉を分析することで、理解しやすい言葉だけでなく、心に響くような言葉もスバラシイ政治家の要素として必要なんだなと思いました。こういう視点は面白いです。
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猪瀬さんの本を初めて読みました。表題通り、『言葉の力』を提唱されるだけに、文章も平易で読みやすかったです。
猪瀬さんも、石原さんと同じように、明治以降の歴史、先人への強烈なシンパシーと、現代の日本への強烈な問題意識を前提に持っているようで、お二方の共通点も垣間見た気がします。
現代の日本の政治批判を持ち出して、いささか文脈から脱線しているようにも感じましたが(ただ、問題提起は非常に共感!)、『言語技術』という切り口は、非常に興味深く拝読しました。
「事象/現象を認識する捉え方」から、それを「整理するための議論」、「発信するための技法」など一連の思考技術(言語技術)の必要で、こうした技術を欧米では、幼少期から訓練するといいます。たとえば、「一枚の絵画を見てどのように表現するか」などが例に挙げられており、日本人は目に入ったものから順に表現しますが、欧米人は、時計回りにものごとをとらえて、他者が描写しやすいように表現をする、などは非常に納得性が高いと思いました。
巷では「ロジカルシンキング」、「フレームワーク」などの本が並んでいますが、それ以前の「事象/現象を認識」する段階で抑えなくてはならないことがあることを痛感します。
猪瀬さんが紹介されている三島由紀夫などの文学作品にも関心をもってしまいましたし、全体的に満足度の高い書籍だったと思います。
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2013年2冊目。
再読だったが、改めて、「こんな教育受けてみたかった!」と思う事例が満載。
世界基準に置いていかれていることを強く感じる。
今からでは遅くはないと、言葉の力の強化に努めたい。
どの仕事であれ「言葉の力」が必須であることが分かった以上、
あらゆる仕事に就いてゆく子ども達を育てる教育者こそ、
本書を読みとおして欲しい。
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2011年58冊目。(2011年12月15日)
「感性とはすなわち論理なのだ(p.140)」
直感的に物事を捉える背景には、それまでの人生経験や歴史の中にリンクする部分がある。
過去のどのエピソードや言葉にリンクしているか、
そのエピソードや言葉と、直感的に捉えた「今」の間にある関係性はどんなものか、
それをきちんと論理的な言語に落とし込めてこその「感性」だと感じた。
全体感の中の「今」を捉える力は大事。
「今」という点を、ただ点のまま捉えるのでは不十分。
歴史感という縦軸があれば、線の中の点として位置を得られるし、
そこにグローバルという横軸も加われば、平面の中で座標を得られる。
そうやって点を配置するための敷地を設ける事を自分はまだまだ疎かにしているし、
知性を感じる人はこういう平面をしっかり持っている気がする。
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都知事、副知事共に作家というところに不安を感じていたが、この本を見て、「文章家の持つ強さ」を知る。文章を書くにも、コミュニーション能力と言語技術が必要。だから本を読みなさいと推奨している。だから本を読もうと思った。