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感心する考え方や行動の記述が、ところどころあったが、深く感心するところは特に無かった。
しかし、森社長の言わんとしている事には共感している。
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森ビル社長の森稔氏の思いの丈が詰まった著書。六本木ヒルズを作るに至った経緯、思い、これからのあるべき都市の姿が記されている。著書の中に何度も出てきた‘職住近接’という考えは本当に現代人の生活にとって不可欠になってくると思う。前まで学校の隣に住んでいた自身にとって、住んでいるところと通うところが遠いと煩わしい以外何ものでもない。自分は会社の隣に住みたいと考えてもいる。六本木ヒルズの垂直都市という考え方は、知らなかった。街というスケールで考えてみたとき、確かに一つの建物の中に住居と会社とスーパーと学校が全部入っていたら、生活者は楽なのになぁと考えてみたことはある。あと著者のル・コルビジュエ に対する思いに熱いものを感じた。以前に六本木ヒルズのコルビジュエ展に行ったことがあるのだが、そのときの記憶もよみがえってきて理解が深まった。
印象に残っている記述の中から三つ。
・自分のレゾンテール(存在意義)を早く探し出すこと。
・職、住、遊一体型のコンパクトシティ。(垂直都市)
・日々2時間通勤時間にとられると、生涯計算すると四年間以上なる。
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森さん、やはりすごい。
都市計画家だからってのも有るけれど。
会社はある程度、意識の共有が出来た人たちだと思うわけです、一住民の集合体と比べれば。
それをまとめ上げる壮絶さ。もちろん反対者もいて。裏の世界の人々も大勢いて。
怒られて、殴られて。死活問題に対面した住民の怖さ。
それでも、作るんだから。
そして出来上がった物が、あれだけ魅力的なんだから。何も言えないです。
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森ビル社長の森稔氏が、会社創設時からの経験をもとに、自身の都市像について語っている。その思想をこの本を書くことによって宣伝していると感じられる。森氏が考えている「垂直庭園都市」はどこかコルビジェに似ていると思ったが、本書の中でコルビジェ愛好家であると明言している。私が頭の中でぼんやりと描いていた理想都市ビジョンと近いものを感じ、かなり共感できた。しかし、「垂直庭園都市」は100,200後の東京でも実現できるか疑わしい。といっても、そういう既成概念を打ち破ってきたのが森ビルの存在意義なのである。
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港区の大家さん、森ビル社長 森稔氏による都市論。森ビルの誕生からアークヒルズ、六本木ヒルズ、上海、マッカーサー道路と森ビルが手掛けてきたプロジェクトと氏が考える都市論について振れることが出来る。森ビルのレゾンテール(存在意義)は、高度空間を活用した、垂直庭園都市による職住遊近接型の21Cの知的資本主義を支える都市づくりというのには、なるほどなと思った。森ビルと他のディベロッパーとの違いは共同建築による共同開発のノウハウ蓄積にあり。
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同じことの繰り返しが多くて、真ん中までと最後だけ読んで終了。
ヒルズの意義ってそうだったんだ、なるほど。ふーん。
なぜ美術館が最上階にあるかの理由なんて考えたこともなかった。
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とある雑誌の編集長さんに薦めていただいて読んでおります。六本木ヒルズライブラリーにも置いてありますよ♪
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会社研究のために読みました。
森ビルの社員さん1人1人にも、この本に書かれてる、森さんの信念が行きわたってるんだなーって思った。
「垂直の庭園都市」って、最初はあんまり共感できなかったけど、徐々に良いなって思えるようになったかも。
六本木ヒルズも、もう少し年月が経てばこなれた感が出て、もっと六本木という街は良くなると私は思う。
にしても、地権者との交渉をする粘り強さとか、すごいわー。
森ビルは、理念が分りやすくて好きです。
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へーそうだったのかぁと思った。ただおされなビルを作りたかっただけじゃなく ビジョンがあったのね 知らなかった。ちょっと自讃しすぎな感じも受けたけど。
