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タイトルの予想どおり、ソーシャルメディアがアラブの春に及ぼした影響から。アフリカでいちばんITインフラが進んでるというチュニジアで端を発したなんて、皮肉なことだ。
社会運動で重要なのは1人で飛びだしたときに追随する2人目をどうつくるか。つまりカギになるのは最初のフォロワーだそうだ。確かにソーシャルメディアの特性として、まず情報ありきで、そこに飛びついた人の反応如何でその情報の注目度は大きく振れる。考えてみればソーシャルメディア以前の、ある情報の「最初のフォロワー」って、ほとんどマスコミなんだよね。
2章は要チェック。これまで著者がソーシャルメディアについていろんな媒体を通して語ってきたことの、エッセンスが凝縮。
ニコ動とかUSTはほとんど見ないから、話したり動いたりする著者を見たことあるのは僅かだけど、著書やtwitterとかの文字情報のフォローだけで、精力的に活動を続けているのがよく分かる。アクティビストと名乗るだけのことはある。
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――行動する人間にとっては、何かの行動に対して反応が返ってくるだけで動くモチベーションが維持できる
――お金に変換できなくても、ネット上の「この人は親切な人ですよ」という評判が数値化されるだけで人は動いてしまう
まさしく、津田さんのメルマガの感想や本の書評をTwitterであれだけの人が書いている状況が証明してるんじゃないかと思った。
書くことによって津田さんから、またさらに津田さんのフォロワーなどまでもからフォロー、リプライ、RTしてもらえる……というように、フォロー、リプライ、RTという名の反応と数値化があれだけの人を動かしている気がした。
(まぁ、そこにつけこまれて、あれだけの人がいつの間にかステマに取り込まれてるわけですが……)
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ネット界ではお馴染み津田氏による、アラブの春やオキュパイ・ウォールストリートに代表されるような広義でのソーシャルメディア論について書かれた本です。内容はいつも通り面白い内容なのですが、個人的には本作は編集が良いなと感じました。前著「情報の呼吸法」同様タイトルも良いですし、本文冒頭はSNS初心者にでも分かり易いような文章で始まっていながら、対談相手にはマニア受け間違いなしのモーリー氏と宇川氏を持ってくるところが上手いです。正直この対談だけでも読む価値はありますね。ビジネスやジャーナリズムでソーシャルメディアをどう使うかと書かれている部分や、CAMPFIRE代表の家入氏との対談はビジネス書的な要素も持ち合わせていて、こちらも良い感じです。メルマガ以外でも時折こういった書籍を出していって欲しいなぁと思いますね。
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東日本大震災発生からちょうど1年となる2012年3月11日,僕は福島県二本松市にある道の駅「ふくしま東和」にいました.(冒頭の一文)
ソーシャルメディアの実態を報告し,それが社会に及ぼす影響について著者の考えがまとめられている.
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著者自身「読者に大学生くらいを想定して書いた」と言っていたが、たしかに読後に未来への期待感を感じることが出来るような良書だった。
世界における社会運動とソーシャルメディアの関係についての解説本として読んでも、ある程度満足出来ると思う。
特に若い人にかなりオススメ。
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TwitterやFacebook等のソーシャルメディアが、この世界のどこを変えたのかを教えてくれる本かなと思い購入。
期待に反せず、震災、世界中の革命、ビジネス等が、ソーシャルメディアによっていかに変わっていったのかを教えてくれる。
ソーシャルメディアは、人々が集まるきっかけになっているとのこと。
凄い人を動員しやすくなったんだけど、やはりツール。色々試行錯誤しながら、使っていくのが楽しい世界を作るのには良いかもしれない。
あと、本書の中で、個人をマネタイズ化する仕組みが色々語られていた。ネット上で、気に入った人にお金が渡せる仕組みが、もうすぐできるのには期待したい(てか、作れよ俺w)。
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2010年あたりから現在までの世界・日本の出来事をソーシャルメディアの視点から解説している歴史書の面もあると私はとらえた。
2009年のモルドバの抗議行動からイランの民主化運動、2010年のタイの暴動、ジャスミン革命、エジプト、アラブの春、ロンドン、ウォールストリートのデモ、日本での尖閣ビデオ流出、など、それぞれの出来事がどんな意味を持ちどんな影響を与えたのか解説されている。ニュースでは知っていたが、「だからなんなの?」とあまり理解していなかった世界の動きがわかった。
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メルマガ購読者ならばある程度内容は既に理解されているかもしれないが、別に重複記載されているというわけではないが、改めてまとめられていて、わかりやすかったなと。
マス&ソーシャルメディアの違い・ソーシャル革命・デモ・マイクロペイメント・クラウドファインディングなどなど、確かに2年前にTwitter始めていなければ今でもあまり理解できてなかったのかもなぁとか。
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面白い、読んで!
