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リアルタイムで読んでおくべきものだったが、遅くなっても読む価値はあった。
当然のことながら、あのように実際に現実に動いていた人たちがいたのである。
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当時の状況はこういった本や話を聞くことからしかもうわからない。文章で綴られる当時の様子に、感情がかき乱されました。自分の中でも風化させないように、日本全体としても風化しないようにと思うばかりです。
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釜石市の遺体安置所で展開された光景を記録した震災ルポルタージュ。遺体の最期を知ることができた。何かもう色々…何の意味を為さないと分かっていても想像力が足りない自分をただ恥じるばかり。
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新型コロナが世界的に流行してるせいか、生死について考える時間も多くなり、長く積読していたこの本をようやく手に取ることが出来ました。
釜石市の遺体安置所で、震災当初から奮闘していただいた様々な方々を時系列に、そしてリレー形式で書かれているので、非常に読みやすい本ではありました。
私自身、母親であるので、やはり子が亡くなるケースは涙無しでは読み進めることができませんでした。
私は被災者ではありません。だからこそ、当時の事を思うと軽々しく感想など言えません。
ただ風化はさせてはいけないと、強く再認識させられました。
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東日本大震災の釜石市における遺体安置所で奮闘する人々を描くノンフィクション。
様々な立場の人が奮闘する姿勢に頭がさがる。自分ならできるだろうか、と何度も考えた。文末の「釜石に生まれてよかった」という言葉には感動した。
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感想を言うのがつらいし、申し訳ない気持ちになる。
ただただ頭が下がる。
いつか釜石に行くことで、何か力になりたい。
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岩手県庁のサイトにある「いわて震災津波アーカイブ~希望~」というページより。東日本大震災津波による岩手県の被害状況 釜石市 死者数888人、行方不明者数152人。
http://iwate-archive.pref.iwate.jp/higai/
1人ひとりそれぞれに奪われた人生があった。そして、それぞれの遺体は弔われなければいけない人としての尊厳がある、どんなに被害が大きくても。
弔う人も被災している。親戚や知り合いが被害にあっている。それでも必死になって、遺体を運び、安置し、医師が所見し、遺族を探し、遺族をなだめ、埋葬する。
様々な立場から語られた遺体。被害が身近ではなかった人からみれば、もう過去のことになってしまっているかもしれない311。しかし、現場ではくじけそうになりながら必死に食いしばり、頑張った人々がいたということを決して忘れてはならない。
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震災直後の岩手県釜石市の遺体安置所で様々な形で遺体と向き合った人々の記録。
これほど読みながら胸が苦しくなるのは初めてかもしれない。途中で読むのをやめようかと思ったが、使命感のような気持ちで読み終えた。
事実のみが淡々と綴られている。だからこそいかに壮絶な現場だったのかが伝わってくる。登場する人物はみな地元の住民であり、彼らもまた被災者なのだ。
もっと早くに読むべきだったのかもしれないが、今更でも報道だけでは知ることができなかった事実に向き合えたことには価値があるはず。
人の尊厳とは何かを示してくれる傑作ノンフィクション。
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被災直後の遺体にまつわる混沌が、様々な人の立場から書かれたルポ。
市役所の職員、民生委員、僧侶、葬儀社の社員、歯科医など。
小学生の息子が今まさに火葬されようとしているときに、泣きもせず、少し離れたところにいたという母親の気持ちが、痛いほど分かって涙が止まらなかった。
次の3月11日はあの日と同じ金曜日。
震災を知らない子供たちに何をどう伝え、自分はどんな1日にするか、考える材料のひとつになった。
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最初に手にした絶対貧困を読んで以来、機会があれば読みたいと思っていた著者の本を手にしたのは本書で2冊目です。
阪神淡路大震災を震源地に近い県内で体験し、震災直後に最も被害の大きかった地域にボランティアとして訪れ、手の空いた時間で近隣を歩き言葉を失った。
戦争を知らない世代ではあるが、戦地とはきっとこんな感じなのだろうと思えるぐらいの衝撃を受けた。
そして2011.3.11。
阪神淡路大震災は発生時間が夜明け前でもあり、夜明けと共に被災状況が明るみになってきたが、東日本大震災は違う。
リアルタイムでTV画面を通して映し出される被害。
世界中が息を止めた迫りくる巨大な津波と飲み込まれていく街。
目を覆いたくなる惨劇が目の前で繰り返された。
本書は甚大な被害をもたらした巨大津波直後の実話。
決してマスコミで報じられなかった現実が克明に記されていた。
説明
内容紹介
あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人……。悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。
内容(「BOOK」データベースより)
あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人…。悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石井/光太
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ニュースでは報じられない悲惨な状態を生々しく伝える1冊。
今後起きる西日本大震災の減災に向け、今を生きる私たちが東日本大地震を教訓とし後世に伝えるべき情報が多く書かれていた。
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ショッキングなタイトルですが、東日本大震災直後の遺体安置所を取り巻く人々を真摯に丁寧に描いた記録です。私自身も真摯な気持ちで読みましたし、人間の暖かさや強さを再認識しました。オススメ!
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高1の夏、東日本大震災により甚大な被害を受けた釜石市に被災地訪問をする際、課題図書として読んだ。
『遺体』というタイトルからもわかる通り、震災のことを生々しく描いたお話だったので、被災者の方々や遺族の方々のことを思うと、胸が締め付けられ、辛い気持ちでいっぱいになった。そんな震災のなかで自分自身も親しい人や家族を亡くしているのにもかかわらず、復興のために必死で働き続けた人々のことを知り、驚いた。
私は3.11のとき、外国に住んでいたため、大地震は経験していないが、海外のニュースでも東日本大震災は大きく取り上げられていて、非常に不安になった記憶がある。実際に被災地を訪れ、震災の傷跡を見たり、被災者の方々からお話を伺う前に、事前学習としてこの本を読んでおいてよかった。
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テレビなどではあまり語られなかった、東日本大震災の犠牲者の方々のご遺体の話。
遺体安置所で奔走する方々、市職員、住職、遺族、消防団員、葬儀社、医師、歯科医師……。
当時の大混乱ぶりが詳細に描かれおり、また犠牲になった方々、ご遺族の方々の苦しみが伝わってきて、涙しながら読んだ部分も多かった。
映画化されていたことや、本書に出てくる職員が不祥事を起こしたことなどを後で知った。知りたくなかった。
石井光太さんの書く文章は、内容の濃さも、取材力も、筆致も凄まじい。他書も読みます。