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久々に一気読みした。
ミステリーではなくミステリアス。
難解さや無機質でモノクロな感じが、安部公房を彷彿とさせる。
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ふわふわした文体と世界観からじわじわ滲み出る怖さ。明らかに漢字で書ける部分がひらがなになってる文体怖い...怖くない?伊坂氏推薦の新潮ミステリー賞受賞作とのことでてっきりSFミステリかと思っていたらそうでもなかった。高尚なテーマを不条理なストーリーで包んだ奇妙な味わいの作品だったが、これはこれで新鮮。参考文献の多さと作中に登場した曲名に作者の教養を感じる。
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伊坂さんの帯と書き出しにつられて購入しましたが……ミステリー……ミステ、リー……?(滝汗) しいて言うならば哲学SFファンタジーという感じですが、カオスな超展開に完全に置いてけぼりにされ、物語の中で路頭に迷うこの感覚、久しぶりです(笑) 好きな人は好きそうなので、読む人を選ぶ一冊ではないかと。
ヒトと動物、現実と夢、自己と他人。そういうややこしくて、あえて曖昧にしておくことで秩序を保っているような「線引き」に真正面からぶつかっていっている印象を受けました。
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あとがきの『「ミステリー」の最低限のお約束は一応守っている。冒頭に魅力的な謎が置かれ、失踪らしきものがおこり、殺人らしきものが起こり、巻き込まれた主人公がなんとかして真相に迫ろうとする。』という部分に読ま終わった後になるほど確かにと思ってしまった。
読んでいる時はどこがミステリーなんだと思っていたが、確かに考えればミステリーだったのかもしれない。
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帯にあった「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました。(伊坂幸太郎)」が期待を高めたが、最後までよくわからん作品だった。
背表紙にあった「デヴィッド・リンチ的世界観」で察するべきだったか
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う~ん。なんか不思議な小説。
荒唐無稽なお話なのかとも思うし、自己認識や生命の発生や起源のお話とも思うし、ヒトと動物の差や知的とは何をもって知的と称するかというような話でもあるような気がするし。有機物と無機物の差とは一体なんだろう?という深い話であるような、そんな難しい話でもないような。というわけで読み終わっても首を傾げる不思議な本でした。
うみみずさんの動物論はなんかうんうん、と思わせる主張が多かったかな~ ヒト賛歌って鼻に着くものなぁ。でも動物はその動物的特徴と性能ですごいのであって、ヒトと同じことが出来るからスゴイというのとは違うと思う。そんな事は言ってねぇよ、とうみみずさんは言いそうだけど。
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他人が見た夢を覗いているような気分になる。
脈絡なく飛ぶ場面、筋が通っているような通っていないような会話、荒唐無稽なストーリー展開。
不思議な感じで意味不明なのだが、なぜか最後まで読んでしまう。
読んだからといって何にもならない、でも少し面白い。そんな小説。
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話が脈略無さすぎて正直着いていけませんでした。
荒唐無稽な話だからこそ、もう少ししっかりと筋みたいな
ものが繋がっている方が逆に荒唐無稽さが際立ってくる気がしました。
最後話が無茶苦茶すぎて、全然よくわかりませんでした。
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帯の伊坂幸太郎さんのコメント「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました。」に飛び付いて購入し、読了。
うーん、まあまあ…というかイマイチ…
実はレプリカだったという展開もそこそこ読めるし…
「自我って何なのか?」、「人間だけが自我を持つと言えるのか?」あたりも言いたいことなのか、でもなんか特に目新しくもないしなぁ…という感じ。
前半のところはけっこう興味を持って読めたんだけど…
ナシエさんが出てきて、現実世界を超えた変なファンタジー臭が漂ってきたあたりから、ちょっと面白くなくなっちゃったかなぁ…
あくまでも現実に近いミステリーとしての展開、謎解きを期待してしまっていたのかも。
そういえば確かに帯に書いてあるな、「ミステリーかどうか、そんなことはどうでもいい」って(笑)
