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不平等社会日本 さよなら総中流 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー30件

みんなの評価3.8

評価内訳

25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

『村上泰亮をいかに超えるか』が結局この本のテーマ

2009/04/11 18:55

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る


序章   お嬢様を探せ
第一章 平等のなかの疑惑 実績VS努力
第二章 知識エリートは再生産される 階層社会の実態
第三章 選抜社会の空洞化 粘土の足の巨人
第四章 「総中流」の落日 自壊するシステム
第五章 機会平等への途 効率と公平
終章   やや長いあとがき


著者は1963年(広島県)生まれ。東大文学部社会学科卒業後,博士課程途中で東工大に就職。いいなぁ。本書刊行時点で東大総合文化研究科(助教授)。社会学博士(授与校はたぶん東大だろうけど不明)。09年時点で,単著が3冊。本書刊行時点で著者は37歳。手許のは18刷(04年)。売れている。大学の社会学の授業で教科書にでもされているのだろうか。


書名の『不平等社会日本』は,橘木俊詔らのように,著者が21世紀初頭の日本では格差が拡大しているという格差拡大論者であることを明かしている。返す刀で,副題を『さよなら総中流』とするこおとで,村上泰亮『新中間大衆の時代』に離別――率直に言えば間違いであること――を告げている。日本社会を論じるにあたり,村上は「イエ(家)」論を展開して,「中間」層=「中流」が最も大きく占有する社会であることを主張した。私の拙い記憶では,岸本重陳(元横浜国立大学教授,故人)が村上にすぐさま噛み付いた。若い著者に言わせれば,「職場[東京大学国際社会科学専攻相関社会科学コース--BCKT]の先輩にあたる」「『村上泰亮をいかに超えるか』が結局この本のテーマとなった」(185頁)。


教育社会学者の苅谷剛彦が,低所得層が低学歴の子孫を育て次代の低所得層を育成している一方で,逆が逆であると主張しているように,佐藤は職業階層の固定化――低職業層の子供の親は低職業層である――を不平等であると論じている。低職業層とは評者の言葉だが,職業にともなう「所得と威信」が低い・小さい層という意味である。


平等とは,同じ状態・努力・成果に対する評価が同じであるということであろうから,素朴に逆の言い方をすれば,不平等とは,努力量に比した成果が得られない,成果量に応じた評価が得られないという状況であろう。さらに著者の言うように,努力には尺度がなく,したがって計測不可能だ。

(966字)

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紙の本

たまにはこういう本も読まなくちゃいけない

2001/11/07 09:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Snake Hole - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1955年から10年おきに行われている「SSM調査(社会階層と社会移動全国調査)」の結果を分析した本である。
 ……我々戦後の日本人は、「努力すればなんとかなる」「努力すればいい暮らしができる」という幻想のもと、高度成長を演出してきた。が、実際にはそのあいだも階層間の格差は広がっていたのであり、ほんまは「努力してもしょうない」社会を営々と築いてきた過程だったのだ。SSM調査によれば、親の職業、社会的階層と子供のそれの相関する割り合いは、1980年代から増加に転じているんである。早い話がカエルの子はカエル、まるで江戸期の身分制度のようなものが明文化されないままに確立しつつあるんではないか。
 ここに来て日本社会に溢れている閉塞感は、バブル崩壊に端を発した不景気とかそういう底の浅いものではなく、「努力してもしょうない」現実をみんながうすうす認知し出したことに起因しているんとちゃうやろか。
 なんというか身も蓋もない結論なんである (ま、あんまり現実的とは言えない〜たぶん著者もそうは思っていないであろう,今後の解決策も提示されているんだがね)。読んで楽しい本ではないが,たまにはこういう本も読まなくちゃいけないんだ,と,思うよ。

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2006/02/03 18:49

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2007/04/30 00:00

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2007/10/25 23:14

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2010/09/15 20:48

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2011/03/29 19:45

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2011/04/24 14:11

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2011/02/28 19:40

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2011/08/14 22:42

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2011/08/31 20:24

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2011/11/13 16:13

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