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玄田先生がたちあげた希望学、社会科学するには難しい「希望」というものであるが、釜石でのフィールドワークもこれから行われるし、成果がでるとすればこれから。フリーターニート問題にひとつの方向性を与える学問として期待したい。
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調査結果「過去に挫折経験がある人ほど希望を持ちやすい」というのは、希望を持ちやすい性格(何かと先のことを決めたがる性格)だから、必然的にそれがかなわなくて挫折経験をする確率が高いのではないか。この手の自分で自分の評価をしたアンケートに基づいた分析結果は解釈に疑問が残るものが多い。
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統計を元に「希望」を社会科学として捉えた作品。面白い統計分析がためになった。挫折経験があったり、友達が多かったり、子どもの頃に親から期待された経験を持っていたりするほうが、希望を持ちやすいのだそうな。
希望を持つことは絶望につながるという指摘もあるが、そうではなくて、希望を持ってこそ、自ら希望を修正しつつ、しなやかに生きることができるのではないかと、前向きに可能性を見つめている。
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この本に対する「(データが)正しくない」、あるいは、「正しい」とどちらに考えてもあまり意味がない気がする。
こういう本は信じるか信じないかだと思う。
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まだ立ち上げられたばかりの「希望」を社会科学する希望学。この本では希望についての社会調査の結果と分析の紹介を中心としている。統計では「子どもの頃に家族から期待されている程、好奇心が強くなりチャレンジ精神に溢れ、小心者になりにくいし、優柔不断にもなりにくい」とか面白い分析も。
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竹内先生の授業で紹介された本です。「希望学」って何だろう?と思って買ってみました。
希望についてさまざまな観点から調査されてありました。面白いと思ったのは希望がもてるかどうかは、周りの誰かに自分の努力を評価してもらえるかどうかが大きなポイントだそうです。また仕事や職業と希望について分析されていたのも興味深かったです。この本を読むうちに希望を持つことは必要なのだと思いました。(上村)
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絶望したとき、希望というコトバほど辛いものはない。けれどもまぁ、希望と失望が表裏一体なのだけは確かなんだろうな。
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ダイエー創業者中村功「(大東亜戦争という)極限状態の中で日本に生還できるという希望を強く持とうとした仲間ほど、結局は現実に絶望し、自ら命をたっていった」
一方で、がん患者の希望を高めるような措置をとることでQOLが上がるという研究がある。
希望を持つべきか持たざるべきか。
三木清「断念することをほんとうに知っているもののみが本当に希望することが出来る.何者も断念することを欲しないものは真の希望を持つことが出来ぬ」
村上龍「当たり前のことだが、不要なものは自然になくなっていく.今の日本に希望がないのならばそれはきっと不要になってしまったのだ」
40歳代未婚男性の失恋率17.4%
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「そもそも、希望って何なんだ?」
そんなことを疑問に思った人にはおすすめの一冊。
仕事、友達、恋愛と結婚、挫折経験、格差社会などとのかかわりから「希望とは何か」をとらえようとしている。
まだまだ研究としては物足りない感じが否めず(アンケート調査の回答数が少ない気がする)、研究結果に納得するというまでにはいかなかった。
でもこれは研究の初めのほうで書かれた本で、まだ序章。
まずは「希望」を学問的に考えたことが、大きな一歩ではないかと思う。
国際社会より、政治より、身近に感じやすい「希望」(あるかないかは別として)。
研究結果に自分の経験を照らし合わせたりして、読んでて楽しかった。
この本を読んだら、「希望を持ちなさい!」なんて軽々しくいえなくなる・・・
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(「BOOK」データベースより)
「希望」が「喪失」とセットで語られる現代。希望とはそもそも何なのか?社会のなかでの希望の意味とありかについて、一人ひとりが探求するための科学的プロジェクト、それが「希望学」だ。
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正統派エコノミストが、純粋理論を極められないゆえの邪道のような気がしないでもないが、こういう学問もあっていいのかなと言う感じ。
内容的には、希望も持って生きればいい事ある的な。
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[ 内容 ]
「希望」が「喪失」とセットで語られる現代。
希望とはそもそも何なのか?
社会のなかでの希望の意味とありかについて、一人ひとりが探求するための科学的プロジェクト、それが「希望学」だ。
[ 目次 ]
序章 希望学がめざすもの
第1章 希望がある人、希望がない人
第2章 希望、失望、仕事のやりがい
第3章 友だちの存在と家族の期待
第4章 恋愛と結婚の希望学
第5章 挫折と幸福、希望を語るということ
第6章 格差社会に希望はあるか(対談 宮崎哲弥×玄田有史)
第7章 絶望の淵で語れよ希望(対談 山田昌弘×玄田有史)
おわりに データは何を語ったか
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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情報社会にあって、言葉の軽量化が問題になっている。特に、震災後、「希望」という言葉が、軽々しく言われている気がしてならなかった。では希望とは何なのか。そんな疑問を持って、この『希望学』を読んだ。
結論から言うと、この疑問は、学問では解明できない。希望は、人間の心の深いところ、いわば生命から発するものであるから、生命の次元から照らし出さなければならないからだ。
例えば、学問的には、「希望」という言葉の定義が人によって異なる、ととらえる。ここまでは良い。定義は異なるが、本人が「希望」を持っているかどうか、が重要なので、本人の意識からアプローチしようとする。これも良い。その結果、「親から期待を受けたと感じた人ほど、希望を持つ」と結論づける。ここがまずい。
「親から期待を受けたという思い出」と「希望」は両者とも、豊かな生命から出てくるのだ。それを両者に因果関係があるかのように解釈するのがまずい。
そして、結局は本人が希望を持てるかどうか、人に希望を与えられるかどうかが重要で、それには知識ではなく知恵が必要なのだ。
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「希望学」とタイトルを見たときは、いったいどんな内容が書いてあるのかとワクワクした。しかし、内容がよく分からなかったので、時間をあけて、もう一度読んでみるのがよいと思いました。
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2012.03.13 挫折経験がある方が希望を持っている人が多いという調査結果。子供のころ、なりたい職業を持っていた人の方が希望を持っている人が多いという結果。希望は本当に奥が深そうだ。この本は2005年ごろのものだが今後はどうなっていくのだろうか。希望を持つ人はどんどん減るのだろうか?
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希望という、あいまいで扱いにくい概念を統計的に分析するとともに、対談を通じて「希望とは何か」を議論した書。