紙の本
読後感が辛い
2020/07/26 20:42
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投稿者:水彩色鉛筆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人息子を愛する父親。
父親の愛情に応えるように
才能を発揮する息子。
薬物を覚え、学校生活が続けられなくなる。
父親は息子のために、自助会に参加。
息子が薬物から離れるよう
あらゆる努力をする。
愛してさえいなければ
すぐに離れられるのに。
緊張感のあるハッピーエンドで
小説は終わります。
誰も薬物とは無関係でいられない。
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映画を見てから読了。ドラッグ依存とはどういうものなのかだけでなく、アメリカのカルチャーについても色々と知ることができます。
依存症のニックになんとか寄り添おうと尽力する父親の姿が印象的。これでもか、これでもかというほど、信じては愛息に裏切られるシーンが続く。依存症の青年とそしてその家族(まるで遺族のよう)の苦しい日々が綴られる。
さて、とても良いのだけど…(神経質な面もある?私は)誤訳(例えばp.25 l.4)や、誤植(p.145 l.1)がたくさんあることに気を取られすぎてしまった。残念。
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手記のため少し読みにくいが生々しい真実が語られている。ピエールさんの件もあり、余計に薬に関心が高まり読了。なにがあっても薬物には手は出さないぞー!
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日本だと薬物はまったく身近じゃないけど、アメリカはこんなに容易く手に入ってしまうんだな。何でなんだろう。
ノンフィクションだから読みづらいとこも若干あったけど、依存性患者の周りの人がどう過ごしているのかがよくわかった。
それにしても誤字脱字多いな。もう少しちゃんと校閲したほうがいいのでは?
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さすがライターによる文章という感じ、とても上手い。
詩的で描写もとても美しいのに理路整然としていて、自分の思考、揺らぎを丁寧に見つめている。
ドラッグ再発のときには自分の動揺を動揺として認め、ひたすら書く。
まさに「正気を失わないために書く」という感じの文章だった。
驚いたのは、この本の語り部は映画ではスティーヴ・カレル演じるデヴィッド・シェフ氏なんだけど、もうスティーヴ・カレルのあの表情、声色、態度がすべて蘇ってくること。本当にカレルのあの仕事はとても本気で突き詰めてシェフ氏になろうとした賜物だったのだなと強く思った。俳優はやっぱりすごい。
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映画を見てからこの本を読んだ。
薬物については学校で触れられる機会があるものの、この映画を見て初めて、そしてこの本を読んでアメリカにおける悲惨な現状を知り衝撃を受けた。
映画には収めきれなかった詳しい話がこの本には沢山描かれている。息子とどう向き合うか必死に考え、喜び悲しみ悩み続ける父親の気持ちや、他の依存症患者の話なども綴られていて、読んでいてとても胸が痛くなった。
薬物乱用、施設、ミーティングなど息子と父親を取り巻くものとの年月を、興味深く読むことができた。
薬物に関する知識も自ずと深まってしまった