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カテゴリはミステリなんだけど、実際に取っ組み合うお話はほとんどないんじゃなかろうか。『ほたる式部秘抄』くらい?
ほぼほぼ全編、人、特に女性や少女の心の暗部が繰り返し語られていて、結構胸焼けしてしまった。加えて、権力に対する嫌悪感もひしひしと。
その分、いつもとテイストの違う『ほたる式部秘抄』がやけに良かったのだけど、もっと読みたいのだけれど、残念ながら、やっぱり皆川さんの雰囲気じゃないよなぁ。
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濃密な狂気と性と死の臭いが漂う短編集。さすがの完成度だけど、一つ一つがすごい生々しい臭い(それを毎回品位を落とさず書ききるのはほんとうにすごい)を放っているのでお腹いっぱいになってしまった感じがする。
「はっぴい・えんど」の高揚と墜落の間を行ったり来たりする、迸るエネルギーが読んでいて楽しかった。
幻想的な「夜のリフレーン」のほうが好み。
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ミステリ評論家日下氏が 皆川氏の作品を掌に載せるように集めた傑作集・・というが。
短編集ばかりなのだけれど、いっぺん読むごとに息苦しさが高まり、吐息をついて、次編へという読み方。
何れの頁にも淫蕩の火が煌めいて。。
何れの位置にいても突如堕ちて行きそうで
頁感に籠るむっとした湿気・性的匂いに窒息しそうで..
昭和時代の終焉期の作16編 日下氏がよくぞ集めてくれたとある作者の弁・・同感!
「サマーキャンプ」のうそ寒さ・・読後感、たまらなく悪い。
「アニマル・パーティ」獣姦の感覚はどうもついて行けなくって吐き気すら覚えて。。
「CFの女」作品中、些か王道モノ感が強いミステリ
「夜のリフレイン」を読んでみよう。
いずれ劣らず、秀作ぞろい
突如登場する「死化粧」の空気感はドキッとする。
「ほたる式部秘抄」も毛色が変わっており、頭を使わせてくれたが、最後、❓と置いてけぼりにあったよう
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単行本未収録の短編集。
溜め込んで持て余した感情はやはりどこかで使い果たせねばならないのだと感じる。それがどう言った結末になるかわかっていても。
時代が古くあっても、その感覚は昔では、と思っても最後まで読み終えるとなんだか納得してしまってこの結末を迎えることに読者が諦めを感じてしまう。
流れ着いたならばそこにいるしかないのかもしれない。
特に好きなものは
致死量の夢
雪の下の殺意
はっぴい・えんど
閉ざされた庭