投稿元:
レビューを見る
待ちに待った文庫化!(これは単行本で購入したかったかも)
寝る間も惜しんであっという間に上巻読了。下巻も楽しみ。
追記/演劇を題材とした、チョコレートコスモスを読んだ時も思ったけど、本当に繊細な文体で、1つ1つの言葉、表現が登場人物の心情や演奏をありありと表していて、読みながら何度も鳥肌が立つ。
投稿元:
レビューを見る
彼らの「音」を聞きたくてたまらないという気持ちと、想像の中にとどめておきたいという矛盾した気持ちが生まれてきた。
読んでいてわくわくする本。
投稿元:
レビューを見る
優れた芸術家のことを「ガイアの盃を受けたもの」というのだが、この物語は盃を受けたものたちの苦難道のりを描いているように感じた。
盃を受けた主人公たちが、その盃を甘く感じるのか、苦く感じるのか、後半が楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
エントリーから二次予選の途中まで
ピアノコンクールを題材にしたテレビ番組を見たことがあるけど、読むのは初めて。
課題曲も知らない曲が多くて、知っていても一部分だけという知識で読んでも面白かった。
審査員にも参加者にもそれぞれの背景と思いがあって、それぞれの辛さがあるんだと分かる。
投稿元:
レビューを見る
上下巻ともに読みました。上巻でまとめてコメントします。
この小説も新聞記事で知りました。
毎度のことですが、小説にでてくる曲目で知っていたのは1曲しかありませんでしたが、その点は気にしないまま読み進めることができました。コンテストの出場者が演奏するところでは、曲の情景について書かれていたりしますが、スムーズに読めました。文章そのものにリズムがあるように感じました。
演奏をしている出場者、その演奏を聴く他の出場者、そして彼らをとりまく関係者、それぞれの気持ちの流れがよくわかりました。
実際にコンテストにでるような人はこの小説に書かれている内容をどのように感じているのでしょうか。我が意、得たり!と思っているのか?そんな甘いもんやない!と思っているのか?
投稿元:
レビューを見る
まずタイトルのセンスがいい。
帯の「まだ音楽の神様に愛されてるだろうか」
というシンプルなのも、すごく中身が気になってよい。
ピアノをめぐるさまざまな人たち。
出演する側、採点する側、調律する人。
そのそれぞれにドラマがあって、引き込まれる。
「蜜蜂と遠雷」のクラシックアルバムを聴きながら読むと
感慨深さが増してとっても楽しいです。
投稿元:
レビューを見る
本屋大賞を取っていたのを見て、文庫化が楽しみだった作品!
コンサートもので、最初に曲目?がつらつら書いてあるし、楽しく読めるのかな?と思ったけど杞憂。すいすい楽しく読める。
音楽が分かるともっと楽しく読めるのかな? とも、わからないからこそ空想の抽象的表現に入っていけるのかな?とも。
もちろん人間模様も楽しく、下巻の結末が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
本当に面白い。
ピアノコンクールという独特な世界。
その中で繰り広げられるお話ですが、音楽とそれ感じさせる表現が素晴らしい。
知らないクラシックでも、聞いているかのように緊張感を味わせてくれます。
音楽の世界の孤独感・残酷さ
その先にたどり着く世界観など
ひとつのことを極めようとする人の心情が、どうしてこんなにも文字に起こせるのだろう。
分厚い本ですが、一気に読んでしまいました。
小説には一気に引き込んでしまうもの、まったく惹かれないものなど磁力がいろいろありますが、この小説は面白いのに適度な引力で読ませてくれます。
いろんな意味で私好みでした。
投稿元:
レビューを見る
ピアノコンクールに挑む4人の
それぞれの事情や個性に引き込まれる
音楽の神様に愛された彼らは
ピアノを弾くことで自分の中の音楽を外に出し
作り出した世界を聴衆に観せることができる
らしい
音楽や音を文字で表現するのは難しいと思う
が、そんな感じかぁと思えるような表現力だ
今後、魅力的な彼らがどんなふうに成長するのか
楽しみだ
投稿元:
レビューを見る
若い天才たちが集まるピアノコンクール
ミューズに導かれ、引き寄せられ、コンクールで出会った天才たちが、お互いの音楽を刺激しあう。
演奏される音を文字で伝えるという非常に難しいことを、審査員やピアニストという翻訳家を通して伝えることで、演奏を再現している。
音楽に無知な自分にも、演奏を聴いている気分にさせてくれる。
投稿元:
レビューを見る
音楽を聴くことは好きだけど、演奏するとか、歌うとかは苦手なので今まで音楽をテーマにしたお話は読まなかったが、下馬評の高さが気になり購入。
結果からいうと、2日で読み終えてしまった。作中に出てくる有名であろう曲すらしらないのに、久々にのめり込んで読み耽った。
感想を書くと、ネタバレになりそうなので、一番思ったことは作中に出てくる演奏曲には背景が語られたり、語られなかったりするのだが、どれも情景が浮かび上がってくる。まるで自分が観客席で演奏を見ているかのようだった。
個性的な登場人物達に、王道のストーリー展開で、とてもおもしろかった。曲を知らなくても楽しめるのでおススメ。
投稿元:
レビューを見る
自分がいる音楽の世界が描かれた作品で興味を持った。
あっという間に物語に夢中になり、読了してしまった。
コンクールという緊張と興奮が入り混じり、独特の実力世界の中でもがき続ける演奏者達の心情の描写が素晴らしかった。
そして、心情描写だけでなく、音楽のイメージを言葉にして描いている恩田陸さんの技量が本当にすごい。言葉から、音楽や風景が自然と浮かび、本当にホールで聴いているかのように錯覚する。
また、主人公たちの音楽と真摯に向き合う姿勢に、「私もピアノ弾くときにもっと真摯に向き合わなきゃ」という初心に帰る気持ちにさせてくれた。
この作品がきっかけとなって、クラシックに興味を持ってくれる人が多くなればいいなと思う。
そして、「音楽なんて道楽、遊びだ」とよくいう人がいるけど、この作品で描かれている壮絶な世界が現実の音楽の世界なんだということを知ってもらえたら、さらにいいなとおもう。
投稿元:
レビューを見る
凄い!!
音楽の表現でこんなに心が震えるなんて。
感動の連続で、読んでいて気持ちいいです。
まだ下巻がある喜びで、一気に読み終えてしまいました。
これは再読間違いなし。
投稿元:
レビューを見る
ピアノの音楽コンクールを舞台に繰り広げられる演奏者と審査員の葛藤が面白い。
自分もコンクールの会場に来ているような錯覚に陥るように音楽の世界を巧みに表現され、さらに、演奏者自身の心情も絡み合って、読者をひきつけるのは恩田さんならではの手法かなと思う。
演奏者の誰がコンクールで優勝するのかというミステリアス的な要素よりも、誰もがピアノを通じて音楽の世界へと取り込まれていくところが心地よい。
下巻に期待。
投稿元:
レビューを見る
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品だけに期待して読み切りました。結果的には本作の中でも、どちらかと言うと上巻の方が意外性が高く、ドキドキしながら読みました。前から恩田陸はいつか読んでみたい作家だったけれど、なかなかタイミングが合わずこれまで来ましたが、本作を読み終えて、読んで良かったと実感しています。是非、他の作品も読んでみたいですね。