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鹿の王の内容を覚えていないけれど、医療のジレンマのようなことで読ませる内容でした。謀略が巡らされすぎてて混乱しがち。
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ホッサルとミラルを主役にした医療に関するお話。
わたし自身常々、考えていた命と医療の関係に迫る内容で、重たかったため読むのに時間がかかった。
さらに掘り下げて、医療のあり方や命をテーマに描いて欲しい。
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前作の主人公の1人、医術師ホッサルが主人公の一冊。
鹿の王を読んだのは随分と前だったが、続編と聞いて前作をもう一度読み直すべきかと考えて尻込んでいた。ちょっと出だしだけ読んだら存外いける。
医療と、宗教と、政治。本当に上橋さんはこの手の話の構成が素晴らしい。タイトルの意味も読み終えると「あぁ」となり、読み終えた後も2人の幸せを願える、すっきりとした終わり方。いやはや、さすがだ。
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鹿の王の続編。続きものに弱いので手にとる。基本的にファンタジー系は苦手だけど。
今回の主人公はホッサル。前作とは別のテイストで、西洋医学と東洋医学のせめぎ合いみたいなお話。前作はスケール感あったから、それと比べちゃうと何ですが、おもしろかったです。
もうちょっと最後に盛り上がるとよかったけど。
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やっと読めました!
鹿の王の世界の続編!続編と言っても登場人物の焦点はヴァンではなく、前回は助演くらいのホッサルたち一行。
ホッサルとミラルが落ち着くところに落ち着いて良かった。二人を見守るマコウカンの目線が好きです。読者も同じ気持ちですよ〜
守り人シリーズのバルサとタンダもですが、こうあるべき2人、みたいな関係がすごく好きです。羨ましい限りです。
清心教医術の源流が明らかになり、二人も医術の在り方、向き合い方を考えさせられる。
今の知識に固執せず純粋に人を治すことを考えて動けるミラルはすごい。ホッサルも引かれるし、周りの人々も心を動かされる理由がわかります。
欲のない人は強いな。
タイトルにもある水底の橋についてミラルの父・ラハルが語っていたけれど、表に出ずに繋がっているそれはホッサルとミラルの関係か、清心教医術と花部の医術か、渦巻く思惑か、物語の中のいろんなものを示唆しているように感じた。
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待ってました!
鹿の王続編!!!
絶対あの終わり方には続きがあると言うかあってほしいと待ち望んでいた。
でも今回は前作の続きではあるけど、ヴァン達のその後よりかはホッサルやミラル側と、皇帝争いの政治的面での続き。
とにかく毎度思うのは、上橋さんはなんでこんなにも流れる様な話を書けるのだろうと言う感嘆のため息が漏れる…読み出したら止まらない。体に染み渡る様な物語。そこには本当に国があって、人々が暮らしていて、色んな思惑や駆け引きがある。
医療で人を助けたい。
その気持ちは同じでも、助けるためどんな処置をするか、どう助けて行くかは考え方や信じるモノの違いから色んな対立が生まれてくる。医療でどこまで助けるか、どうやって何が助けになるのか…きっとこれは人が生きて行く限り永遠の議題だと思う。
読みながら自分もホッサル達と一緒になって考えてしまった。医療と人の生死がこれからどうあって行くべきなのか、完璧な答えは無いにせよ、それでも最善の方法をや答えを『探し求めて歩いて行く』事が大事なんだと感じた。
あと、早くホッサル、ミラルにプロポーズしろよな!と微笑ましくも最後は一人で突っ込んでしまった。
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平成最後のレビュー。
オタワルの未来と恋人ミラルとの関係に板挟みとなるホッサル。相変わらず、腕はいいのだろうが、結論を先延ばしに日々の治療を行っている。
そこに次期皇帝争いに伴う事件に巻き込まれ…。
医術者たちの正義っぽい言動が、結局は身内可愛さからだったのかと見えてしまう。
なんか全体的にバタバタしていて、ラストの展開の甘さにちょっとガッカリ。ミラルともハッピーエンドを願わないわけではないが、なんかうまく回りすぎている。
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ホッスルが皇帝の継嗣争いに巻き込まれていく。清心教の古くからの教えとは。 それが明かされてエフタルの医術との関わりを比べていく。 血友病の治療に輸血して血を入れ換える話も出てくるが本当に直るのかな?とも思ったけど話の筋としては結構先へ先へと読ませるとこれはやはり凄いと思った。まだ続きが書けそうなので期待します。
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#鹿の王水底の橋 #上橋菜穂子 作品中、権謀術数渦巻く密度の高いのが本作。その中を真っ直ぐ生きようとあがく主人公達。ただ思い合い、志を共に生きていきたいだけなのに…。タイトルは見えぬものが見えた時、どう感じるか?なのかな。食べ物描写が相変わらず、本筋に絡んできたり。タレ系好きよね。
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『鹿の王』を読んだのが約4年前。その時の自分のレビューに“その後のヴァンやホッサル達の話もぜひ読んでみたいです。”と書いていたのですが・・・出ました!