そんなことを常に思いながら、他のやることに手がつかないぐらい熱中して、一瞬で読了した一冊。
SNSはじめ、ソーシャルメディアなどがだいぶ浸透してきたなぁと思いながら、本著を読むと、奥深さにあらためて感心し、自分の無知さを痛感する。
Webは世の中を変えたのでなく、今まさに変えているなぁ、と現在進行形の、その姿を体感できる。
メディアに興味がある人はもちろん、ちょいとSNSに参加し遅れてしまった人も、みんなに読んで頂きたい一冊。
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この本はある本屋に著者のサイン本が置いてあると言う情報をツイッターでたまたま見かけて買い求めたもので、自分の行動が本書に書かれている内容を体現しているのがとても面白い。
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動員は目的ではなく経過なので革命という言葉と接続するのは違和感があるけど、Ustとかで達成できる500とか1000人レベルの動員には強い価値があるんだってことの再評価になる一冊。マスコミ慣れしすぎてる人たちはこの人数の価値を過小評価しがち。
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SNS=リア友とのコミュニケーションの延長という捉え方ではなく、自分に共通、共感する人とのつながりをつくるツールという見方を学べた。
SNSを駆使すれば、自分に共感する人を集められるようになるし、自分の生活ももっと居心地のよいものになる。
個人の情報発信力が強まる時代に、SNSとの付き合い方を知りたい人にはおすすめ。
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ロシアや中国のネット事情、中東の革命や英米の暴動、そして日本のデモまで言及した、津田さんとモーリー・ロバートソンの対談は読み応えあり。
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ソーシャルメディアが革命に果たす役割とはなんなのか。これらをいろいろな革命を分析することで革命=ソーシャルメディアではなく、ソーシャルメディアをきっかけに実際にデモに参加することが重要だということを語っている。ソーシャルメディアはあくまでもきっかけにすぎない。けれども大きなきっかになる。デモにおいては動員するということが重要である。
日本でのでもがなぜ成熟しないか、わたしはなぜデモに参加しないのか。
この著作にも書かれているように主義主張がばらばらで結束できていない点にあると思う。呉越同舟という言葉が使われていたが、同じ目的を達成するためにお互いの主張を一時取り下げるということができていない。
ソーシャルメディアをやっているだけでは何も変わらない。その先に動員というものが存在する。
私は、反原発というものに反対である。原発事故自体は非常に残念で悲惨なものであったが、現時点で原発は必要と考える。脱原発なら大いに検討の価値はあると思う。反原発のデモにはまったく共感できない。
自然エネルギーの開発とともにより安全な原発の開発というものをしていくべきであると思う。自然エネルギー開発で電気をすべてまかなえるならば、より安全な原発の開発は必要ないかもしれない。
ソーシャルメディアが果たす役割は今後も大きくなっていくだろう。
寄付の話はとてもよかった。このように低額の寄付が気軽にできるようになるのはとてもいい事だと思う。
既存のメディアとソーシャルメディアの連系も今後もっと重要になると思う。
日本で不思議なことが1点ある。反原発のデモを掲げるよりも消費税増税に反対するほうが需要なのではないだろうか。そして東北地方の瓦礫問題も同じように重要である。こちらのデモは起きないのだろうか。
デモや革命は日本でも起こさなければならければならないと思う。
これは今までのようにカリスマ性のある人が呼びかけるのでなく一般市民が誰ともなく呼びかけていっていくのが望ましい。音楽が必要とか書いてあるが、必ずしも音楽は必要ないと思う。
今、日本を革命を起こせるかどうか試されている。
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SNSが実際にお金と結び付いて来ている事が体感としてあったのでこのタイミングで読めて良かったです。
日本でクラウドファンディングがここまで広まっている事を読むまで知りませんでした。
今はまだシステムにおんぶに抱っこでその中で何が出来るか、といった感じですけどユーザーが文化を作って色んなツールを使って、どんどん面白い、為になる事が出来るようになりそうです。