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データがいつのものなのか、誰が作ったのか、サンプル数はいくつかなど、自分の関わることでは気をつけているのにも関わらず、世界がどうなっているのかについて頭に入っているデータの正確性はあまりにも古く、曖昧だ。
そして、常に偏見に満ちていて、それをベースにアップデートされている。
本書では、正しく世界を見るための妨げになる、10の思い込みが紹介されていて、それに対してどうアクションを取れば良いかが書かれている。
大切なのは、自分の信じている、当たり前と思っていることが本当に正しいことか今一度考え直すこと。
深く根ざした思い込みほど、修正するのは難しい。
ただ、安心するべきことは、そうした思い込みをしているのは自分だけではないことだ。
思い込みに気づいたことをチャンスだと思い、変えていくべきだ。
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多くの人が古い知識や思い込みにより世界を誤解している
最貧国の数は減り、平均寿命や教育率は上がっている
事実として世界は徐々によくなっている
同時に世界には貧困に悩む人がまだ何億人もいる
データに基づいて適切に行動することでより良い世界を作れる
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感染症の世界的な流行の今、人々が力を合わせて小さな歩みを重ねるしかない。
焦り、恐れは批判的に考える力が失われ、判断ミスを犯してしまう。客観的な信頼できるデータを入手し、総合的に分析し、決断し、行動し、評価する。
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話題の書。世界に関する我々の悲観的な/古い認識を正す。リドレー「繁栄」を思い起こさせる。冒頭のクイズには目からウロコ。人類のリテラシーの方向性を示してくれるという意味で希望を、そのために数々の「本能」を手放さないといけないという意味で絶望を与えてくれる本。
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『FACTFULNESS』一気読み。早くも今年のベスト本かもしれない。曇りなくありのままに世界を見つめる技法が具体的にまとまってる。著者が人生の使命を魂とともに一冊にしたのが伝わる。ある意味で『ホモ・デウス』の副読本としても。だから読書はやめられない。
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日本にいると、本当に世界のことを理解できていない。特に日本は島国で、情報統制がされていることが再認識される。
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物心ついたときから経済が成熟した国に暮らしている現代人の必読書
特に政治家、企業の役員、マスコミ、マーケター、投資家、フェイクニュースに騙されたくない人にはおすすめ
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反射的に直感的に判断してしまう傾向を「本能」と呼んで
①分断本能
②ネガティブ本能
③直線本能
④恐怖本能
⑤過大視本能
⑥パターン化本能
⑦宿命本能
⑧単純化本能
⑨犯人探し本能
⑩焦り本能
に分類し、それぞれにこれらの「本能」に抗って、ファクトに基づいた行動を促す解説書。ダニエル・カールマン「ファスト&スロー」のファストに考えるシステム1思考と、スローに冷静に考えるシステム2にも重なる。
重要なことは、これら10分類された本能は、わかりやすく一般化(抽象化)してくれているので、日常生活の中でこれらの認知バイアスに自分や組織が陥っているかどうかを判断しようとするクセ付けと、本書が示すような「ファクトに基づいた冷静な行動を紡ぎ出せるかどうか」だ。
今の自分や社会のその判断(常識や「場の空気」など)は、どの本能で決めつけているだろうか?
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一昔前と大きく変わった世界の様相を捉え直すことができる本。
説明は冗長で、読み易くはないが
エッセンスを読み出せれば気づきはある程度あるかも。
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今更読んだ感はあるけど、評判通りいい本だった!