ヴァンは出てこないのですが、オタワルの天才医術師・ホッサルのその後の物語です。
オタワル医術と相対する、清心教医術のルーツに秘められた意外な真相が明らかになり、人の命と向き合う“医療“の在り方と背後にからむ政の思惑も含めて、興味深く展開していき、考えさせられるテーマとなっております。
ホッサルの恋人・ミラルとの関係も、身分の問題がクリアになりそうな、希望の見えるラストで良かったです。
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19/03/30
感情をゆすぶられるような物語ではないのに、どっぷり浸かって一気に読んでしまった。
面白かったです。
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この世界の医術、オタワルの 清心教の 花部流の 土地と社会から生まれた治療法がそれぞれに伝わる。ホッサルとミラルの行く道を楽しみにしよう。
私の世界には西洋医学に東洋医学等があり、地域や家庭に伝わる治療法もあるだろう。(唾つけときゃなおる/痛いの痛いの飛んでけー)
病を診、人を看、社会を見る。医療に携わる人には広い視野を持つ事が大事なんだなぁと思う。
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十二国記の新作でどっぷり長編に浸る幸せを思い出し、上橋菜穂子の新作をポチりました。
前作全く覚えていなかったけど問題なしで読めます。良作です。入り込めます。
前作の感想で、「面白いんだけどイマイチ登場人物が3D化してこない、感情移入しきれないので★4」と書いていて、今回も全く同じように思った。
面白いんだけど、ホッサルが何歳で、どーゆー外見をしてて、みたいなのがもう一息ぼんやりしてる。読み終わってようやくあーこーゆー価値観の奴なのね、てわかる感じ。
私だけかしら。
まぁ何にせよでも面白いは面白い。読む価値はあります
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前作からホッサルは好きじゃなかったけど、今回はあんまり好きじゃない程度には変化があったかな。
患者も医師も千差万別、受ける側受け取る側其々にそれぞれ。
葛藤と転機を迎える彼らに感慨多端。
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18:まずタイトルを「水底の橋」としたことがすごい。この橋にまつわるエピソードが語られた時はぴんとこなくて、最後まで読み進めてようやっと腑に落ちたんだけど、やっぱりこれしかないという気もする。文化、宗教、何を重んじるか、病や死にどう接するか、何もかも異なっているオタワルとツオル。命を助けるために宗教上の「穢れ」を是とするか、など、医療者の姿勢と葛藤に、次期皇帝選出という政治が絡んで、前作に勝る深みと重みを持った物語でした。正解などない、だからこそ考えて間違って次の善い手を模索する。間違いなく生者のための物語。
異なる二者がある、じゃあ橋を渡して歩み寄りましょうとなるのは物語として当然で、そこに登場人物たちの人生を織り込んで、都合だけではどうにもならないこともあって、無数にあり得た結末と選択のひとつが「水底の橋」で、その役目と成れの果てを目の当たりにしたからこそ、選べたんだろうなあ。