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都市論に興味があって、垂直都市のことを知りたくて、森ビルの考えを知りたくて読んでみた本。予想外に良かった。
都市開発がリアルに感じた瞬間。関わりたいな~
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400人もの地権者をまとめるという行為はもはや想像できない。
中国の行政のスペクタクル感も羨ましい。
満足度7
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2010.10.24
Point
1。高層階による居住環境の向上
通勤時間の短縮
2。ビルの上に田園
3。美術館を入れビルの資産価値の向上
4。逃げ出す街から逃げ込む街の整備
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森ビル社長の著書
これまで都市や建築についてあまり深く考えたことがなかった。
ディベロッパーの仕事にも興味があった。
六本木ヒルズなどのヒルズシリーズ、森ビルナンバーシリーズなどを手がけた森ビルの
都市開発のコンセプトが記されている。
森氏は工業化社会時に根付いた働く場所と住む場所が分離されている状態から
職住近接をテーマとして最近のヒルズシリーズ作りをしているようだ。
その実現の手段が垂直の庭園都市だ。また職住遊の一体化を提案している。
(これまでの東京である平面過密、垂直過疎状態を脱する。)
それを具現化したひとつが六本木ヒルズだ。
詳しくは本書を参照。
ビルというハードを作るのではなく、その街が社会に何を提供できるのかというソフトに非常に力を入れていることが伺わる。
さらにソフトから情報を発信するメディアとしての都市というのが非常に面白いと思った。(ヒルズ内の電光掲示板やディスプレイに流す映像などはヒルズ内で一元管理されており、その場所その場所で効果的な演出をしている。、またヒルズジャックと呼ばれるすべての場所で単一の情報を流すということも可能となっている。)
また人が魅力を感じる街として経済だけなく文化の中心地であることも目指している(現に、六本木ヒルズの最上階には美術館を設置している。)
ディベロッパーの仕事は10~20年近くかかる大仕事であり、このような未来を見据えた事業をするところに森ビルのオリジナルがあるのだと感じた。
クールなイメージのディベロッパーであるが土地の接収といった非常にドロドロした部分もあり現実の厳しさもよく分かる。
建築、デザイン、都市論といったものに興味がある方は楽しめると思います。
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森ビルの元社長が、森ビルの沿革と歴史を振り返りつつ、
都市のあるべき姿について説いている。
従来の都市は平面過密・立体過疎であり、移動に多くの時間とエネルギーを費やしてきた。
理想の都市である”垂直の庭園都市”とは職住近接で安全・緑・文化など
いくつもの都市機能やエンターテイメントを立体的に集約した都市である。
構造としては、細分化された土地を再統合し、建ぺい率を低く抑えながら容積率を高め、
必要な空間を地下や超高層建物に収めることで空間を生み出し、
敷地のほとんどを緑や人間に開放するというもの。
そして、世界的な都市間競争が激化する中で日本が生き残るには、
都市に投資を集中して都市骨格をつくり直し、知識情報社会に相応しい
職住近接の都市構造に再生すべきだと説いている。
それ以外にもアークヒルズに関する記述では、地上げの苦労話が書かれていて興味深い。
しかし、この本の最大の魅力は、「再開発が地権者のこれまでの人生や生活を取り上げる」ことを理解し、
利益よりも、「都市や建物を単なる人の容器ではなく、それらが社会に何を提供できるのか」
というポリシーを貫いている元社長自身にあると感じた。
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森ビルの歴史はそのまま著者の歴史でした。
六本木ヒルズ創業時、中学生だった私にはヒルズに込められた意味を考る気など起きなかった。メディアで見聞きするに、高級なところなんだろうというイメージであった。
本書には、著者がどのような想いで、ディベロッパーとしてどのように再開発に取り組んできたかがよく記されている。
高層庭園都市高層のような理念は俄かに理解しがたいものであるが、
再開発自体、当時は今以上に理解を得にくいものであっただろう。
その中で、確固たる信念を持って対話に挑み、近隣住民を説得し続け、ついには事を成し遂げた著者の姿勢には心打たれるものがあった。