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こういうのを「ブラックユーモア」って言うかなあ?最初のあたりは、まあそう思えなくもないけど、最後の一篇なんか単に「ブラック」。葉村晶シリーズは大のお気に入りなんだけど、若竹七海さん、こういうのも時々あるんだよね。私は苦手。
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東京郊外の長閑な町だった辛夷ヶ丘。最近地主の老婆相手の路上強盗や市長選に絡みそうな殺人等きな臭い事件が次々起こる。これを生活安全課の砂井が解決していく短編集なのだけど市民は善良なふりして腹黒いし、砂井も相方と一緒に事件にかこつけて裏金を着服したりする悪徳警官。だから事件の解決も正義に基づくというよりは落とし処に収める感じ。これがなかなかブラック。黒いの好きとしてはにやり。伏線の回収具合は相変わらず見事です。三作目~五作目は砂井主体じゃない話で妹の結婚式当日に次から次へと起こる騒動「黒い袖」や本家の久しぶりの葬儀の際に一癖も二癖もある親戚が集まる「葬儀の裏で」この二つが黒い中にも小気味良くて良かった。ただ砂井が一話と最終話でなんか感じ変わっていて違和感。
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辺鄙でのどかな町、辛夷ヶ丘市で起こる事件の連作短編集。
警官を含め、ほぼ誰一人として善人がいないブラックな話が多く、著者の真骨頂といえる。
中心となっている砂井三琴のキャラと使い方が絶妙。
ベストは「葬儀の裏で」。
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若竹さんの作品はコージィミステリも多いが後味の悪い物も少なくない。暗い越流も良かったが、後者の系統では最新作のこれが一番かも知れない。
ご自分の長所に磨きをかけているんですね。
こういう連作短編が一番面白い作家さんだと思う。
一作ごとに読後感のムカつきが増します。
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相変わらずシュールすぎる(-_-;)。最後まであんまり救いはなかったなぁ。生安課の三琴さん、性格悪すぎです。イヤミスですね。もう少し救いがある方がすきだなぁ(-_-;)。
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いやーブラックだわ。
読み進めて、えーそうなのか~って感じ。
ただの刑事ものではないね(^^♪
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本編とは関係なさそうな地の文や会話文の中に伏線がちりばめられ、無駄なところが一切ない、どんでん返しありきのミステリー。短編内の伏線だけでなく、1作目にさらりと出てきた伏線が6作目でするりと解決されていたり。
葉崎シリーズみたいに、辛夷ヶ丘を舞台にした話、これから出てくるのかな?!
ドタバタコメディチックな「黒い袖」(これは叙述ミステリでもあった!)とゴッドファーザーチックでカッコいい、「葬儀の裏で」がお気に入り。
表題作「殺人鬼がもう一人」はちょっとやりすぎ感が。ある人物は、適度な悪徳人物で十分お腹いっぱいなんだけどな。これがなければ☆5なんだけどな!
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1月-7。2.5点。
東京都多摩地区の警察署。左遷された警察官ばかり。
生安の背の高い女性警官と、冴えない中年警官。
数々の事件を、黒い感じで解決していく。
うーん、黒すぎないかな。
各話50頁程度なので、サクサク読める。
ちょっと自分には合わなかった。
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若竹さんの独特の後味の悪さが楽しめて、葉村晶シリーズ以来とても面白かった。
最初の数話は砂井と田中のコンビの視点だったが、途中の話から別の人物視点になり、砂井が第三者として登場する。主人公としての砂井も毒があって面白く、第三者視点の砂井もなかなかワルくてわくわくした。
それぞれの話がそれぞれ後味悪く、でもクセになる感じが、やっぱり面白いなーと感心。
最後の最後はめちゃめちゃに恐ろしかった。はっきりと描写はされてないけど。読んでいてとてもわくわくするが、砂井みたいなヤツは身近にいてほしくないと強く思った。
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なかなか皮肉が聞いてるというか腹黒い。
でも読んでいて胸糞悪いとか辛くなるとかはなくてエンタメになってる。
凸凹コンビの関係気になるなぁ。
ハムラアキラのドラマ観てて興味持ったので読んでみた。
葉村晶シリーズも読もうかな。
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東京外れの辛夷ケ丘警察署生活安全課の砂井三琴が、各話の主人公が変わりながら、結局この本の中心人物で「刑事」ではない(あくまでも「生活安全課の署員」)が事件を解決しているという短編集。
作家の若竹七海は女性作家だが、男性らしい面白い構成をするなあ。
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連作短編集。
東京都辛夷ヶ丘(こぶしがおか)、ここの警察署は吹きだまり。空き巣事件の訴えを、おばあさんの物忘れとして握りつぶすような署だ。生活安全課の大女砂井、相棒の競馬好き田中を中心に描く。
・町の名家の女性が雪舟の絵巻を盗まれた。ごみ屋敷が放火される。
・市長選。現職と新人が対決する。新人の女性の夫が殺害されていた。
・警察一家の結婚式。花嫁の姉である「わたし」は次から次へと起こるトラブルに対処していく。警察一家の中で、私は僧侶の道を選んだ。
・「わたし」はクリーニングサービス経営者の娘。顧客と会社を守るため、客の家の合鍵を作っている。社長の母は毎年たくさんのおせち作る。今年は新婚の孫娘の家に持っていくと言う。
・町の裏稼業を仕切る?水上家。そこの当主である老女。
・仲介業者を通して殺しを請け負う「わたし」。弟を養うためにどんな仕事も引き受ける。ただし、最近殺し方が酷いと思われているらしい。ある依頼先に訪問した際、先に殺害されているのを見つける。
悪人たちが住まう町、それが辛夷ヶ丘。皆大なり小なり犯罪者だった。全部に悪意があって、ドロドロだった。砂井たちの女子会ですらも。元気ない時に読んだら毒にやられそうだけど、それ以外なら、あまりにも毒々しすぎてむしろ面白い。
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東京の外れにある辛夷ヶ丘市を舞台にした短編集。
のどかな町の雰囲気とは裏腹なブラックな住人達。登場人物が多くて、ちょっと混乱したが、生活安全課の大女、砂井三琴のキャラクターがいいのでシリーズ化されそう。
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アンチヒロイン、ダークヒロインもの。若竹さん主人公で、最強、最恐かも。でも望みは年金をもらっての老後って、小市民過ぎ。砂井三琴が語り手でない話の方が、三琴の恐さが際立つ。清掃業者が受難の辛夷ヶ丘市。こういう市なら、さっさと合併されちゃいそうだけど。警察にも吹き溜まりは必要か。
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この人どういう人だっけ?という感じでたどることになる。
こわいんだかほほえましいんだか?
面白かった。