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紙の本
既存の線引きを崩したところに現れる文化の形態
2000/11/03 02:51
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投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る
欧州に滞在してみて一番面白いのは、「国」という政治的境界からどんどん自由になっていけることだ。EU内では国境を越える際もパスポートの提示が必要ないことにも影響されていると思う。
一つの国も様々な地域性を抱えているし、逆に複数の国にまたがる地域が何らかの共通性を元にあるまとまりを提示している。そんな風に自分自身でパズルのピースを見つけ出し、当てはめていく面白さ。世界が次々と多彩な顔を見せる快感。もちろん消化不良にも悩まされるのだが。
例えばこれらの本で紹介されている「地中海都市」は、これまでのキリスト教/イスラム教、あるいはヨーロッパ/アフリカといった線引きをあえて崩したところに現れてくる文化の一形態だ。一般的なヨーロッパ都市の建設理念で測ると理解できない迷宮性・内向性の心地よさが、存分に語られて小気味良い。
カラー写真も豊富で、こんなの見せられたら後は実際足を運ぶしかないではないか、と思わせてしまう。ガイドとしても最適。
紙の本
2000/9/10朝刊
2000/10/21 00:17
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
南欧、中東、アフリカと呼び名は変わっても、地中海を懐に抱く諸都市には、「通奏低音のように」、ある雰囲気が共通して流れている。建築・都市史と、欧州近代史の専門家が現地調査を基に街のたたずまいを語り合った本書からは、その多様性と共通点が光の彩を織りなすように浮かんでくる。中心を成す広場や市場のにぎわい、工夫を積み重ねた住居など、そこで暮らす人々こそ主役という発想がうかがえる。魅力あるカラー写真も数多く収めた。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000
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