世の中を見る時、いかに偏った目で見ているか。世界はおもっているよりずっと良くなっている。
データをきちんと捉えるちから、大事。
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この本から、
【事実に基づく「世界の見方」と「自分の見方」】
を教えてもらいました。
この本を読んだ理由は、
世界のことを何も知らない自分が恥ずかしかったからです。
いつも自分の身の周りのことばかり考えていて、
世界に思いを馳せることはほとんどありませんでした。
もっと「自分の身の周りのことだけじゃなく、世界に目を向けたい」と思ったので、この本を読むことにしました。
この本から、
・「先進国」や「途上国」という分類はもはや存在しないこと
・人々の生活は文化や宗教よりも所得が関係していること
・世界は変わり続けていること
などを学びました。
また、わたしたち人間は10の本能に支配されると
勘違いや過ちを犯してしまうことがあって、
本能に負けてしまいそうな自分に気付いて
「ちょっと待てよ」とブレーキをかけることの大切さを教えてくれました。
そうやって本能ではなく事実に基づいて世界と自分を見ることが人生の役に立つし、何より心が穏やかになるとのことです。
10の本能のうち、自分が特に気を付けたいと思ったのは
「犯人捜し本能」です。
物事が上手くいかないときに、ついつい誰かを責めてしまいそうになる。
でも、そんなときはこの「犯人捜し本能」が働いていることを思い出して、「犯人」ではなく「原因」を探す。
なぜなら、犯人を見つけたとたん、考えるのをやめてしまい、ほかの原因に目が向かなくなってしまうから。
誰かを責めることに気持ちが向くと、学びが止まってしまい、正しいことに力を注げなくなってしまうから。
本能にブレーキをかけ、謙虚になり、事実に基づいて世界と自分を見ること。
その大切さを、この本から学ぶことができました。
最後に、この本の著者の1人であるハンス・ロスリングさんは、亡くなる前の数ヶ月間をこの本の執筆に注いだそうです。
ほかの仕事を全てキャンセルし、残りの人生をかけて「事実に基づく世界の見方」を広めるためにこの本を書いてくださったということを知りました。
そんな「おわりに」を読んで、ハンス・ロスリングさんの情熱に改めて感動しました。
この本に出会えたこと、ハンス・ロスリングさんの思いに触れられたことに感謝して、この本での学びを今後に活かしていきたいです。
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世界を正しく見るとは
平均を用いると分布が隠れてしまう
悪いと良くなっているは両立する
数字は比べたり、割合に変換する
数字がなければ世界は理解できない。数字だけでは世界はわからない。
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ファクトフルネスとはまさしく「思い込みを捨てて、データに基づいて世界を正しく見ること」。扇情的なニュースが台頭する現代、全員がもつべき心構えだと思う。
自分の思い込みを戒めるとともに、他の人にもこの本を勧めていきたい。
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非常に読みやすく、面白く、役に立つ本だった。誰にでも勧められる珍しく貴重な一冊。
どんな本かは訳者あとがきを引用します。
「(著者)ハンスはある時、人々がとんでもなく世界を誤解していることに気づきます。教育レベルの高い人も、世界中を飛び回っているビジネスマンも、またノーベル賞受賞者でさえ、事実に基づいて(ファクトフルに)世界を見ることができていないのです。なぜでしょう?るその理由は、誰もが持っている「分断本能」「ネガティブ本能」「パターン化本能」「焦り本能」など10の本能にありました。この10の本能を抑えなければ、事実に基づいて正しく世界を見ることができません。いまある世界を正しく認識できなければ、社会問題を解決することも、未来を予測することも、危機に対応することもできないでしょう。
この本は、その10の本能を誰にでもわかるように説明し、どうしたらそれらの本能を抑えることができるのかを具体的に教えてくれます。それを学び、本能が引き起こすとんでもない勘違いに気づくことが、ファクトフルな世界の見方、つまり「ファクトフルネス」につながります。」
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あらすじを読んだ時点では認知バイアスに関する本に思えていたが、実際にはそれだけに留まらず、客観的なデータが簡単に収集できる時代、また様々な事実が数年単位で「時代遅れ」に成り得る時代においての知識アップデートが必要であることを説く本でもあった。本書の重要性は、むしろその点にあるのではないか。世界はいつまでも変わらないわけではない。5年前に知った話は、その時点においてすでに「その5年前」の話であり、今からしてみれば10年前の時代遅れな知識かもしれないわけだ。