「どうでもいい」の境地には、辿り着けなかったm(_ _)m
<印象に残った言葉>
・動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。(P2)
<内容(「Amazon」より)>
動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。「シロクマを殺せ」と工場長に命じられた往本は、混沌と不条理の世界に迷い込む。卓越したユーモアと圧倒的筆力で描き出すデヴィッド・リンチ的世界観。選考会を騒然とさせた新潮ミステリー大賞受賞作。「わかりませんよ。何があってもおかしくはない世の中ですから」。
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わけわからなさと軽さが程よくて、脈略ないのに読みやすかった
ただ世界観の割に軽い、というかセリフが多い?気もした
好みだけど
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たまたまなのだか、内容は違えど「自我」についてコンコンと説明されているような気になってしまう作品をわりと立て続けに読んでいるような気がする…
解説の方も書いておられた。
この作品の一行目。
「シロクマを目撃したのは.夜中の12時過ぎだった。」
いきなり始まった。スピード展開?と思っていたのだが、どうも違った。
ん〜。
頭の固い私はどうもこの世界には受け入れてもらえなさそうだわ。
きっとシロクマに追いかけられる。
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不思議な物語は好きなほうだが、これほど突き抜けたお話は初めてだ。
自意識や存在とは何かを問いかけてくる。主人公の彼は、いったい何者で、何人いるんだ?自分が自分であることは何をもって証明できるんだ?証明しなければいけないのか?昨日の俺は自分自身だと思っているが、その経験はすでに単なる記憶だ。記憶は共有できるのか?じゃあ、俺は誰?
さらにバーチャルなネット空間が絡めばどうなる。存在の軽さと、重さがマヒするテーマでではある。
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敬愛する伊坂幸太郎先生の、「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました」というオビの一文に惹かれて購入。レビューを見ていると極端に賛否が分かれていたので、怖いもの見たさの気持ちもあり。
舞台は動物レプリカを製造する工場。
"シロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。"
(「レプリカたちの夜」(新潮文庫) 冒頭文)
ここから混沌とした悲劇が始まる。
「株式会社トーヨー」のとある工場で繰り広げられるディストピア。
レプリカのはずが動き出したシロクマ、三ヵ月前に姿を消したきり戻らない部長、犬も猫も絶滅した世界…
主な登場人物は主人公とその同僚二人、そして「シロクマ」。主人公目線で物語は進みます。基本、登場人物同士の会話はかみ合っていない。話があちこちへ行ったり来たり、かと思えば「肉体と存在」について2ページにわたる語り(改行ナシ)に入ったり。
正直、私はちょっとついていけませんでした。
最初の数ページで感覚的に「合わない」と思ったものの、どこかで霧が晴れるかもしれないと思い何とか読み進めましたが、最初の感覚をひきずったまま読了してしまいました。
ただ、伊坂先生はじめ本作品を絶賛される方も少なからずいらっしゃるようです。
ジャンルの垣根を超えた小説として、曰く、読めば読むほどその魅力に引きこまれる。奥深い。その境地に残念ながら私は立てませんでしたが、新しいものを求めている方は一度手にとってみられるとよろしいかと。
みなさんはどう読まれますでしょうか?
あと、ストーリーとは直接関係ありませんが、文中の漢字とひらがなの使い分けが気になって気になって仕方ありませんでした。
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昼休みに読んではいけなかった。
頭がぐちゃぐちゃになる。ミステリーのような、ファンタジーのような、あらゆるものを再形成したような、「新しい」小説だった。
自分たちは、ある種模倣だというのは、なかなか面白いなと思う。
ただある種ストレートに、セリフでテーマをぶち込んできてひたすらにしゃべり倒すシーンが多いので、好き嫌いは多そう。あとこれをミステリー大賞にしてしまったのも、気になる人は多いだろう…
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カフカ的で不条理な世界
主人公が工場で品質管理部にいるという設定は非常に良かった
生命や魂論というべき説明的な部分がもう少し小説的な表現になったらさらにすごい本になっていたと思う
このわけのわからなさでもすいすい読めるのは文章力やディーテールが優れているからと思う