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重松清氏の解説に惹かれて購入。
不覚にもちょっと泣いてしまった。
特に、『花粉・受粉』に心揺さぶられる。
生きるってどうしようもなくやるせないし、生きる意味なんてきっと死ぬまで答えは見つからない。
共感できるわけでもなく、救いもないのに、心地良い読後感はどこからくるんだろう。
こういうジャンルの作品は、どうしてもセンセーショナルな扱いを受けてしまいがちだけど、読書がすきな人には変な先入観を持たずに是非一度読んでほしい作品。
映画も気になるけど、瑛太弟がものすごく苦手なので、だいぶ躊躇……。
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「晴天の迷いクジラ」が読みたく文庫化されるのをまっていましたが、同作家の作品が文庫化されたようなので・・・。
前半はエロ過ぎて電車の中ではなかなk読みにくい作品でした。初めての経験ってその人のその後の人生・恋愛を左右するからこそ・・・だね。
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ふがいない人たちの話を読んで、ふと自分のふがいなさに気づいて泣きたくなった。
R-18的な描写もあるけど、なんか心に響く感じ。
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コスプレに、びっくり。
何これ・・・って思いながら読み続けたらリアルで真面目な話でした。
高校生も、いい歳した大人だって、みんなふがいない。でも悩んで苦しんで前向きになろうと頑張って生きてる。ヒューマンものになるのかな?
電車の中で読み始めるのはやめた方がいい作品。
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このデビュー作より、二作目を先に読んでしまっていた。
文庫で出ていたので即買い。
もっと早く読みたかった!
この作家は好きだ。
思春期の男子高校生の鬱屈した思いをなぜ、中年女性作家が描けるのか。描けるからこそプロなんだよな。
近所の主婦と不倫をする男子高校生と、彼を取り巻く家族や友人たちの連作短編集。最初の「ミクマリ」はR18小説大賞を受賞しただけあって、青春官能小説の趣。こういうのは大好きだ。高校生と主婦の少し変わったセックスにおける汗と汁の匂いまで伝わってきそう。
主人公に思いを寄せる、ガールフレンドの一途な思いを描いた「2035年のオーガズム」は、処女を彼に捧げたいという切実な思いが心を揺さぶった。
これ以外の作品だって、異なる筆致に、心は鷲づかみされっぱなしだった。久しぶりにキュンキュンくる作品だった。
鬱屈とした世界にかすかな光を灯し、風穴を開けるような小説だ。
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クソエロかったよ!
でも、最後の話はとっても良かった。
繋がりのある人物の短編集。
登場人物も好きになれるし、読みやすかったし、入り込めたけど、クソエロかった!
あの部分の描写はいらない気がするー。
あれがなければもっと良い本になった気がするけど、「性」と「生」ってゆー点で外せなかったんかなぁ。
人間は不器用で愛おしく残酷。
助産院の話が良かった。
感動して泣いたってレビューもあったけど、泣けなかった。
でも、心には響いたー!
みんな幸せになって欲しい。。。
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「性」と「生」の作品。
最初は官能小説かと思わせる内容だったけど、
各章毎の主役がそれぞれの悩みに直面して、
人生を進めていく姿がよかった。
もっと、いい終わり方があるんじゃないかと思ったが、
悩みが晴れないままなのも人生かな。
人は誰も「やっかいなもの」を抱えて生まれてきたのですね。
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前半はただぐろいだけの印象。中盤から、後半にかけて前半の布石が生かされてきて引き込まれて行く。
全体的には重く暗いが、人間臭さが感じれてよい。
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どんなに苦しくても思い通りにならなくても、私たちは強く生きていかなければならない。
誰もがみんな、厄介なものを抱えながら生きていかなければならない。
前向きになれる作品。
性的描写が露骨だからきをつけてね!
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最初はR18のそういう小説かと思ったが、ひとつの出来事を周囲の人の立場から描いて、少し切ない気持ちで読み終わりました。正直、面白かった。周りの人に薦めたいけれど、書き出しが強烈で最後まで読んでくれないと人格を疑われそう。でも日常の出来事は、色々な人が心の中で様々に捉えるから、正にこういった感じなんだろうなぁと妙に納得しました。
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今年100冊目読了!!
文書の感じとか雰囲気はすごく好きだった。重くて優しい。ちょっと読みづらいところも多かったけど。あんなに刺激的にしなくても十分面白かったと思う。
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すごいおもしろい。そう来たかという感じ。こういう作品を読んでしまうと、なにくそって思う。俺だって書いてやるって思う。高校一年生の男の子と女の子達、三十代のぼんやりとした主婦、高校生の母親、すべての個性が際立っていて、人生がにじんでいて、本当に良かった。
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★3.5
悩んでも苦しんでも、主人公が前向きに頑張り続けるような明るい小説もすきだけど、もやもやした黒い何かを抱えながら、諦めて苦しんで少し泣いて、そうやって生きているこの本の登場人物達もすごく好き。
ふがいないって言葉がすごくよく合うこの雰囲気がとてもいい。
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家族、社会、愛情。。。。。
現代社会を上手く切取ったドラマ。
人間の性(サガ)。
頭では、判っていてもそうはならない。それが現実。
何処までも悲しく切ない中に、救いが有って良かった!
それが作者の希望、願いだと思う。
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どの人生も、哀しかった。デビュー作でどうしてこんなにも様々な人の気持ちが分かるのだろう。すごい力量の作家さんが現れたなあ。